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宇宙を織りなすもの(上) の商品レビュー

4.4

16件のお客様レビュー

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2010/03/31

時間と空間とはなにかという事を歴史はどのように考えてきたかから始まり、相対的と絶対的の違いという話から相対性理論へ。そして量子論。時間やエントロピーの話になり対称性の話で終わる。 完全に下巻に行くための予備知識をかなり分かりやすく書いてある。

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2010/03/19

相対性理論や量子力学など、難しい物理の理論を理解しようといろんな本をかじったけど、これほど丁寧に分かり易く書かれている本は無かった。 もちろん完全に理解できたわけではないけども、人間では数式でしかイメージできないことを分かり易いたとえ話で説明しているので、腹落ちの度合いがとっても...

相対性理論や量子力学など、難しい物理の理論を理解しようといろんな本をかじったけど、これほど丁寧に分かり易く書かれている本は無かった。 もちろん完全に理解できたわけではないけども、人間では数式でしかイメージできないことを分かり易いたとえ話で説明しているので、腹落ちの度合いがとっても大きい。

Posted byブクログ

2015/03/23

2010/01/31一回目読了. 時間とは空間とは何なのかを考察する本. 部分部分はファニーな例えを交えて丁寧に語られています.にもかかわらず,少しずつ謎を提示しながら,巧みに先に向かって我々読者を誘導して行きます. そして邦訳も魅力的になされていると感じました.語り口がとても上...

2010/01/31一回目読了. 時間とは空間とは何なのかを考察する本. 部分部分はファニーな例えを交えて丁寧に語られています.にもかかわらず,少しずつ謎を提示しながら,巧みに先に向かって我々読者を誘導して行きます. そして邦訳も魅力的になされていると感じました.語り口がとても上手です. また読み返したくなる一冊.一片の文句もありません.

Posted byブクログ

2009/12/27

宇宙を織りなすもの = 空間と時間の成り立ちを突き詰めて説明していく力作。上巻では主に相対性理論と量子力学について解説されています。 読み物としては、相対性理論についてはサイモン・シン『ビッグバン宇宙論』、量子力学については、デイビット・リンドリー『そして世界に不確定性がもた...

宇宙を織りなすもの = 空間と時間の成り立ちを突き詰めて説明していく力作。上巻では主に相対性理論と量子力学について解説されています。 読み物としては、相対性理論についてはサイモン・シン『ビッグバン宇宙論』、量子力学については、デイビット・リンドリー『そして世界に不確定性がもたらされた』の方が面白くて出来がよかったです。しかしながら、こちらの本の方が内容は深いところでまじめです。きちんと理解したい、でも数式だらけの専門書を読むのは無理という人にはぴったりなんだと思います。特殊相対性理論の話なんか自分も何度も読んだりしているはずですが、空間と時間の相対性に対する"絶対時空"や"時空の断面"の考え方は新鮮です。さすがにテーマからして分かりやすいと言うのは無理ですが、説明を組み立てる才は出ています。シンプソンズの登場人物で例を説明するのは個人的にはどうかと思うのですけれども。

Posted byブクログ

2009/10/07

下巻も含めてコメントします。 「空間と時間とは何か」というテーマの下、宇宙論の解説を試みたのが本書です。 まず、古典物理学の解説から始まり、相対性理論、量子力学と入っていきます。下巻に入ると、インフレーション理論、超ひも理論の解説に入り、終盤ではテレポーテーション・タイムマシン...

下巻も含めてコメントします。 「空間と時間とは何か」というテーマの下、宇宙論の解説を試みたのが本書です。 まず、古典物理学の解説から始まり、相対性理論、量子力学と入っていきます。下巻に入ると、インフレーション理論、超ひも理論の解説に入り、終盤ではテレポーテーション・タイムマシンの実現可能性について言及、最後にわれわれが宇宙の基本的な構造だと思い込んでいる空間・時間は、本当に基本的な構造なのかということについて論じて本書における知の旅は終りを迎えます。 工学系大学院生の私にとって、とても読み応えのある内容で、とても1日で読み終えられる分量ではありませんでした(上下合わせて800ページ)が、非常に楽しかったです。たとえば特殊相対性理論がどんなものかすら知らなかった私にとって、なぜ時間の流れる早さが速度の違いによって異なるのかの説明からして興奮できましたし、上巻のハイライトである波動関数の収縮に関する話もわかりやすくまとめられていて、面白いです。しかし、これだけでは終わらず、常識を逸脱している、がしかし理にかなっている物理学的な発想はむしろ下巻に出現します。たとえばインフレーションや質量を説明するためのヒッグス場のアイディア、インフレーション理論による暗黒エネルギーや暗黒物質の量の予測と実測値が一致していることに関する説明、及び多次元宇宙を証明するための重力波を検出することの重要性をこれほどわかりやすく説明した本はないと思われます。最後に現れる、ブラックホールのエントロピーは体積ではなく表面積に依存するという話からヒントを得たホログラフィック原理の説明も「このことが衝撃的である」ということが理解できるほどのレベルであり、飽きることはありません。 理解するためにかなりのエネルギーを消費しますが、読み終わった後は満足感に満ち溢れる。そんな本だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/07

量子力学の非局所相関(エンタングル),時間の矢,など物理を専門にしていても,のどに刺さったトゲのようにうまく(問題を)把握できていなかった内容を非常にうまく説明している. 願わくはきちんとした教科書として数式付きでも書いてほしいところ.

Posted byブクログ