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Inside-Out の商品レビュー

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2022/04/28

毎日を生きるための営みも、生活を少しでも彩ろうとするささやかな努力も、すべて行き場のない閉塞感へ収束していく。希望の持ち方が失われ、自分と世界との間に透明な壁が立ちふさがる。その恐ろしさと、その可能性が誰にでもあることを美しく表現した写真集。

Posted byブクログ

2009/10/07

みんながカメラを持っている時代。一般の人も自分で画像処理を楽しんだり、 気軽に写真で遊べるこの時代。では、プロの写真家、写真作家とはいったい どんな写真を撮っている人なのだろうか?テクニックや機材のことをあげれば きりがないけれど、結局はその人のファインダー(眼)を通してまだ見ぬ...

みんながカメラを持っている時代。一般の人も自分で画像処理を楽しんだり、 気軽に写真で遊べるこの時代。では、プロの写真家、写真作家とはいったい どんな写真を撮っている人なのだろうか?テクニックや機材のことをあげれば きりがないけれど、結局はその人のファインダー(眼)を通してまだ見ぬ 世界を私たちに教えてくれる、知らせてくれる媒介ような存在 ではないだろうか。井上氏のこの写真集は特殊な場所の部屋を写している。 部屋の住人にすれば日常の光景。では、その住人はいったい何者か? それを知る時ここに写し出された世界が非日常へと一変する。 かつて見た事のあるような世界、でも足を踏み入れた事のない世界。 だからといってこの先、その世界に自分が入らないという確証はない。 強い力で引き寄せられる、そんな存在感のある写真集だ。

Posted byブクログ