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少女七竃と七人の可愛そうな大人 の商品レビュー

3.8

302件のお客様レビュー

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2021/09/05

桜庭さんの本はこちらが初めてなのだが、個人的にものすごく読みづらい文章だった。人を選びそうなので試し読みをしてみるのを薦める。 必ず一人称の語り手がいるのだが、その言い回しが古いのかなんなのかわからないが独特で、一冊読んでも慣れなかった。 特に七竈や雪風は言葉遣いが変に時代がか...

桜庭さんの本はこちらが初めてなのだが、個人的にものすごく読みづらい文章だった。人を選びそうなので試し読みをしてみるのを薦める。 必ず一人称の語り手がいるのだが、その言い回しが古いのかなんなのかわからないが独特で、一冊読んでも慣れなかった。 特に七竈や雪風は言葉遣いが変に時代がかって?おり、内容よりも言葉遣いの奇妙さが際立っていて困惑。かんばせ、という言葉が何度出てくるんだと辟易した。 最終章の存在意義が分からず、個人的にはその前の章までで終えたかったなと思った。 犬のビショップは可愛かった。

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2021/08/16

美少女がでてくる本にハマっているため読んだ。 本の外装がすごく可愛い。 思っていた内容と違ったし、結末も予想と違って面白かった。

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2021/07/26

特別とは。僕は厨二病だけど、あんまり特別は好きじゃない。アニメ見て、本読んでほげーっとしてればよい。特別美しい七竈ちゃんしんどいし。しかし、若い頃はみんな特別すきだよね。

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2021/06/28

人が死なないミステリー。 愛憎劇の色の方が強いのかもしれない。 中学生の時に読んで、久しぶりに読むと、やはり桜庭さんの文体が好きだなあと再確認。 ドキドキ感は無いかもしれないが、「もしかすると?」という感覚が淡々と明らかにされて行く展開が個人的に好き。

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2021/05/18

田舎という世界は青春を送るにはあまりに狭く、 そこにいる人たちはいつまでも互いに眼差しを向け続ける。 そして都会は何かを成し遂げるにはあまりに広く、 そこにいる人たちは互いに関心を持たずにすれ違い続ける。 私が一番共感したのは、雪風の母かもしれない。美しいかんばせへの執着。それ...

田舎という世界は青春を送るにはあまりに狭く、 そこにいる人たちはいつまでも互いに眼差しを向け続ける。 そして都会は何かを成し遂げるにはあまりに広く、 そこにいる人たちは互いに関心を持たずにすれ違い続ける。 私が一番共感したのは、雪風の母かもしれない。美しいかんばせへの執着。それは、確かに私にもある。

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2021/04/15

読んでて不快に感じる事もなく、でも田舎でこんな事が起きたら…と思うとゾッとする話しがとても爽やかに書かれてあります。

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2021/04/04

[図書館] 読了:2021/4/4 話の筋はすごく普通で、ほぼ何も起こらないに等しいのだけど、細かい言い回しが厨二っぽい独特さ。この細部が受けるのだろうなぁと思ってしまった。 しかし、文庫版解説の気持ち悪さと言ったらなんだ。

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2021/03/08

なんだこの母親…最悪じゃん…と思ってしまったのだけど、母親だけでなく、登場人物みんなそれぞれの苦しみを抱えていて、愛を与えられなかったからこそ気づけるもの、見えるものも沢山ある。閉塞的な空間の息苦しさが苦手なので、ウッ…と思う部分もたくさんあったけれど、これはどこにいってもあるよ...

なんだこの母親…最悪じゃん…と思ってしまったのだけど、母親だけでなく、登場人物みんなそれぞれの苦しみを抱えていて、愛を与えられなかったからこそ気づけるもの、見えるものも沢山ある。閉塞的な空間の息苦しさが苦手なので、ウッ…と思う部分もたくさんあったけれど、これはどこにいってもあるよなあ。 七竈と雪風の会話のおかしさや、桜庭さんの紡ぐ言葉の美しさにサラサラ読めた。何度か読まないとダメかもしれないので再読は(そのうち)する。 寒い時期に読めてよかった。

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2020/09/23

単行本で読んでたけどこっちで再読。桜庭さんで初めて読んだ一冊だけど、改めて読むと、そのあとああこういうところから影響を受けたなと分かる要素がたくさんあった。それは読み直さないと分からないものだな。 たぶん当時はみすずちゃんに感情移入してたんだろうし、うつくしい七竈を世界の中心に...

単行本で読んでたけどこっちで再読。桜庭さんで初めて読んだ一冊だけど、改めて読むと、そのあとああこういうところから影響を受けたなと分かる要素がたくさんあった。それは読み直さないと分からないものだな。 たぶん当時はみすずちゃんに感情移入してたんだろうし、うつくしい七竈を世界の中心に据えて読んでたから、タイトルが『少女七竈と可愛そうな大人』というのがしっくりこなかった。大人なんて気持ち悪くて何考えてるか分かんない、七竈が可愛そう、と本気で思ってた。お母さんなんて怪物のように思ってた。でもわたしが今回読み直して泣いちゃったのはお母さんが家に帰ってきて、朝ごはんに「たらこのいいやつ」を食べるというところだったんだよな。かなしい。 東京の郊外に育った身としては、地域の閉鎖性というのが全然分からないから、外国のように読んでる。いつか桜庭さんに東京の郊外を舞台にしたお話を書いてもらえたらいいのにな。難しいかな。

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2020/07/10

 途中まで、ただただ不条理にまみれた悲しい話かと思ったけど、終盤の七竈の急激な成長が印象的な、切ないけど美しい話だった。  小説の形式として、語り手がどんどん変わっていくのは、この小説にすごい合っている気がした。話としても完成の高い、よく練られれいる話だと思ったし、桜庭さんの本の...

 途中まで、ただただ不条理にまみれた悲しい話かと思ったけど、終盤の七竈の急激な成長が印象的な、切ないけど美しい話だった。  小説の形式として、語り手がどんどん変わっていくのは、この小説にすごい合っている気がした。話としても完成の高い、よく練られれいる話だと思ったし、桜庭さんの本の中でもかなり心に残る一冊だった。  誰の生き方も、それなりに共感する。白っぽい丸から逃れようとする優奈にも、母親の呪縛に苦しむ七竈にも。優奈は、本当に欲しいものが手に入れらないことが明らかで、その現実から逃れるためにああいう生き方をするしかなかったのだろうな。優奈に向かって七竈が、自分の生きたいように生きるって宣言するところがかっこいいなと思ったし、急に成長したなーと思った。  最初は、兄弟だという事実から頑なに目を背けていた七竈と雪風が、徐々にちゃんと向き合って、最後は別れを受け入れるにも成長を感じたけど、本当に切ない…。生きたいように生きるって、響きはいいけど背負っているものを捨てることでもあって、時にはエゴな我儘でしかないから、七竈との別れを受け入れる雪風も大人だよな。でも、お互いの想いを知っているのに、手を差し伸べることができないなんて悲しいね。  狭い世界ではどうしても生きにくいことってあるよな。だからと言って、都会で消費されることがいいとは思わないけど。

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