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農協の大罪 の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2009/10/07

平時はアメリカから小麦を輸入しながら、米を輸出する。外国からの輸入が途絶えたときには輸出にまわしていた米を食べるのだ。これがどこの国でもやっている食糧安全保障策である

Posted byブクログ

2009/10/04

経済危機が深刻さを増してゆく中、雇用の受け皿や ライフスタイルの一つとして最近、農業が注目を集めている。 しかし、現在の日本の農業は大きな危機に瀕している、と筆者は警告する。 低迷する自給率に農村の高齢化、過剰投資、高い参入障壁… 等々難問は山積している。 本書では、昨年、...

経済危機が深刻さを増してゆく中、雇用の受け皿や ライフスタイルの一つとして最近、農業が注目を集めている。 しかし、現在の日本の農業は大きな危機に瀕している、と筆者は警告する。 低迷する自給率に農村の高齢化、過剰投資、高い参入障壁… 等々難問は山積している。 本書では、昨年、日本中を大きくにぎわせた汚染米を糸口に、 戦後の農政の抱える構造問題を紐解いていくことで、 日本の農業にとって何が桎梏となっているのか、を明らかにする。 繰り返しが多く、決して読みやすい本ではないが、短時間で 日本農政の抱える問題の構造を概観するには、最適の一冊だと思う。 T.Yamada

Posted byブクログ

2009/10/04

著者は元農林水産省の高官で通商問題にも精通していることから高名は度々耳にしてきた。 ただ、著作に触れ合う機会が少ないこともあり氏の思想を掴み損ねていた。今回は日本の農業、農政の問題点に関してその構造を曝すことによって解き明かしていこうというものである。農協=農林族=農水省、という...

著者は元農林水産省の高官で通商問題にも精通していることから高名は度々耳にしてきた。 ただ、著作に触れ合う機会が少ないこともあり氏の思想を掴み損ねていた。今回は日本の農業、農政の問題点に関してその構造を曝すことによって解き明かしていこうというものである。農協=農林族=農水省、というトライアングルの構造が本来強化すべき日本の農業をいかに衰退化させてきたかという点を告発するのがその主な論点である。特に戦後の食管法の根幹という名分が如何にして歪曲され、農業基本法の理想がいつの間にか曲げられてきたかを、その際たる政策としての減反政策を具体的に取り上げて明らかにしようとしている。 本著を通しても感じたことだが、農業の問題となるとちまたにはいかに神話的、又は根拠に乏しい主張がその問題を語る際に大きな論点としてクローズアップされているかという点を考える必要がある。特に自由貿易と農業の保護に関しては様々な主張が飛び交う訳だが、その論点に以前から違和感を感じる人も少なからずいたはずである。本著はそのような違和感を明瞭に示してくれるものでもあると言える。

Posted byブクログ

2009/10/04

本屋で偶然見つけた本。 農業関係者としては一読したいと思うタイトル。 一読したが、バイト先に忘れてきたので、詳細は後ほど。  ↓↓↓ 著者の曲解・誤解もあるが、まぁそれ程外れていない。 農協界以外の農協批判の「言説」を丁寧に説明している。 でも、農水省の元官僚であり研究者であれば...

本屋で偶然見つけた本。 農業関係者としては一読したいと思うタイトル。 一読したが、バイト先に忘れてきたので、詳細は後ほど。  ↓↓↓ 著者の曲解・誤解もあるが、まぁそれ程外れていない。 農協界以外の農協批判の「言説」を丁寧に説明している。 でも、農水省の元官僚であり研究者であれば、もう少しきちんと精査・調査して記して欲しかった。 「政官財のトライアングル」の最たるものであることは筆者も認めることではあるが… ただ一言申しておきたいのは、全国段階と地域段階では考え方が違う、ということ。 (そう、官僚制は悪いが、中には良い官僚がいる、というロジックと同じです。) 筆者の感じるところでは、全国段階と地域段階とで考え方のギャップが非常に大きくなってきた。 要は組織討議がうまく機能していない(理由は十分な討議ができない締切日と、親切心のない資料作りが大きい)。 「回答ありき」という感が否めないのだ。 それと、農林族の先生方。もう少し現場を見て回って欲しい。 19年産米の過剰米処理と緊急対策。 現場を混乱させるだけだったような気がする。 でも、よくもまぁ、あんなにお金があるものです(20年産の緊急対策もありますが…)。 書きたいことはたくさんありますが、評していることにならなくので、ここまで。

Posted byブクログ