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農協の大罪 の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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2011/08/27

農管制度と高止まりの消費者価格、農家戸数と 農協へのお金の還流。(前職の会社のマシン、でかいのはいってたもんな。。) 農協問題の入り口にたてました。

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2011/07/24

普段気にも留めずにいた日本の農業の問題点を鋭く追究し、今後我々が目指すべき農業のあり方について提言。今後の日本の成長戦略を考える上で押さえておくべきトピックが学べる。

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2011/06/18
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上司に薦められて。非常に勉強になった。 僕は農学部であるもののその分野に対してはほとんど無知であり、その点は悔やまれるのだが、本書のような農政の歴史をわかりやすく著した本をはじめに読めば良かった。わかりやすいことと矛盾するようだが、本書の内容は決して軽いものではなく、理解しようと思えばそれなりにじっくり読まなければならないだろう。 GDP比率では殆ど存在感のない農業だが、その政治力、マーケットでのインパクトなどを考えると、誰が読んでもある程度役人立つように思う。 ・実は減反によって、米価を維持するという食管制度はまだ生きている。(p194) ・(直接支払いという)対象を限定とする政策上の最大のメリットが、農協の基盤である兼業農家を不利に扱うことになり、政治的には最大のデメリットとなるのだ。

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2011/06/05
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[ 内容 ] 誰も書けなかった聖域のカラクリ。 JA農協、農林族、農林官僚…「護送船団」の延命と引き換えに、危機に瀕する日本の食料安全保障! 自給率はさらに激減する! 元農林官僚からの警告。 [ 目次 ] 第1章 「汚染米横流し事件」の背景 第2章 保護なしでは「GDPゼロ%」の日本農業 第3章 誰が日本の農業を衰退させたのか? 第4章 農協の台頭と「大罪」 第5章 農政トライアングルとは何か? 第6章 農協、農林族議員、農水省の「壁」 第7章 揺らぐ農協 第8章 農政が脅かす「食料安全保障」 終章 強い農業を築くためにするべきこと [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/04/23
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本書は2008年の三笠フーズによる汚染米の事件を皮切りに、その裏にある、農協、農家、そして国家の間にある構造的な問題を提起している。 内容は農協の歴史的な設立の経緯、農協・国政・官僚の間にある悪質な利害関係、そして昨今の国内、そして国外の情勢の変化による構造の揺らぎ、最後に筆者の今後の日本の農業の方向性を示している。 新書ということもあり、そのロジックを裏付ける数字の信ぴょう性がはたしてあるかどうかはわからないが、日本の農業を取り囲む利害関係が時系列を追って陰鬱に生々しく描かれている。 既得権益を守るために農協、国政、官僚は制度の仕組みを悪用し、企業的な農業は衰退し、結果、日本の農業はどんどん衰退していく。 昨今、日本の農業の就業者人口は減り、かつ高齢化が進んでおり、農協の政治的なポジションが揺らいでいるが、それでもまだ、彼らが持つ情報量・資本の威力は大きく、崩すのは難しい。 おそらく崩れるのは国家が破たんした時だろう。 本書P112「組織はいったん作られるとそれ自体の存続のために一人歩きを始める。」ということばが妙に浮き出ていたように思えた。怖いわぁ。 P188の自由貿易と食料安保を両立させる方法として「平時はアメリカから小麦を輸出しながら、米を輸出する。 外国からの輸入が途絶えたときには輸出に回していた米を食べるのだ。」とあるが、これって可能なのか。 日本のコメの海外での価値。 安全・安心って言われているけど。 正直安全/安心の価値については最近の原発の問題然り、懐疑的。 農産物市場の透明性と、その透明性を構築するロジックに息を吹きこむ哲学が今後一層重要だと感じた。

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2011/04/07

@yonda4 食料自給率が40%の日本。この数字がかなり危ない状況なことは多くの人が知っている。それなのに米は減反政策で面積がどんどん減っている。 なんで減反するの? この答えに農協が大きく関わってくる。 農業に関わったことがないから、農協のことを気にしていなかったけ...

@yonda4 食料自給率が40%の日本。この数字がかなり危ない状況なことは多くの人が知っている。それなのに米は減反政策で面積がどんどん減っている。 なんで減反するの? この答えに農協が大きく関わってくる。 農業に関わったことがないから、農協のことを気にしていなかったけど、農協、政治、官僚の癒着ぶりは酷い。 本書にも抜本的な解決策は記載されていない。まず少しでも多くの人とこの由々しき問題を共有して、外からの大きな声でかえていくしかないのかも

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2011/03/25

さすが元官僚だ。という内容。 ただ、同じような話の繰り返しで読むのに疲れた・・・。 ただ自分が生まれる前からある農協や減反についてわかりやすく書いてあった。

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2011/01/24

戦後農政がどのように変遷したかを記しており、犯人探しは読者個人の想いもあることから別として、農業(特に水稲・麦作)の現状を理解する上で必要不可欠な一冊。

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2011/01/19

政府・農水省・農業団体の農政トライアングルの本質をえぐった 現場からの告発。 単なる批判本でなく、農政の活路をも見出す。

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2011/01/14

いわゆるJAとそれを取り巻く環境、政治、癒着などの問題を指摘。 元官僚だけあって、内情にもくわしい。 ただ、中盤の政治問題の中だるみは半端じゃなかった。 時系列で、色んな面から記述しようとしているのだが、如何せんくどかった。 一方で、その前後の説明はかなり分かりやすかった。 ...

いわゆるJAとそれを取り巻く環境、政治、癒着などの問題を指摘。 元官僚だけあって、内情にもくわしい。 ただ、中盤の政治問題の中だるみは半端じゃなかった。 時系列で、色んな面から記述しようとしているのだが、如何せんくどかった。 一方で、その前後の説明はかなり分かりやすかった。 農家の1戸1票を守るために、専業農家に手厚い保護を行う、JAと農水省の関係などはしっかり理解できた。 最後の方の、食料自給率の必要性とその対応策も不覚にも納得してしまった。 減反政策の矛盾、関税の必要性、意味のある戸別補償なども説得力があった。 新書にしては内容が濃く、もっと知識がついてからもう一度読みなおしてもいいかも知れない。

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