日本の難点 の商品レビュー
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全体を5章に分けて、それぞれの分野での社会学的な知見を”躊躇せず”書き下ろした一冊です。 かなりディープな領域まで行ってて、門外漢な自分にはbeyond understandingな点ばかり。。。 日本における「社会的包摂」を高めるためには、地域の近接性を軸にした「みんな」への「価値コミットメント」が必要だというのが、一つの大きな主張であったように考えます。 自分の思う方向性といい具合に一致したのがちょっと感動でした。 同時に、まだまだ全然知らない世界があるんだなと痛感させられた一冊でもあったわけで、自分の学をどのように修めていくのかも大いに悩まされます。
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20130328読了。 わかる人はわかってくれ、という印象で、内容はさておき、その姿勢に共感できない。 肝心の内容だが『確かに確かに』とうなずきながら読めるところもあるが、『で、結局何が言いたい?』となることが多かった。簡単なことを小難しく表現しているので、正直分かり難い。 20...
20130328読了。 わかる人はわかってくれ、という印象で、内容はさておき、その姿勢に共感できない。 肝心の内容だが『確かに確かに』とうなずきながら読めるところもあるが、『で、結局何が言いたい?』となることが多かった。簡単なことを小難しく表現しているので、正直分かり難い。 2009年時点での問題はわかったけど、読み終えて自分の中に何も残らなかった。
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平易に書かれている雰囲気なんだけど。。。分からない事は、調べることにして、いっそガイドブック的に。 2009年に書かれたもの。2012年が終わろうとしている現在でも、ここに書かれている日本の問題がさっぱり減っていないような気がして、少しさびしい。 現代の日本社会には、何かと問...
平易に書かれている雰囲気なんだけど。。。分からない事は、調べることにして、いっそガイドブック的に。 2009年に書かれたもの。2012年が終わろうとしている現在でも、ここに書かれている日本の問題がさっぱり減っていないような気がして、少しさびしい。 現代の日本社会には、何かと問題がある、かどうかはわからないが、少なくとも、多くの人がそう認識している、ということは言える。そういう世の中で、学問の世界の人々は、どういう理論に基づいて、何を考えているのか。そんなことに興味を持ったら読んでみると良いかも知れない。 ただ、ある程度社会学などの素養が無いと、そもそも何を言っているのか分からない箇所があるかと思う。というか、僕はあまり良く分からないところがあった。逆に、分からない所や分からない言葉が出てきたら調べることにする、という方針でさえいれば、それはそれで役に立ちそうな予感がする。難しい言葉さえ気にならなければ、面白く読める、と思う。 という訳で、僕は取り敢えず、社会システム理論なるものや、再帰的近代化論というものがあり、何となく、これからは知っておいた方が良さそうなものだ、という程度の理解をした。本書に書かれた内容の適否については、語れるほどの知識が無い。もう少しキチンと「『この社会』を論じるための『評価の物差し』」を身につけた上で、考えてみられればと思う。
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これはわかりやすく面白い。宮台真司の日本論。 凄い平たく言えば、社会包摂力を高めるべし、ということであろうか。 格差拡大だとか自殺増加とかいじめとか高齢化による孤独死とか、いろいろあるが、それらは人や地域の繋がりが希薄になり、全て自分で解決しなければならなくなるために起こる。昔だ...
これはわかりやすく面白い。宮台真司の日本論。 凄い平たく言えば、社会包摂力を高めるべし、ということであろうか。 格差拡大だとか自殺増加とかいじめとか高齢化による孤独死とか、いろいろあるが、それらは人や地域の繋がりが希薄になり、全て自分で解決しなければならなくなるために起こる。昔だったら社会がセイフティネットとなって受け皿となっていたものが、今はない。 学生時代にハイエクなどの新自由主義に傾倒していたので、昨今の新自由主義批判には正直「?」な気持ちでいたのだが、本書を読んで疑問が氷解した。この人も新自由主義なのだが、「小さな政府と大きな社会」という言葉で納得。ハイエクなんかも家族の重要性とかを(エンゲルスの家族論との対比なのかわからんが)説いていたような気がするし、人と人との関係性は重要で、社会もまた重要なのだと思う。
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頭いい人が書いているんだろうな。と思える。論旨はなるほど、と思うところと、そうかな?と思うところと半々。ものを考えるきっかけになるという点ではいい本。新たな視点を与えてくれる部分も多い。
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とにかく内容が難しい。 そして、言葉遣いが難しい。 でも、難しいからこそ、立ち止まって、意味を理解しようとゆっくり読めるのかもしれない。 おかげで、通読に時間がかかった。
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人間関係論、教育論、幸福論、米国論、日本論の五章からなる。社会の問題を共有し歴史の推転を早めんとする本。 一個一個の項目が示唆に富んでおり勉強になる。 人間関係でコミットがない。タコ足化してる話とか、イジメ、ゆとり教育、死、ミメーシス(感染的模倣)の話とか、宗教、自殺、格差の問題...
人間関係論、教育論、幸福論、米国論、日本論の五章からなる。社会の問題を共有し歴史の推転を早めんとする本。 一個一個の項目が示唆に富んでおり勉強になる。 人間関係でコミットがない。タコ足化してる話とか、イジメ、ゆとり教育、死、ミメーシス(感染的模倣)の話とか、宗教、自殺、格差の問題や社会的包摂の話、オバマの演説や大統領制、日本の制度の話とか。 特に米国論はプロでもないのに秀逸と思った。
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図書館で「なんとなく」目について読んだ本。 この人の考えが極端すぎるとか何とかかんとか…って文中に書かれているが、なんだろう、すごく分かる気もするし何となしにもやっとしている気もするなぁと。全てがはっきりしちゃったらこんな「難点」はとっくのとうになくなっているだろうし。でも、ズ...
図書館で「なんとなく」目について読んだ本。 この人の考えが極端すぎるとか何とかかんとか…って文中に書かれているが、なんだろう、すごく分かる気もするし何となしにもやっとしている気もするなぁと。全てがはっきりしちゃったらこんな「難点」はとっくのとうになくなっているだろうし。でも、ズルズルと引きずっている状態で現状があるわけだから、この人の本で日本の難点が「8割」位分かって、自分なりに考えてみるっていうのが最適な読み方の本なのかなぁ…と思ってみたりしました。
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「週刊ミヤダイ」の完全版、"評論家”宮台真司の集大成 http://www.amazon.co.jp/review/R3GMTV79WXI10E/ref=cm_cr_rdp_perm
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日頃テレビを全く見ず、ラジオばかりを聞いている。その中で宮台氏の発言もしばしば聞いている。 結論から言えば、宮台節が全開すぎる。文脈が整理されているとは言い難いし、また説明が十分とも思えず、何が言いたいのか具体的に核心に迫ってこない印象だった。まあ、後書きにも、その印象もさもありなん、と思う記述があるので、そんなもんかなぁと思った。氏の日頃の言動などからすれば、こんな事も分からないのか、と言われそうだが。
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