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ルパンの消息 の商品レビュー

3.9

320件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    132

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

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2022/12/28

15年前自殺と判断された事件、実は殺人だったとの情報が時効前日に入る。 横山秀夫デビュー作、加筆修正してるとは言えデビュー作でこの完成度は凄い。 ミステリーの醍醐味である解決シーンの気持ち良さが、後半の怒涛の伏線回収によって倍増されてる、面白い。

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2022/10/17

タイトルにひかれて読んでみたけど、面白かった! 複数の事件が絡み合っていて、どういう最後で誰が犯人なのか最後までわからなかった。途中最後をチラ見したい衝動を抑えるのが大変だったなぁ。証言や証拠が出る度に、自分なりに推理してみたけど、結局振り回されただけで、こいつだ!と思ってた犯人...

タイトルにひかれて読んでみたけど、面白かった! 複数の事件が絡み合っていて、どういう最後で誰が犯人なのか最後までわからなかった。途中最後をチラ見したい衝動を抑えるのが大変だったなぁ。証言や証拠が出る度に、自分なりに推理してみたけど、結局振り回されただけで、こいつだ!と思ってた犯人じゃなかった(笑)いやー、面白かった!

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2022/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

15年という時間を超えた事件でありながら時効まで24時間。参考になる情報もままならないまま始まり、登場人物と一緒にだんだんと真相に近づいていける感じが面白かったです。 15年の時間と人間社会のなかにある同調性と呼べるような枠の中で人は良くも悪くも人は変わっていく。 そんななか時間にも社会にも取り残された内海のような悪人もいれば、橘や鮎美のようにずっと互いを想いあっていた優しい人もいる。 一般的には大人になるにつれて、社会に出るにつれて”ちゃんとした大人”になることが良いこととされているように思っていたけど、橘や鮎美のように変わらない大切な想いを持ち続けることも美しい気持ちなんだなということを感じました。

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2022/10/05

横山秀夫。15年前自殺した女教師について情報提供があり、殺人の疑惑が出てきた。時効まで24時間、警察はその当日校舎にテスト問題を盗みに入った3人を容疑者として呼び寄せた。物語はそのうちの一人の取り調べを回想として進めていく。 処女作とは思えないほど完成度が高い。話を進めていくうち...

横山秀夫。15年前自殺した女教師について情報提供があり、殺人の疑惑が出てきた。時効まで24時間、警察はその当日校舎にテスト問題を盗みに入った3人を容疑者として呼び寄せた。物語はそのうちの一人の取り調べを回想として進めていく。 処女作とは思えないほど完成度が高い。話を進めていくうちに新たな事実が浮かび上がりそれでも犯人は見えない。 それでもところどころに伏線があり、それを最後に警察がまとめ上げる。刑事小説を代表する1冊だと思う

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2022/09/07

ある事件の、時効寸前のたった一日を描いた物語。 現代と過去、双方の描写にムラガ無い。 サスペンスとしてよくできていると思う。 最後近辺のとってつけたような台詞がなんとも引っかかってしまっているが・・・

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2022/09/01

旅の合間に読んでました。 帰りの新幹線で読了。 時効間際の事件の真相は? 当時高校生だった彼らの証言は。 スマホどころか携帯すらない時代。 今とは違うよね、いろいろと。 懐かしく読ませていただきました。

Posted byブクログ

2022/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて読んだ横山秀夫の小説で、ハマったきっかけ。 ミステリ要素も、人間描写も好きです。 俺だけ橘だったって言葉は、中学生ながら食らった。

Posted byブクログ

2022/07/03

横山秀夫の長篇ミステリ作品『ルパンの消息』を読みました。 横山秀夫の作品は5年前に読んだ『64(ロクヨン)』以来なので、久し振りですね。 -----story------------- 十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。 警視庁に入った一本のタレ込みで事件が...

横山秀夫の長篇ミステリ作品『ルパンの消息』を読みました。 横山秀夫の作品は5年前に読んだ『64(ロクヨン)』以来なので、久し振りですね。 -----story------------- 十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。 警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。 当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。 時効まで二十四時間、事件は解明できるのか!?  著者”幻の傑作”待望の文庫化。 ----------------------- 2005年(平成17年)に刊行された横山秀夫のデビュー作です。  ■第一章 タレ込み  ■第二章 ルパン作戦  ■第三章 決行  ■第四章 弔い合戦  ■第五章 追跡  ■第六章 氷解点  ■第七章 時の巣窟  ■改稿後記 1990年(平成2年)12月、忘年会に出席していた某警察署の署長、後閑耕造(ごかん こうぞう)のもとにある知らせが届く… それは15年前に起きた高校女性教師自殺事案について、ある人物の密告(タレコミ)により殺人である可能性が浮上したので至急署に来るようにとの呼び出しだった、、、 一方、喜多芳夫は突然警察官に署に来いと命じられ、反抗するも強制的に連れて行かれる… 取調室で問われたのは昔、悪仲間三人で企てた「ルパン作戦」なる期末テストを奪う作戦についてだった…… 。 自殺とみなされた事件が殺人事件だった… 時効まで残された時間は24時間、、、 限られた時間の中で真相は解明できるのか… タイムリミットが刻々と迫る中での緊張感溢れる展開が愉しめました。 24時間で、ここまでできるのかな… と、ややご都合主義的な展開もありましたが、、、 真相が判明したと思った後に、さらに新事実が判明して、そこに隠された真相が判明する展開や、思わず目頭が熱くなるようなホロリとするシーン 等々、終盤はページを捲る手が止まりませんでしたね。 警察小説としての一面を持ちながら、悪仲間三人やその周囲の人物を中心に描かれる青春ミステリの要素もあるし、三億円事件とも絡んでくる興味深い展開等、デビュー作とは思えないクオリティでしたね… 面白かったです。

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2022/06/26

十五年前に自殺とされた女性教師の墜落死について、殺人の疑いが濃厚との情報が入り、時効成立まで二十四時間しかない中で、警視庁が事件の解明に挑む時間との戦いを描いた作品。 当時、高校生であり、テスト奪取を計画して学校に忍び込んでいた男達の供述を軸にストーリーが進んでいく。 全く予想...

十五年前に自殺とされた女性教師の墜落死について、殺人の疑いが濃厚との情報が入り、時効成立まで二十四時間しかない中で、警視庁が事件の解明に挑む時間との戦いを描いた作品。 当時、高校生であり、テスト奪取を計画して学校に忍び込んでいた男達の供述を軸にストーリーが進んでいく。 全く予想できない展開で面白かった。序盤では真相に全く関係なさそうな話が続き、どう解決するのか全く見えなかったが、後半に入ってから、やや強引なところもあるものの怒涛の勢いで真相に迫っていく。そして、ラストで全ての複雑な伏線がつながる見事な終わり方だった。 また、ストーリーだけではなく、取り調べに当たる刑事達の人間模様も面白い。 個人的には、警察の末端人間の意見まで聞きつつ全般状況を冷静に整理して事件の解決を図ろうとする溝呂木係長の姿勢を心地よく感じた。 一方で、主要人物を取り調べつつ、同僚に先を越されることにイライラを見せる人間臭い寺尾刑事は、警察側の緊張感の現れのようで、絶妙な存在だと思った。 てんこ盛りの内容をうまくまとめていて、とても、著者の処女作とは思えなかった。横山秀夫恐るべし。

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2022/05/15

15年前の女教師殺害のタレコミから始まった時効間近の事件を追う警察。物語の過去は被疑者の回想視点で進み、時効目前の現実を警察の捜査目線で真実に迫っていく対比が面白い。 「おや?」と思った違和感が後に全て伏線回収されていくのが気持ちよい。15年前の事件は単純な恋情から発生したのでは...

15年前の女教師殺害のタレコミから始まった時効間近の事件を追う警察。物語の過去は被疑者の回想視点で進み、時効目前の現実を警察の捜査目線で真実に迫っていく対比が面白い。 「おや?」と思った違和感が後に全て伏線回収されていくのが気持ちよい。15年前の事件は単純な恋情から発生したのではなく、警察の因縁である3億円事件の被疑者に繋がっていく。すべて筋道通りに解決していき現実的ではないが、全ての登場人物に意味を持たせ一つの事件としてまとめ上げた本作は面白かった!

Posted byブクログ