アメリカ大統領の信仰と政治 の商品レビュー

栗林輝夫【著】

2013/08/15

　ワシントン、ジェファーソン、リンカン、その他最近の大統領たちの信仰と政治が語られています。いかに米国が宗教と密接に関係してきた国であるのかを痛感します。リンカンが大統領になるまでは、信仰には熱心でなく、大統領として相応しくないと思われていたとか、ジェファーソンは背教者として教会聖職者からは厳しく指弾されたが、毎週欠かさず礼拝に出ていたとか、興味深い裏話の数々です。　ワシントンは米国民にとってモーセであるというのは全くその通りかもしれずワシントンがどんな信仰であったかはむしろ虚像が流布している可能性があるのかもしれません。オバマ大統領の演説が預言者的であるとして、まず国民に反省を促すというところからスタートしているのは、大変興味深いですね。