少女七竃と七人の可愛そうな大人 の商品レビュー
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七人の男と辻斬りのように関係を持ち、妊娠出産した「いんらんな母」。 生まれた娘はだれもが振り向くほど美しい少女として育つ。心を許す唯一の友人雪風。 人は自分の後ろ姿を見ることは絶対にできない。七竈にとって雪風はその自分の後ろ姿なのだろう。 あるいは合わせ鏡に映る自分自身。 名実ともに浮世離れした七竈と身体は、というか、物理的には生々しいほどの現実世界に生きている雪風の共通の趣味。ふわふわした印象の二人の好きなものが「鉄」というのがいい。 いろいろと細かいところを拾わずに、二人の若さと美しさを堪能するのがいいかも。とはいえ、ここでも流れる女であること、母であること、娘であることの、呪縛。「男」の存在意義。
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“女性の見た目”が一つのテーマになっている話。 最後の「ゴージャス」が私は一番好きだった。 二十歳を超えた今、老いを恐れ始めている私にとても刺さった。
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薄暗い靄がかかった幻みたいな狭い世界でも 降り積もる雪が真っ白なことは隠せない そんなことを思ってしまう 不思議な不穏なそれでいて蠱惑的な 桜庭一樹さんの小説 「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」や 「私の男」もなぜか惹きつけて離さない魅力があった 本書でも気味が悪いほど美しい描...
薄暗い靄がかかった幻みたいな狭い世界でも 降り積もる雪が真っ白なことは隠せない そんなことを思ってしまう 不思議な不穏なそれでいて蠱惑的な 桜庭一樹さんの小説 「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」や 「私の男」もなぜか惹きつけて離さない魅力があった 本書でも気味が悪いほど美しい描写や 浮世離れしたような人たち この世界観をまた味わいたくて読んだと思う 七竈と雪風、独特な話し方でさえも綺麗と感じる。 北海道の広くて狭い世界で生きたお話。
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桜庭一樹さんの作品はハマったばかりで、これで呼んだのは5冊目です。 中学生の頃から夏に読みたいみたいなのでオススメされているのを知っててやっと読みました。 美しい少女と少年 そしてその周りの大人たち どこか達観している七竃が大人たちと出会い自分も大人になっていく
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桜庭一樹さんで初めて読んだ小説。 かなり好きだった。 切ない。 最後の、名前を呼び合うシーンが頭から離れない。
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台詞や文章が独特で癖になる 無表情で無機質な日本語 美しく淡々と描かれる情景 くどくないのにちゃんと伝わる感情の機微 かなり好き
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中学生の時に読んで、衝撃で、もう一度読みました。 これまでの人生で読んだ最も好きな本のうちの一冊です。 一、二を争う! 地方都市特有の世界の狭さ、居間のワールド、七竈と雪風の関係……。 緒方みすずも良いキャラしてる。 最後の「ゴージャス」は7話の余韻が終わってからをお勧めしま...
中学生の時に読んで、衝撃で、もう一度読みました。 これまでの人生で読んだ最も好きな本のうちの一冊です。 一、二を争う! 地方都市特有の世界の狭さ、居間のワールド、七竈と雪風の関係……。 緒方みすずも良いキャラしてる。 最後の「ゴージャス」は7話の余韻が終わってからをお勧めします。
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桜庭一樹らしい儚さと暖かさがあった。 キャラクターの不明瞭さを引き立たせる文章の書き方が、よく機能していて結構好きだった。 七竈と雪風の関係性や、後輩みすずの掛け合いなどとても良かった。 言葉の使い方など、どちらかと言えば古風な竹を割ったような性格からか平成っぽさはあまり感じられなかったが、アイドルや恋愛に絡めた女の呪いなどはとても面白いモチーフだなと思った。 自分はゴージャスの章が1番好き。
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桜庭一樹さんの本が好きで読みました。表現や擬音が独特なのでじっくり考えて読む本かなと思います。登場人物のそれぞれの人生の中で感じていることが、綺麗な景色と一緒に頭に流れてきて楽しかったです。だれもが得体の知れない使命感に支配されているのかもしれないですね。
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七竈は、燃えづらい。7回も竈に入れても燃え残ることがあるという。しかし、そうやって7日もかけて作った七竈の炭はたいへん上質なものらしい。 人間だってそれぐらい念を入れて燃やさなければ、諦めきれない気持ちはある。 母の優奈は、七竈の炭になりたかった。 全体的に不思議な雰囲気。文学的...
七竈は、燃えづらい。7回も竈に入れても燃え残ることがあるという。しかし、そうやって7日もかけて作った七竈の炭はたいへん上質なものらしい。 人間だってそれぐらい念を入れて燃やさなければ、諦めきれない気持ちはある。 母の優奈は、七竈の炭になりたかった。 全体的に不思議な雰囲気。文学的というか、お母さんの発想が大胆。 雪風って素敵な名前。 2人の気持ちは、透明感のある美しさだと思った。 お父さんじゃないよね? お父さんなの?という伏線も気になり、ドキドキした。
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