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精神科医は腹の底で何を考えているか の商品レビュー

3.2

38件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2013/01/27

精神科医と患者のやりとりが、論理の優先ではなく、相手の立場を立てることなどパワーゲームに収まりきらない微妙なモノが決定権を握る(p127)というのは臨床家ならではの意見だと思った。そのためには、論理を精緻にするよりも視野を広げて人格的に成長すること(p108)というのも納得である...

精神科医と患者のやりとりが、論理の優先ではなく、相手の立場を立てることなどパワーゲームに収まりきらない微妙なモノが決定権を握る(p127)というのは臨床家ならではの意見だと思った。そのためには、論理を精緻にするよりも視野を広げて人格的に成長すること(p108)というのも納得である。そして、精神科医自身がそれらに悩みつつも患者と同じ文脈ではなくもっと遠くが見える人間として立ち現われる必要がある(p40)。

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2012/03/10

読みやすいです。 入門者向きかも。 でも、長くファンをやってる人間には、 ちょっとあっさりし過ぎて食い足りない感じかな。

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2011/11/24

(推薦者コメント) 私たちは、精神を患うと精神科へ通う。精神科医は、そんな“病んだ”患者たちの精神に対し“治療”を試みる。しかし、精神を“正常”に直すということは、本質的にはどういうことなのだろうか。その際、精神科医は何を考えて患者にあたるのだろうか。精神科医も、一人の人間なので...

(推薦者コメント) 私たちは、精神を患うと精神科へ通う。精神科医は、そんな“病んだ”患者たちの精神に対し“治療”を試みる。しかし、精神を“正常”に直すということは、本質的にはどういうことなのだろうか。その際、精神科医は何を考えて患者にあたるのだろうか。精神科医も、一人の人間なのである。

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2013/08/07

ブログ等を見ると精神科医に対する患者の不満をよくみかける。 俗に言う3分診療などというものである。 この本は、あまり表には出てこない精神科医の本音、つぶやきのような事象が多くあり、そのへんの事情についても書かれている。 患者にとっては、医者は唯一の存在だが、医者からみれば大勢の患...

ブログ等を見ると精神科医に対する患者の不満をよくみかける。 俗に言う3分診療などというものである。 この本は、あまり表には出てこない精神科医の本音、つぶやきのような事象が多くあり、そのへんの事情についても書かれている。 患者にとっては、医者は唯一の存在だが、医者からみれば大勢の患者の一人であり、全員にカウンセリングを行うことは不可能だとわかる。 個人的には第七章の幸福・平穏・家族の章は大変考えさせられた。 病気という契機以外でも同様の価値観の変化が起こる可能性もあり、ステレオタイプな幸福は本当は大事ではないと皆気がつきながら、逆にそういった幸福がないと本当の幸福に辿り着けないというジレンマは大いに共感してしまった。

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2011/06/15

 いったい何を考えているんでしょうね。と、興味深深、読み始めたんだけど、あんまりよくわかんなかったなぁ正直。  これを読みつつ思い出し笑いしたのが、知ってる精神科医が、めった笑わないのだけど、笑うと、ドランクドラゴンの鈴木に似ているってこと。  大学院まで出てるんだけど、依存症の...

 いったい何を考えているんでしょうね。と、興味深深、読み始めたんだけど、あんまりよくわかんなかったなぁ正直。  これを読みつつ思い出し笑いしたのが、知ってる精神科医が、めった笑わないのだけど、笑うと、ドランクドラゴンの鈴木に似ているってこと。  大学院まで出てるんだけど、依存症の患者に、「じぶんでおさんどんしているの? そりゃあ栄養が心配だ、血液検査する?」聞いたこと。笑える。  依存症患者は、ほうっておくんだよっ。だから、じぶんで食べごとするのは当たり前で、ぶっ倒れでもしないと、「底つき」得ないもんなんじゃないのっ?   ほらね、なに考えているか、さっぱりわかんないっしょー。  

Posted byブクログ

2011/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 精神科医とはどんな人たちなんだろうか。 人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。 だが本当はどうなのか。 テレビに出てくるあの人はあやしくないか。 臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。 [ 目次 ] 第1章 赤ひげ医師・熱血医師・愚かな医師 第2章 相性ということ 第3章 技術と人柄 第4章 優しさと支配 第5章 物語・心・世界 第6章 偽善と方便 第7章 幸福・平穏・家族 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2018/04/06

「酷薄を冷静沈着と思っている医師」や「有名なゆえに診療が雑な医師」、「患者が少なくて自然、丁寧になる医師」とかいろいろな医師の考えが書いてあるが、もちろん全部著者の独演。 治癒したかどうか確実でない病を扱うだけに、断言は避けて、第三者的に自分でツッコミを入れているのわけで、あま...

「酷薄を冷静沈着と思っている医師」や「有名なゆえに診療が雑な医師」、「患者が少なくて自然、丁寧になる医師」とかいろいろな医師の考えが書いてあるが、もちろん全部著者の独演。 治癒したかどうか確実でない病を扱うだけに、断言は避けて、第三者的に自分でツッコミを入れているのわけで、あまり思い込みが過ぎないような工夫だろうか。 精神科医でなく一般人ても、顧客や同僚、同業者相手に思うはず。 措置入院の現場の描写は興味深かった。力技で引っ張っていくんじゃないんだ。

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2010/08/13

内容は赤裸々、が一番な表現。文末ごとの「○○な医師」は要らないな。こんなこと考えているのか、こうやって患者を捌いて診察時間を捻出しているのか、など現状を伝える部分あり。通院している人はあまり読まない方がいいかも、自分がこう思われている?と疑心暗鬼になりかねない。

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2010/03/19

精神科医は世間知らず。しかし、患者にたいして幸福な物語を説き、あるゆる言葉駆使し、カウンセリングしてゆくしかない。

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2010/03/14

読み物として面白い。 何か役に立つとか、そういう本ではないのだけれども、作者の正直な告白がめっぽう面白い。そして好ましい。 ここまで言っていいのかなーっていうレベル。ぶっちゃけ本の一種。

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