川は静かに流れ の商品レビュー
ミステリーと言うよりも家族小説。 謎解きとしては??? 継母が何故嘘の証言をしたかを誰も考慮しないのが不思議。 父と息子の物語なのだろうが時代設定が現代なので違和感頻り。
Posted by
生まれ故郷の川辺の町に、主人公の青年が数年ぶりに戻ってくるところから物語は始まる。目的は親友の苦境を救うことだったが、やがて、殺人の濡れ衣を着せられ、家族との軋轢に苦しんだ自身の過去と対峙しなければならなくなる。
Posted by
早川書房出版ということでガチガチのミステリと身構えてたけど違った。この作品に含まれているミステリ要素は普通のエンタメ小説にも含まれている程度の謎である。この作品が書きたかったのは家族の心の移り変わりではなかったのだろうか
Posted by
家族の複雑な事情を巡るややダークな物語。 そこまでトリッキーな結末ではないし、「誰がなぜやったのか」を先回りして読もうとすると、その部分については満足を得られないかもしれない。 が、全体の雰囲気、リーダビリティ、各人物たちの微妙な関係を楽しむ分には申し分のない一冊。 ■このミ...
家族の複雑な事情を巡るややダークな物語。 そこまでトリッキーな結末ではないし、「誰がなぜやったのか」を先回りして読もうとすると、その部分については満足を得られないかもしれない。 が、全体の雰囲気、リーダビリティ、各人物たちの微妙な関係を楽しむ分には申し分のない一冊。 ■このミス2010海外7位
Posted by
家族の繋がりを大切にするアメリカ人らしい「ザ・アメリカ!!」って感じの小説で、主人公アダムの内省小説。この強烈な家族に対しての気持ちは私にはちょっと重すぎて読むのがなかなか大変でした。ミステリだと思って読むと 川は静に流れすぎてて全然先には進みませんが(笑)こういった小説が好きな...
家族の繋がりを大切にするアメリカ人らしい「ザ・アメリカ!!」って感じの小説で、主人公アダムの内省小説。この強烈な家族に対しての気持ちは私にはちょっと重すぎて読むのがなかなか大変でした。ミステリだと思って読むと 川は静に流れすぎてて全然先には進みませんが(笑)こういった小説が好きな方には「胸キュン!」のお話だと思います。小説の内容とは関係ないのですが、私はこの訳がどうも苦手で すんなりとお話に入り込めませんでした。主人公の語り口調がたまに「ん?別人がしゃべってるの?」と思うこともあり最後まで人物像が掴めなかった^^;細かいことですが翻訳小説ではその訳が自分に合うかどうか・・・というのも重要なポイントになりますよね。
Posted by
アダム・チェイスは、殺人罪で裁判にかけられて離れた故郷を5年ぶりに訪れた。 親友だったダニーから電話で助けを求められ、断ったものの、気になって3週間後に戻ってきたのだ。 ところがダニーは行方不明。 故郷はノース・カロライナのソールズベリの町。 原子力発電所を誘致するかどうかで、町...
アダム・チェイスは、殺人罪で裁判にかけられて離れた故郷を5年ぶりに訪れた。 親友だったダニーから電話で助けを求められ、断ったものの、気になって3週間後に戻ってきたのだ。 ところがダニーは行方不明。 故郷はノース・カロライナのソールズベリの町。 原子力発電所を誘致するかどうかで、町は緊迫していた。 土地の価格が跳ね上がるのを期待する人も多い中、広大な土地を所有するアダムの父が売却を拒んでいるために、交渉は暗礁に乗り上げていた。 かって父の所有するレッド・ウォーター農場の一角で起きた事件。 確たる証拠もなんの動機もないと無罪になったが、義母には不利な証言をされ、厳格な父には勘当されたのだ。 恋人ロビンは何の連絡もしなかった彼を恨んでいたが、まだ愛は…? 妹ミリアムは婚約中だが何か問題を抱えていて、ダニーとつるんでいた弟ジェイミーは借金があるとわかる。 一方、農場内に住む監督ドルフの孫で幼い妹のような存在だったグレイスは美しく成長していたが、頼りにしていたアダムを失って孤独になっていた。 しかも、なぜか、何者かに襲われ…? 事件が起こるたびに疑われるアダム。 ロビンは、ソールズベリ警察の刑事なので、板挟みにもなる。 絶望的な状況から次第にはい上がる主人公がいいですね。 親しい人たちが皆何か嘘をついている… 登場人物が個性的で、ぐいぐい引き込まれます。 どこが静かなんだという土地だけど…川だけは静か? 著者は1965年、ノース・カロライナ生まれ。 フランス文学、会計学、法学を学び、刑事弁護などでも活躍。 作家を志して職を辞し、2作目の本書でアメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞受賞。
Posted by
「世の中には善なるものがまだ存在しているという意味よ。ただそれだけのこと。僕はそう思いこもうと努力したが、納得いかない気持ちが残った。そこで彼女はもう一度、僕の愛するあの声でささやいた——善なるものはまだ存在しているのよ。」 ジョン・ハートに間違いなし。 まだ読んだのはたった2...
「世の中には善なるものがまだ存在しているという意味よ。ただそれだけのこと。僕はそう思いこもうと努力したが、納得いかない気持ちが残った。そこで彼女はもう一度、僕の愛するあの声でささやいた——善なるものはまだ存在しているのよ。」 ジョン・ハートに間違いなし。 まだ読んだのはたった2作目だけれど、その思いを確実なものにしてくれたこの1作。 凄かった。 とにかく、あっという間にぎゅっと胸を掴まれる感覚。 絶対に掴んで話さないぞと言わんばかりに翻弄される。 それはなぜかというと、やはり“家族”が関わっているから。 どこかで、家族の再生を信じさせ、そして光を見出させ、 朧げながらもそのようなものを見せてくれる。 絶対に見せてくれると言う確信があるからこそ、最後まで行きつこうと思わせてくれるのだ。 ミステリーもなるほどと思わせてくれるものだった。 あぁ、早くデビュー作を読みたいような、、楽しみが減ってしまうから読みたくないような、、、、 【6/25読了・初読・市立図書館】
Posted by
第一回翻訳ミステリー大賞では、『ミレニアム』と同点三位を獲得。 各誌書評でも絶賛されている作品。 なのだけれど。 父と子の確執、二度と取り戻せない子ども時代の煌くような思い出、年の離れた友人との友情、男同士の心の結びつき・・・・ どれもこれも好みの方向を指しているのだけれど。...
第一回翻訳ミステリー大賞では、『ミレニアム』と同点三位を獲得。 各誌書評でも絶賛されている作品。 なのだけれど。 父と子の確執、二度と取り戻せない子ども時代の煌くような思い出、年の離れた友人との友情、男同士の心の結びつき・・・・ どれもこれも好みの方向を指しているのだけれど。 いま一つ胸に迫ってこないのは何故なんだろう。 人生というのは、確かに選択の連続で、こちらかあちらかという二者択一を迫られる場面も多いのだけれど、、そうそう簡単に二つの選択肢だけに分けられるものでもあるまいに。 親の弱さを受け止めちゃえる(かもしれない)息子の度量とか、お金に執着しない鷹揚さとか、とことん慕ってくれる妹のような年下の美女とか、どこまでも自分を信じてくれる友とか、何だかんだ言いながらも、やっぱり“待つわ”状態の恋人とか、いかにも男性の歓心を買いそうな仕掛けにしらけちゃったのかも。 Down River by John Hart
Posted by
きれいにまとまって、読後感よし。なんか映画見てるみたいなストーリーの運び方、家族、恋人、保安官...ect...の役割。もーまわりが見えないくらい入り込んじゃいました。
Posted by
・・・全部、この親父の所為なんとちゃうか。 ミステリ要素はさておき、冒頭の印象的な川の情景とタイトル、どちらかというと堰き止められていた淀みの様な家族との対比的なものなんでしょうが、もうちょっと心象風景として絡めて欲しかった気がします。
Posted by