イスラエル の商品レビュー
広河さんの「パレスチナ」に対応する形で読む。 イスラエルがエスニック国家なんて 知ってましたか。 なかなか日本人には、中東の状況や歴史は理解しがたいが、自分が、日本人で、日本に住んでいることを感謝する。最近だいぶ危ういが・・・
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支配が続いたこと。その後も2大政党制にはならず、小党乱立・連立政で微妙なバランスを取っていること(これは日本では最近崩れたが)。そして、アシュケナジーム、ミズラヒーム、パレスチナ人という厳然たる階層と、超正統派ユダヤ教など様々な宗派が分立することで国民相互の分断が図られていることは、今日のわが国民の相互分断状況(例えばネット上で顕著な在日韓国朝鮮人、貧困層等への差別)に酷似する。 しかし考えてみればこれはグローバリゼーションに晒されるあらゆる国々に普遍的な現象なのかもしれない。ただ、それが一国内に収まりきらず、隣接するアラブ諸国や最大の支援国であるアメリカとの国際関係に密接にリンクしていることが、この国に特殊の困難さであろう。
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イスラエルについては特別関心がある国なので、何度か別の本を読んでいた分新鮮味はなかった。各トピックスをバランスよくまとめた本であるかもしれないけれど、それぞれもう少し深く掘り下げてほしかったと感じる人もいるかもしれない。個人的にはアモス・オズの「イスラエルに住む人々」のように、参...
イスラエルについては特別関心がある国なので、何度か別の本を読んでいた分新鮮味はなかった。各トピックスをバランスよくまとめた本であるかもしれないけれど、それぞれもう少し深く掘り下げてほしかったと感じる人もいるかもしれない。個人的にはアモス・オズの「イスラエルに住む人々」のように、参考文献ではなく現地の人の直接の声に触れられるような章があれば嬉しかった。
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もし大学時代にこの本を読んでいて、「イスラエルとパレスチナの対立の経緯と現状について書きなさい」なんて課題が出されたら、多分この本をまる写ししてたと思う(笑)それぐらい、イスラエル誕生からこの本が上梓された2009年までのイスラエル情勢を、きれいに纏めていると思います。 もう少し、ユダヤ教がイスラエルに与えている影響について深く触れられていても好いかなとも思ったけど、200ページちょいの新書でそこまで取り上げろというのは酷でしょう。 むしろ、テーマを物凄く狭く絞り、その中でしっかり掘り下げて一つの書籍を組み立てられる、岩波新書に感謝すべきかも。やはり、この手の本になると岩波は強いと感じます。
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イスラエルの存在は、ヘブライ語、ユダヤ教、ユダヤ人が鍵とのこと。 ユダヤ人といっても、 アシュケナジーム:ドイツ系ユダヤ人:イディッシュ語 スファラディーム:スペイン系ユダヤ人:ラディーノ語 ミズラヒーム:中東系ユダヤ人 など、いろいろだとのこと。 世界中にいる中国人とユダヤ人。中国人は、すぐに見分けがつくが、 ユダヤ人は各国での分岐が大きいような気もする。 中国人とユダヤ人に共通の特質である世界経済との関係の記述がないのはなぜだろう。 また、食料、音楽、習慣などの生活が見えないのはなぜだろう。
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イスラエルの暴力の背景には何があるのか。 僕は、イスラエルが人事だとは思えなかった。 彼らは「数百万の同胞が虐殺されたとき、世界は誰も助けなかった」という歴史的悲劇からスタートしている。それは、大東亜戦争で日本が「植民地主義が横行していて、誰も助けてくれなかった」というのと似て...
イスラエルの暴力の背景には何があるのか。 僕は、イスラエルが人事だとは思えなかった。 彼らは「数百万の同胞が虐殺されたとき、世界は誰も助けなかった」という歴史的悲劇からスタートしている。それは、大東亜戦争で日本が「植民地主義が横行していて、誰も助けてくれなかった」というのと似ている気がするのだ。 イスラエルが抱える命題は、そうしたユダヤ人の歴史と、国の内部での多様性をどう乗り越えるかだ。イスラエルにはユダヤ人だけでなく、白系ロシア、パレスチナ難民、モロッコ系など、多様な民族がいる。もちろん、アラブ系も。 暗殺と紛争と殺戮の歴史の果てに、和平プロセスは進んでいくけれども、いまだパレスチナとの溝は深い。
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[ 内容 ] イスラエルはいま、「ユダヤ国家」という理念と多文化化・多民族化する現実とのはざまで切り裂かれ、国家像をめぐって分裂状態にある。 なぜそうした苦悩を抱え込んだのか。 シオニズムの論理、建国に至る力学、アラブ諸国との戦争、新しい移民の波、宗教勢力の伸張、和平の試みと破綻など、現代史の諸局面をたどり、イスラエルの光と影を描く。 [ 目次 ] 第1章 統合と分裂のイスラエル社会 第2章 シオニズムの遺産 第3章 ユダヤ国家の誕生 第4章 建国の光と影 第5章 占領と変容 第6章 和平への道 第7章 テロと和平のはざまで 終章 イスラエルはどこに向かうのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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イスラエルはユダヤ国家か他民族国家か。 イスラエルで生まれたアラブ人。 アメリカで生まれたイスラエル人。 そもそもユダヤ人とは何か。 唯一神をもたない私たち日本人は宗教問題を多少なり客観的に見れるのではないだろうか。
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日々のニュースでイスラエルをめぐる報道は多いが、イスラエルの歴史と社会を理解するには、「今」を切り取っただけのニュースでは足りず、かといって専門書を読む時間も機会もない普通のオトナにとって、これはまさにうってつけの好著。 「イスラエル=シオニスト」という単純なイメージは過去のも...
日々のニュースでイスラエルをめぐる報道は多いが、イスラエルの歴史と社会を理解するには、「今」を切り取っただけのニュースでは足りず、かといって専門書を読む時間も機会もない普通のオトナにとって、これはまさにうってつけの好著。 「イスラエル=シオニスト」という単純なイメージは過去のもので、波状にやってくる移民、それによる多文化・他民族化、選挙のたびに壊される和平への試み・・・と、本著がひも解く「イスラエルの今」は、ページをめくるガブに、しみじみと無力感や閉塞感を覚えさせ、オスロ合意(あの日、朝刊に載ったあの写真に、新しい希望を感じた人がどれだけいたことか!)がどれほど「無」となっているかを実感させた。 まず「選挙ありき」の民主主義の下、相次ぐ政権交代や連立政権、経済低迷と「不公平感」、「和平」より「治安」重視の内向きの世論・・・と、イスラエルとはまったく異なった国であるはずの日本にも、他人事とは思えないキーワードが並んでいることもまた、読者をなんとなく居心地悪くさせる点で、読後のもやもや感こそが、この本が日本人向きに書かれた好著であることを示しているような気がする。 著者は以前ガブが読んだ『異文化理解の倫理にむけて』(名古屋大学出版会)に「宙づりにされた人々 イスラエルのアラブ」という文を書いていたことを思い出した(「臼杵」とは珍しい苗字!)。今後も注目していきたい現代の書き手の一人である。
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やはり、テレビだけじゃ知らないことが多いと実感した。 イスラエルのユダヤ教徒が一枚岩ではないこと、そして建国当初、ホロコーストは教育現場では伝えられてすらいなかった事実。 私たち日本人からすると、ホロコーストの犠牲を前にユダヤ人は団結しているのだとばかり思っていました。 そして、...
やはり、テレビだけじゃ知らないことが多いと実感した。 イスラエルのユダヤ教徒が一枚岩ではないこと、そして建国当初、ホロコーストは教育現場では伝えられてすらいなかった事実。 私たち日本人からすると、ホロコーストの犠牲を前にユダヤ人は団結しているのだとばかり思っていました。 そして、アイヒマン裁判。 耳慣れない言葉が多く、読みやすくはなかったけれど、イスラエルという国家の歴史をユダヤ人側から見た本としては、的を得ていたのでは?
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