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三悪人 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2017/06/06

悪人や騙しあいって、元来ニガテなのだけれど、やっぱり田牧大和さんはある意味一筋縄ではいかないのですね。 権謀術数渦巻くものは、ときどきついていけなくなるものなのですが、これはしっかり読めました! タイトルのイメージとは違って、悪人になりきれていないというか……。 騙しあってたは...

悪人や騙しあいって、元来ニガテなのだけれど、やっぱり田牧大和さんはある意味一筋縄ではいかないのですね。 権謀術数渦巻くものは、ときどきついていけなくなるものなのですが、これはしっかり読めました! タイトルのイメージとは違って、悪人になりきれていないというか……。 騙しあってたはずなのに、お互いに後腐れがないからなのかしら。 ああ、この感覚は、「ノーサイド」だ。 最近指摘されて気づいたのだけど、わたしはどうやらスポーツ観戦が好きだったようで、 この読後感は、スポーツ観戦したときの感じに似ている。

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2013/08/31

 時代劇でおなじみのメンツが時代劇のとおりのキャラクターで登場。切れ者で冷徹な美形の水野忠邦、女にモテてちょっと不良ぶってる小粋な遠山の金さん、三枚目な面構えで強欲、あくの強い鳥居耀蔵。  イメージを裏切らないところから、やっぱりありがちな話に終わるのか?と思いきや、三人それぞ...

 時代劇でおなじみのメンツが時代劇のとおりのキャラクターで登場。切れ者で冷徹な美形の水野忠邦、女にモテてちょっと不良ぶってる小粋な遠山の金さん、三枚目な面構えで強欲、あくの強い鳥居耀蔵。  イメージを裏切らないところから、やっぱりありがちな話に終わるのか?と思いきや、三人それぞれ自分の思惑があって、だましあったり助けたり...どいつもある意味悪人なんだがそれぞれに一途な思いを持っていたりする。こういう悪人ともヒーローとも言い切れない部分がとてもリアルで、一瞬、現代を舞台にした経済小説か何かを読んでいるような錯覚に陥る。本当にとっても面白かった。

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2012/07/21

水野(美形)・遠山(男前)・鳥居(狛犬)…ちょっと前に同じ時代&面子の話しを読んでしまったので、こちらはキャラ立てが過ぎるような…三人の騙し合い。読む前に続編があるのを知ったのと、終わり方があっさりであまり残らなかった。

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2011/09/02

 寺社奉行:水野忠邦、遠山金四郎、鳥居耀蔵の三人が主役である。それぞれがそれぞれの考えで動く。これがおもしろい。そして、脇役もしっかり動いていてさらに話がおもしろくなる。  やはり、悪人が出てくるとおもしろい。特に相対しての会話が最高。揺さぶりをかけられても全く表情を変えなかっ...

 寺社奉行:水野忠邦、遠山金四郎、鳥居耀蔵の三人が主役である。それぞれがそれぞれの考えで動く。これがおもしろい。そして、脇役もしっかり動いていてさらに話がおもしろくなる。  やはり、悪人が出てくるとおもしろい。特に相対しての会話が最高。揺さぶりをかけられても全く表情を変えなかったり、ちょっとだけ表情が変化したりする。  頭を絞って策をめぐらせる。そして、なかなか悪人になり切れないところも良い。最後は泣かせる場面もあるし、これはおもしろかった。  次の作「春疾風 続・三悪人」も出ているようで、こちらも読むぞ。

Posted byブクログ

2011/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 遠山の金さんと鳥居ようぞうと水野忠邦とテレビドラマででてくる様子とは、ずいぶん違っての悪人ぶり。といっても金さんと鳥居は、そん何悪人でもない。3人のだましあい、腹の探り合いが面白い。

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2011/05/04

祐天寺の火事で焼死した若い僧は、遠山金四郎のなじみの遊女・夕顔の弟だった。姉弟は、水野忠邦の政敵の落とし胤という設定。忠邦の弱みを握りたい鳥居耀蔵は、火事の裏に何かあると勘づいて、金四郎に働きかける。 実在の人物を登場させて独自のキャラクター設定をする手法は前作と同じ。

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2010/02/02

将来対立する、遠山金四郎と鳥居耀蔵が組んで、というところが味噌でしょう。 その対立の芽は、この話からつながるのかも知れません。 鳥居耀蔵が直情的なのも面白い。 シリーズ化希望 時代小説の新星かもしれません。

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2011/07/19

田牧作品四作め。遠山金四郎と水野忠邦の知恵比べ、なんだけど、むしろ脇にいる、異相の耀蔵や縫殿助のほうが面白く描けていたと思う。それぞれ、ボスの意向に阿吽の呼吸で応え、その勘のよさが気持ちよかった…。ただ、最新作の「緋色からくり」にはやはりかなわないような。きっと、どんどん上手にな...

田牧作品四作め。遠山金四郎と水野忠邦の知恵比べ、なんだけど、むしろ脇にいる、異相の耀蔵や縫殿助のほうが面白く描けていたと思う。それぞれ、ボスの意向に阿吽の呼吸で応え、その勘のよさが気持ちよかった…。ただ、最新作の「緋色からくり」にはやはりかなわないような。きっと、どんどん上手になっていっている作家さんだと思うので、これからにも期待できそうで嬉しいです。

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2010/02/28

長編です。 騙して、騙され、裏をかき…。遠山金四郎、鳥居耀蔵、水野忠邦。誰が一番の悪人なのか・・・。なかなか面白かった。

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2009/10/04

享保の改革の水野忠邦、ご存知金さんこと遠山景元、のちに妖怪と呼ばれる鳥居耀蔵の若き日を描いたピカレスク時代小説。  田牧さんは前作の泣き菩薩でも安藤広重の若き日を舞台にしてたけどこの手の話が好きなのかな?  この人の時代小説の良さは小気味のよいテンポよさで今回もぐいぐいと...

享保の改革の水野忠邦、ご存知金さんこと遠山景元、のちに妖怪と呼ばれる鳥居耀蔵の若き日を描いたピカレスク時代小説。  田牧さんは前作の泣き菩薩でも安藤広重の若き日を舞台にしてたけどこの手の話が好きなのかな?  この人の時代小説の良さは小気味のよいテンポよさで今回もぐいぐいと話しを引っ張っていってくれます。  水野VS遠山&鳥居の騙しあいって図式ですが容姿端麗な見た目とは裏腹に腹黒い忠邦に対して金さんが知恵をしぼって策力すれば耀蔵は勘の鋭さで対抗します。  脇役のキャラも光るものがあって最後まで楽しませてくれました。 三悪人の騙しあいもよかったんですが青山善光寺の尼僧たちの強さもかっこよかったです^^

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