作家のおやつ の商品レビュー
教科書には難しい顔で写真が載ってるあの作家も、執筆中はこんなおやつを…。意外なこだわり(わがまま?)を知れて楽しいです。 おやつってこんなに人となりが現れるものだったんですね。 たびたび出てくる、富山県の月世界本舗『月世界』が気になります。名前もすてき!
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モサモサリンゴ!ワタシもそちら派。 明治のチョコレートとかマリービスケットとか、庶民的なおやつも多々登場。 どれもこれも美味しそう。食べたくなりました。
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美味しそうな作家のおやつ。 小難しい文学作品の裏には、こんな美味しそうで可愛いおやつが隠されていたなんて。
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久世光彦。百間、森茉莉、手塚治虫、市川昆。 「文人悪食」の嵐山さんが安吾を書いてる。川端はやっぱりなんか怪奇な気がする。 村上開新堂、空也の最中が頻出。おいしそう。 写真がとにかく楽しかった。
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おやつって、一番人の核を作るものだと思います。幼い頃同じおやつを食べていた人とは仲良くなれそうな気がします。
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昭和の香りがぷんぷんする。人選もその人たちが選んでいたおやつも。作家といってもいわゆる文士だけではなく、喜劇役者・漫画家・映画監督も含めて幅広い。食べることに関する純粋な喜びが感じられる。まぁ、「おやつ」ってそういうものか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著名な大先生方も、お好きなおやつの前ではなんとも微笑ましい。 大好きなおやつの話になると、なぜか男性は子供っぽく、女性は上品に感じられたのが不思議だった。 たとえば、『鉄腕アトム』の手塚治虫。深夜、「チョコレートがないと僕は描けません」と駄々をこね、しかたなく編集者は近所のお菓子屋を叩き起こしたこともあったそうだ。 作家・坂口安吾は、何日間も寝ずに原稿を書くためにヒロポンを使っていたそうだ。すると、仕事が終って眠ろうとしても眠れないので、今度は睡眠薬を飲む。中毒の副作用で、日に6回も食事をする。突然、深夜に、「蒸し羊羹を食いたい。20分で買ってこい」と三千代夫人に命じたという。 また、森鷗外は「饅頭茶漬け」なるものを美味しそうに食べていたそうだ。葬式の引き菓子に出された春日饅頭を4つくらいに割って御飯の上にのせ、煎茶をかけて食べたというから驚く。 それから、本書で、やっとわかったことがある。クッキーとビスケットの違いだ。今の世の中、調べるのは簡単だが、どういうわけか調べず、曖昧なままだった。それが、本書の「おかしな話?」の一節にあった。答えは、アメリカではクッキー、イギリスではビスケットと呼ぶとのこと。日本では、戦前まではビスケット、戦後はクッキーと呼ぶことが多いそうだ。 明治の頃から、そのビスケット、それにマカロンや、サブレーを食べていた先生もいるのだから、驚いた。当時は相当な高級品だったんだろうなぁ〜。おやつの魔力には、どんな大先生だって敵わなかったようだ。
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甘いもの好きな作家が多いことが分かりました。 ケーキ類などの洋菓子よりも、あんこものなど和菓子に偏るのはしかたないか。 だから、基本的に現在も残っている名店の名物和菓子が多くなる。 それらは、ほとんど味を知っているので、特に心に響かない。 京都の村上開新堂には、行きたいと思い...
甘いもの好きな作家が多いことが分かりました。 ケーキ類などの洋菓子よりも、あんこものなど和菓子に偏るのはしかたないか。 だから、基本的に現在も残っている名店の名物和菓子が多くなる。 それらは、ほとんど味を知っているので、特に心に響かない。 京都の村上開新堂には、行きたいと思いながらまだ訪ねていないけれど。
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読書が好きで仕事がお菓子なのでぴったりと思い借りてきました。本当は本屋で発見したんですが読めればよかったので図書館でお取り寄せ。こういうところだけ堅実。 老舗といわれるところや作家の食へのこだわりが垣間見られて興味深い。チェックしたお店のものは是非食べてみたいと思いました。
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作家31人がそれぞれ愛した「おやつ」を エピソードや写真を交えて紹介した本。 これが思ったよりも面白くて、 読み終わってしまうのが、ちょっと 惜しいと思ったくらい。 小説などに食べ物の描写が出てくると、 登場人物に親近感を覚えたりするのと 似ているかも。 和菓子、ホットケーキ、...
作家31人がそれぞれ愛した「おやつ」を エピソードや写真を交えて紹介した本。 これが思ったよりも面白くて、 読み終わってしまうのが、ちょっと 惜しいと思ったくらい。 小説などに食べ物の描写が出てくると、 登場人物に親近感を覚えたりするのと 似ているかも。 和菓子、ホットケーキ、みつ豆の缶詰、 果物に手作り菓子、チョコレートと 色々な「おやつ」が登場。 中でも「空也の最中」や「月世界本舗の月世界」 というのは何回か出てきて、どんな味なんだろうか? と思わず想像してしまう。 作家のエピソードで、面白く共感できるものとして、 写真家の植田正治さんの口癖、 「なんかないか、なんか甘いものないか」。 あります、突然食べたくなることwww そんな、大好きなおやつを食べるときに垣間見える、 作家の愛しい人間性が、読んでいて心地良い本に なっている理由なのかもしれません。
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