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精神科医は腹の底で何を考えているか の商品レビュー

3.2

38件のお客様レビュー

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2015/04/11

精神科医を100のタイプに分け、精神科医と患者との関係、そもそも精神医療において「治る」とはどういうことかといった問題を取り上げる。 医者はクライアントに対して診察中は真摯に対応しつつも、常に一定の距離を保って客観的に病状を捉える必要がある。その“客観的”な部分の内容が綴られてい...

精神科医を100のタイプに分け、精神科医と患者との関係、そもそも精神医療において「治る」とはどういうことかといった問題を取り上げる。 医者はクライアントに対して診察中は真摯に対応しつつも、常に一定の距離を保って客観的に病状を捉える必要がある。その“客観的”な部分の内容が綴られているので、内容はものすごく冷静かつ淡々とした印象。でも多くのクライアントを担当するゆえに、これくらいの冷めた視点というのは精神科医には必要なのかもしれないとも思った。 腹の底で何を考えているか「語る」というより、終始「吐露する」といった様子。口語的な文章は読みやすかった。 精神科医のタイプ、クライアント、姿勢を覗き見したいときに。

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2015/02/04

精神科医あるあるネタかと思ったらほとんどは作者自身のことだったので内容が独り善がりなんじゃないかと思います。

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2015/02/08

春日武彦"精神科医は腹の底で何を考えているか"を読む。 都立病院の精神科部長を務めた著者が豊富な臨床経験から、患者を通じて見た精神科医の内面に迫ったもの。身も蓋もない語り口がいっそいさぎよく、好感が持てます。 精神問題で倒れる人が続くような場合、その周囲に...

春日武彦"精神科医は腹の底で何を考えているか"を読む。 都立病院の精神科部長を務めた著者が豊富な臨床経験から、患者を通じて見た精神科医の内面に迫ったもの。身も蓋もない語り口がいっそいさぎよく、好感が持てます。 精神問題で倒れる人が続くような場合、その周囲にパーソナリティ障害の攻撃者が存在するように思います。 【精神障害の類型について】 ◯パーソナリティ障害の一部、たとえば境界性パーソナリティ障害といったものの特徴のひとつとして、とにかく周囲を振り回し飜弄するといった行動様式がある。しかも、はっきりとした思惑などないまま、ひたすら他人を操り糸を引きたがる。他者を玩弄することそのものが目的のようにすら映る。もちろんそうした振る舞いの背後には慢性の空虚感とか見捨てられ不安、情動の不安定さといったものが指摘されようが、そのような前提はさておき、やはり他人をコントロールすること自体で何らかのリアリティーや万能感を得たいといった心性を感じ取らずにはいられないのである。 【医師について】 ◯精神科医に向かって、患者が自殺という言葉をつきつけてもそれは決め台詞にはならない。自殺というきわめてどぎつい言葉であっても、それが本当の自殺を意味する可能性はむしろ低いからである。自殺したいくらいに辛いといったレトリックでしかないこともあれば、自殺という「おどし文句」で相手をコントロールしたいということなのかもしれない。…自殺すると口から発することによって、やっと自分の存在感を確認しているのかもしれない。 ◯患者と同じ文脈でしか物事を考えられない精神科医は、愚かな医師である。そのような医師は、常に歯切れのよい回答や気の利いた対応を理想としつつも決してそこにたどり着けない。問題をパズルと同じようにしか捉えられないので、したがってパズルを解くように事態を解決しようとする。しかしそんなことができるくらいなら苦労はしない。それは自殺をすると電話をしてきた患者へ、それを思いとどまらせる上手い台詞はどんなものだろうと考えるようなものである。さもなければ、幻聴に悩まされている患者に耳栓を与える振る舞いに似ている。

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2014/09/14

+++ 精神科医とはどんな人たちなんだろうか。人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。だが本当はどうなのか。テレビに出てくるあの人はあやしくないか。臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師...

+++ 精神科医とはどんな人たちなんだろうか。人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。だが本当はどうなのか。テレビに出てくるあの人はあやしくないか。臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。 +++ 幸いにして、いまのところ身近に精神科にお世話になっているひとがいないので、単なる興味で手にした一冊である。100名の、というよりは、100の典型的な状況ということなのだと勝手に解釈して読んだが、そのうちのかなりの部分が、著者ご自身のことでもあるのだろう、たぶん。内科や外科とは全く異なる覚悟と姿勢で診療に当たらなければならない医師の葛藤が見て取れて、人の心の複雑さを改めて思い知らされる。絶対的な正解がないからこそ、日々患者に相対して、どれほど真剣になっているかと思うと、崇高な思いにすらなるのである。「治る」ということの意味をも考えさせられる一冊である。

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2014/06/10

患者に共感し思いやる労りをもちながらも、別の視点から事態を整理し、デキることと出来ないことを見極め、なすべきことの優先順位を冷静に判断するのが精神科医。本書には多種多様な百人の精神科医をモデルに彼らが実際のところ、どう考えどう行動しているのかをデリケートな分野にまで一歩踏み込みん...

患者に共感し思いやる労りをもちながらも、別の視点から事態を整理し、デキることと出来ないことを見極め、なすべきことの優先順位を冷静に判断するのが精神科医。本書には多種多様な百人の精神科医をモデルに彼らが実際のところ、どう考えどう行動しているのかをデリケートな分野にまで一歩踏み込みんで語られている。

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2014/09/23

カウンセリングに通うようになってすぐに登録した。 何を話したらいいのかわからなかったし、私が話したことをカウンセラーがどう思っているのかが気になったのね。 手に取ってパラパラめくってみると、読む理由の見つからない本だった。

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2013/11/11

「精神科医あるある本」なんだと思う。 100人の精神科医(実在の場合も、イメージの場合もあり)を挙げながら、精神科医が仕事をしながらどんなことを考えているのかをつらつら紹介?していく本。 この著者はいい意味でかっこよくないと言うか、「いいことを言おう」としてないので好きです。ち...

「精神科医あるある本」なんだと思う。 100人の精神科医(実在の場合も、イメージの場合もあり)を挙げながら、精神科医が仕事をしながらどんなことを考えているのかをつらつら紹介?していく本。 この著者はいい意味でかっこよくないと言うか、「いいことを言おう」としてないので好きです。ちょっと卑屈すぎるきらいはありますが・・・ でも患者さんはこんな事情知らないわけだから、つまんない医者にあたると余計具合悪くなりそうだな・・・と思ってしまいました。 精神科だけじゃないけど、医者との出会いって運だよね。

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2013/08/03

幻覚や妄想とともに、どこか自分はおかしいぞという違和感や収まりの悪さを感じていたに違いなく、あなたは病気なんだと真っ向から指摘されることに不快感と同時に安ど感を感じていたのだろう。 精神科の病では完治のとらえ方が難しく、99パーセント治っても残りの1パーセントが感性にかかわってく...

幻覚や妄想とともに、どこか自分はおかしいぞという違和感や収まりの悪さを感じていたに違いなく、あなたは病気なんだと真っ向から指摘されることに不快感と同時に安ど感を感じていたのだろう。 精神科の病では完治のとらえ方が難しく、99パーセント治っても残りの1パーセントが感性にかかわってくる部分だったりして、もともととても質のよい発想ができた人が、一度病気にかかったことで野暮な発想しかできなくなったりして、小市民的生き方をせざるをえなくなるような場合もある。

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2013/06/14

精神科医の日常の考えをストレートに書いた良書。精神科という医学の中でも判断が難しい、ともすると哲学や何かにも関連しそうな分野で処方を出す医師の考えを良い例、悪い例様々に紹介している。 三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師 自信とステータスとで自在に患者を治して...

精神科医の日常の考えをストレートに書いた良書。精神科という医学の中でも判断が難しい、ともすると哲学や何かにも関連しそうな分野で処方を出す医師の考えを良い例、悪い例様々に紹介している。 三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師 自信とステータスとで自在に患者を治してしまえる医師

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2013/03/09

笑ったー。 嫌いな患者の件は興味深かった。 こちらの気持ちを逆撫でしてきたり、不快な言動に及んでくる精神疾患者がいたとしても、それこそが精神状態であり、「生きづらさ」だと思った時に、仕事として接している時点で「好き、嫌い」の判断をしてしまう事はプロではないよね。で・も!本当に腹立...

笑ったー。 嫌いな患者の件は興味深かった。 こちらの気持ちを逆撫でしてきたり、不快な言動に及んでくる精神疾患者がいたとしても、それこそが精神状態であり、「生きづらさ」だと思った時に、仕事として接している時点で「好き、嫌い」の判断をしてしまう事はプロではないよね。で・も!本当に腹立たしくさせる人っているよ!!どんなトンデモ利用者だとしても適切で寛容な対応ができるようになりたい。 三ツ星レストランのシェフのレシピみたいな処方をする医師 世間知らずのくせに、逸脱した事象には明るい医師

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