続・資本論(文庫版) の商品レビュー
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産業革命以降、さまざまな商品で溢れかえる現代社会。 経済バランスが崩れることが予想されるとしても、 なお利益を追求する資本主義社会が抱える矛盾とは? なぜ不況が起こるのか? なぜ失業者が増え、貧富の格差が広がるのか…? 『資本論』第1部をベースにした『まんがで読破資本論』の続編として第2部・第3部を漫画化。 1.限られたリソースのなかで企業が利益を増やすポイントは「剰余価値」 2.「労働の生み出す価値」と「労働力の価値」はイコールではない マルクスは『資本論』で資本主義では、生産手段の私的所有と、生産の社会的性格が矛盾しているため、 過剰生産恐慌が避けられず、これが資本主義を破綻させると論じている。 マルクス 1818~1883。ドイツの共産主義者であり革命家。 エンゲルスと資本主義に関する考えを共有し、共産主義思想を打ち立てる。 『資本論』第1部の主著はマルクスだが、 第2部および第3部に関してはマルクスの遺稿を元にエンゲルスの手によって編集・出版された エンゲルス 1820~1895。ドイツの共産主義者であり革命家。 マルクスと資本主義に関する考えを共有し、共産主義思想を打ち立てる。 『資本論』第1部の主著はマルクスだが、 第2部および第3部に関してはマルクスの遺稿を元にエンゲルスの手によって 編集・出版された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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産業革命以降、さまざまな商品で溢れかえる現代社会。経済バランスが崩れることが予想されるとしても、なお利益を追求する資本主義社会が抱える矛盾とは?なぜ不況が起こるのか?なぜ失業者が増え、貧富の格差が広がるのか…?『資本論』第1部をベースにした『まんがで読破資本論』の続編として第2部...
産業革命以降、さまざまな商品で溢れかえる現代社会。経済バランスが崩れることが予想されるとしても、なお利益を追求する資本主義社会が抱える矛盾とは?なぜ不況が起こるのか?なぜ失業者が増え、貧富の格差が広がるのか…?『資本論』第1部をベースにした『まんがで読破資本論』の続編として第2部・第3部を漫画化。
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Aが規模を拡大し、Bも規模を拡大する。 しかし、その生産が滞った時に、共倒れとなりBは余剰設備を抱えた折れてしまう。
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前回に比べて圧倒的に内容が濃くなっている! しかもわかりやすい。 この勢いで『資本論』を読みだすのはさすがにまだ憚られるが、ごく基本的なところについてはこの漫画でも理解できたんじゃないか、という気がする。 とっかかりには、かなりの良書。
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とても面白い内容だった。 同シリーズの「資本論」の続編にあたるが、 前作よりも資本主義の仕組みについて詳しく述べられていてとてもよかった。 また、資本主義とはこういう解釈もできるのかと、 今まであまり意識してこなかった資本主義に対する見方を知ることができた。
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資本論の続きですが、続から読んでも差し支えなさそうでした。資本論は経済とは資本論とはの本当に基本的なところしか書かれていませんでしたが、続の方は資本主義の本質が書かれていてわかり易かったです。 成長し続けなければ、利益を生み出さない。逆をいうと成長が止まるとたちまち立ち往生する...
資本論の続きですが、続から読んでも差し支えなさそうでした。資本論は経済とは資本論とはの本当に基本的なところしか書かれていませんでしたが、続の方は資本主義の本質が書かれていてわかり易かったです。 成長し続けなければ、利益を生み出さない。逆をいうと成長が止まるとたちまち立ち往生するという弱みが、今の日本だと感じました。 泳ぎ続けなければ死んじゃうサメみたいなものですね。 資本主義を成功させている国として、福祉国家の北欧であることが、改めて納得できました。ようは資本主義で下げられた人材価値を国が保証してくれるんだから。 資本主義には社会保障が基盤にないとダメなんだなと感じました。
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アマゾンで評判のいい「続」。 なるほど、冒頭からエンゲルスが出てきて 学習マンガの雰囲気。 貨幣の物神性、協業と分業。 労働力は可変資本なので、ここを絞って 剰余価値を得る 企業の規模拡大がもたらす不況と恐慌。 銀行の信用創造、不良債権など。
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読書に有する所要時間はおよそ15分、読み進めていて思うのだ。『時代は廻る』と言う言葉のなんと適切な表現な事か。と。物語の背景は19世紀イギリス。そこで行われている事は、オートメーション化に伴う労働力の価値低下。つまり、人間不要の現場。資本家は、労働者が持つ唯一の商品『労働』を自社...
読書に有する所要時間はおよそ15分、読み進めていて思うのだ。『時代は廻る』と言う言葉のなんと適切な表現な事か。と。物語の背景は19世紀イギリス。そこで行われている事は、オートメーション化に伴う労働力の価値低下。つまり、人間不要の現場。資本家は、労働者が持つ唯一の商品『労働』を自社の製品のため購入しているのだと言う。 資本家の財力のもと会社を興し従業員の労働環境をなんとか改善しようと願う雇われ社長。その為に進む工場の機械化。結果、従業員達は更なる低賃金で働くか、リストラを余儀なくされる。2010年、同じニュースを見た様ないない様な。不思議な感覚に陥りつつも覚えた感情それは、 資本主義って怖い。 そして、金・自由・市場のアンバランス感の中にこそ利益を生み出す仕組みがあるという事。 当然だ、なんてったって本書は共産主義者が書いた“資本主義批判書”なのだから。 最近良く目にする言葉がある。「真面目は、賃金の低い真面目に淘汰される。」「真面目が真面目を殺す。」いずれも、愚直な労働力はより安価なものが選択され最終的にはタダで一生懸命働く労働力に仕事を奪われるという資本主義の宿命的l課題とされるものだ。なんと目新しい言葉かと目を輝かせつつその言葉の意味を考えていたものだが、よくよく考えると既に19世紀に同様の考えは出ていたのだと言う事が本書を読み判明。 19世紀に不安視されていた労働が、現在も尚そのままの姿で不安視されている・・・と、言う事はだ。それまでずーっと、労働力の価値は低下し続けて来たのだろうか。だとするならば、現代の大工は一体どれだけ低賃金を強いられなければならないか。トヨタの工場で働く派遣社員の月給は一体どれだけ低いのだろうか。否、決してそんなに安くは無い。むしろ、手取りだけで言えば大卒の初任給よりも遥かに高い水準だ。なぜだろう・・・答えは一つじゃない。が、私は思う。“みんな不真面目だから”だと。 マルクスとエンゲルスが思い描いた未来は、今よりももっと悲惨だったに違いない。 が、残念な事に“今”は彼らが生きていた時代と、そう違いは無い。 それは資本主義が普遍的なものだからなのだろうか、それとも我々が進化の術を見いだしていないだけなのだろうか。 自分の頭の中に、問題定義を起こす良いきっかけになってくれた本書に感謝。
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資本主義の行き着く先が描かれている。前巻よりも内容が詰まっている。 ドラッカーが資本主義では上手くいかないと考えたことがわかるような気がする。
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まんがで読破『資本論』に続き、『続・資本論』。 『資本論』がドラマ仕立てだったので、軽い気持ちで『続・資本論』を読んだのですが甘かった・・・。 難しい、いや、難しすぎます。 一回、読んだだけでは理解できない言葉だらけ。 ブログを書きつつ、読み返して、難しい言葉をリストアップ。...
まんがで読破『資本論』に続き、『続・資本論』。 『資本論』がドラマ仕立てだったので、軽い気持ちで『続・資本論』を読んだのですが甘かった・・・。 難しい、いや、難しすぎます。 一回、読んだだけでは理解できない言葉だらけ。 ブログを書きつつ、読み返して、難しい言葉をリストアップ。 ●使用価値と交換価値 ●抽象的人間労働 ●一般的等価物 ●貨幣の物神性 ●剰余価値 ●剰余価値を増やせるのは人間の労働力だけ ●不均等的拡大 ●相対的過剰人口 ●信用創造 ●資本主義社会において不況や恐慌というのは必ず起こる避けては通れないものだと言えます。しかし、その不況と恐慌は必ずしも悪いこととは言えない。需要と供給のバランスを正す役割を担っているからだ。 学生時代に世界史や経済学を専攻しないでよかった。絶対に覚えられなかったと思う。 もう一回、読み直して、もうちょっとだけでも理解を深めるようにします。 そう言えば、週刊モーニングも4回分、読まずに溜まったまま・・・。週刊誌なのに、月刊誌になってしまった・・・。4冊もあるとコロコロコミック並みの厚さになるし・・・。
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