忘れな草 の商品レビュー
同じ孤児で同じ館で育てられたが、虐げられた葵と愛された弥生。 2人はやがて大企業の継承者争いに巻き込まれることになる。 本物の継承者は2人のどちらなのか。2人の友情と、2人の教育者である高杉を巡る恋心の物語。 「雪の断章」の姉妹編という触れ込みだったが、予想以上に深く関係していて...
同じ孤児で同じ館で育てられたが、虐げられた葵と愛された弥生。 2人はやがて大企業の継承者争いに巻き込まれることになる。 本物の継承者は2人のどちらなのか。2人の友情と、2人の教育者である高杉を巡る恋心の物語。 「雪の断章」の姉妹編という触れ込みだったが、予想以上に深く関係していてびっくりした。 浮世離れ度は前作以上で、読んでいて昼ドラみているような気分に…。 2人に感情移入ができないことと、継承者争いのあれこれがややこしいのとで、前作よりははまりこめず…。 ただやっぱり文章は美しい。 トキさんの心情が複雑。ラストのあの人が切ない。
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「雪の断章」姉妹編。 複雑に繋がっております。 面白い。綺麗で繊細な文体。 続き、読みまーす。
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中学のとき一回読んだ時より嵌りました。佐々木さんは好き嫌いが別れそうですが、私は大好きです。あの言葉の感じ!文章が堪りません!暗いけど綺麗って言葉がぴったりな透明な話でした。
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泣き虫の葵と美しい弥生。同じ孤児でありながら、葵は虐げられ、弥生は愛されて育った。ある日、五人の男が大企業の継承権を持つ少女を求め、二人のもとを訪れる。葵と弥生、どちらが本物の継承者なのか?閉ざされた邸に引き取られ、ともに教育係の高杉に想いを寄せる彼女らが辿る運命とは&#...
泣き虫の葵と美しい弥生。同じ孤児でありながら、葵は虐げられ、弥生は愛されて育った。ある日、五人の男が大企業の継承権を持つ少女を求め、二人のもとを訪れる。葵と弥生、どちらが本物の継承者なのか?閉ざされた邸に引き取られ、ともに教育係の高杉に想いを寄せる彼女らが辿る運命とは—。権力争いの“駒”として育てられた少女二人の友情と懊悩を綴る『雪の断章』姉妹編。 弥生が途中から名前が変わって、陽子になったり。 私が読み逃しただけかもしれないけど、ちょっとわからなかった。 『雪の断章』が絡んでいるけど、イマイチつながりがわかりにくいかも。 前作に比べて、ちょっと中途半端な感じがある。 全4部作だから全部を読めばつながるのかな。 企業闘争のあたりは理解しにくいけど、少女の心はすごいわかりやすい文章。 さすが。 非現実的だけど日常らしい物語がやけに存在感があってすごい。
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3月30日購入。4月15日読破。 『雪の断章』を買う前にこちらが目に入ってた。 4部作の2作目だというので、『雪の断章』を先に手に取った。 結論、私は『雪の断章』の方が好きかも。 決して『忘れな草』の方が劣るだとかそういう訳ではない。 ただ、飛鳥の方が感情移入しやすかった。...
3月30日購入。4月15日読破。 『雪の断章』を買う前にこちらが目に入ってた。 4部作の2作目だというので、『雪の断章』を先に手に取った。 結論、私は『雪の断章』の方が好きかも。 決して『忘れな草』の方が劣るだとかそういう訳ではない。 ただ、飛鳥の方が感情移入しやすかった。ただ、それだけ。 最後のあのお方の登場には思わず叫んでしまう。 そしてあの人がいってしまうのを見ると、恨まれてもいい――引き止めたかった。
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同じ孤児でありながら対称的な二人。大企業の継承権を握るのはどちらか?・・・というと昼ドラのイメージになってしまうんですが。俗世間から離れた、もっと繊細でそれだけに緊張感の漂う作品でした。雪の日の空気みたいに。その雰囲気に上手くはいっていけない。挫折した「崖の館」もそうだったけど、...
同じ孤児でありながら対称的な二人。大企業の継承権を握るのはどちらか?・・・というと昼ドラのイメージになってしまうんですが。俗世間から離れた、もっと繊細でそれだけに緊張感の漂う作品でした。雪の日の空気みたいに。その雰囲気に上手くはいっていけない。挫折した「崖の館」もそうだったけど、特別難しい文章ではないし、言葉も普通なのになんとも読みにくいんです。黒幕の意図するところもはっきりしないし・・・。少女二人の関係は分からなくもないけど、その他色々消化不良。
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少ない言葉で真を突く表現が好きなので、 次々と湧き出てくる言葉についていけなくなることも。 それでも本当のことを知りたいあまり、読めてしまった。 これからも忘れないだろうなと思える小説。
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幼き愛の日の記憶により今を生きる少女葵。企てによって祭り上げられた姫君として葵と生涯を共にしながら、傷つけ癒し憎み悲しみながら友情をはぐくんでいた陽子。二人は友情で結ばれていたからこそ互いのどんな面も最後には赦せた。 しかし、彼女らを巻き込む企ては違う。彼女らをただ利用するだ...
幼き愛の日の記憶により今を生きる少女葵。企てによって祭り上げられた姫君として葵と生涯を共にしながら、傷つけ癒し憎み悲しみながら友情をはぐくんでいた陽子。二人は友情で結ばれていたからこそ互いのどんな面も最後には赦せた。 しかし、彼女らを巻き込む企ては違う。彼女らをただ利用するだけだ。そこには自らの欲望だけがあり、少女たちを翻弄する。 葵の心情が強く前面に押し出され、企ては時折顔を出すくらいだったのだが、葵の心情は少々くどかった。またか! と思わせるほど少女の心の内が丁寧に、比喩を使いながらとても綺麗に描かれている。そう、まるで雪のように。 このくどさを除けば葵と陽子、二人の奇妙とも言える関係にほほ笑んだり苦笑したり、ちょっぴり怖くなったりしながらも、飽きることなく読み続けられた。 この作品はどうやら『雪の断章』の姉妹編らしいので、近いうちに読んでみたいと思う。
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