雪の断章 の商品レビュー
ミステリーかと思って読んでいたけれど、ミステリー要素少ない気がする。そんなに暗い話じゃなくて、幸せに満ち溢れている感じでこっちまで読んでいて嬉しくなる。史郎さんの優しさすごい大好き。最後の展開にはびっくりでした。ラストの数ページ泣けます!
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まず最初の10ページで確信しました。これは間違いなく自分の好みで面白いと。きれいで読みやすい文章と、飛鳥の強情でいてひねくれた部分があるけれど自分で決めたことは決して譲らない性格に魅せられました。最後の手紙の始まりには泣きました。感じてはいたのだけれどそうなるのしかなかったのかと...
まず最初の10ページで確信しました。これは間違いなく自分の好みで面白いと。きれいで読みやすい文章と、飛鳥の強情でいてひねくれた部分があるけれど自分で決めたことは決して譲らない性格に魅せられました。最後の手紙の始まりには泣きました。感じてはいたのだけれどそうなるのしかなかったのかと。忘れられない作品になりそうです。
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今まで読んだ本でも一番好きかも知れない…!!(Д) 読み終わるのがもったいなくて時間かけてましたが結局朝までかけて読んでしまいました…! 文章とか言葉が好きだなってすごく思ったのと、あと初めて読み終わってからもすぐ読み返したくなりました!! 登場人物の色々な考え方には共感出来たし...
今まで読んだ本でも一番好きかも知れない…!!(Д) 読み終わるのがもったいなくて時間かけてましたが結局朝までかけて読んでしまいました…! 文章とか言葉が好きだなってすごく思ったのと、あと初めて読み終わってからもすぐ読み返したくなりました!! 登場人物の色々な考え方には共感出来たし、とても勉強になりました。 毎年冬に読み返してみようかな…。 この作品は孤児シリーズだということなので早くその他を読みたいです(・・).+゜
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再読。この小説を読んで年上男性の魅力を感じました。飛鳥やそれぞれの人物のもどかしい感情が良かったです。
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佐々木丸美のデビュー作。 孤児の飛鳥は、迷子になり親切な青年に助けられる。その後、養女にいった先で虐げられ、それに耐えきれず逃げ出す。そんな飛鳥に救いに手を差し伸べたのは、くだんの青年であった。 飛鳥は、青年滝杷祐也のもとで成長していく。 しかし、その平安を砕くような殺人...
佐々木丸美のデビュー作。 孤児の飛鳥は、迷子になり親切な青年に助けられる。その後、養女にいった先で虐げられ、それに耐えきれず逃げ出す。そんな飛鳥に救いに手を差し伸べたのは、くだんの青年であった。 飛鳥は、青年滝杷祐也のもとで成長していく。 しかし、その平安を砕くような殺人事件が起こり…。 1975年の作品なので、古臭さはいなめない。今の価値観では、養護施設にいる子供が、お手伝いというか、労働力として養女にもらわれていくというのは無理がある設定なんじゃないかと思ってしまう。同じように、成人男性が7歳の女の子の里親として認められるというのも無理だろうと、思う。 しかしながら、ここにはそういう設定の無茶を覆す感性が確かにある。 一貫して飛鳥の視点で語られる物語は、思春期特有の自意識や高慢さに満ちている。それでも彼女の、率直さやひたむきさには偽りがなく、きっとそれがこの物語の骨格なのだろうと感じた。 とはいえ、私が思ったのはこれが「運命の女・ファムファタール」の物語だということだ。 飛鳥はその「少女」という独自性で、二人の男の運命を狂わせる。 そう、飛鳥によって、祐也も史郎も運命を狂わされたのだ。そしてファムファタールが往々にしてそうであるように、彼女自身は無邪気にそこにいる。 「少女」という存在は、危険なのだ。 きっと、これはそういう物語なんだと、思う。
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まるで昼ドラ! のようなお話でした。 丸く収まったような・・・ 本当のハッピーエンドなのか 続きが気になる
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孤児である飛鳥は5歳のとき迷子になり一人の青年に助けられる。さらに2年後、引き取られた本岡家でのいじめに耐えかねて逃げ出した飛鳥は同じ青年、祐也に偶然再会し引きとられることになる。 本岡家での経験から心に闇を抱いてしまった飛鳥と、そんな彼女を育て見守り躾けていく祐也と祐也の友人で...
孤児である飛鳥は5歳のとき迷子になり一人の青年に助けられる。さらに2年後、引き取られた本岡家でのいじめに耐えかねて逃げ出した飛鳥は同じ青年、祐也に偶然再会し引きとられることになる。 本岡家での経験から心に闇を抱いてしまった飛鳥と、そんな彼女を育て見守り躾けていく祐也と祐也の友人である史郎をはじめする周囲の人々。 孤独な少女が幸せを掴んだと思った頃に起こる毒殺事件。 飛鳥の子供から少女、少女から女性へと変わっていく心、その心の叫び、葛藤と恋心が描かれている。 「悲劇のヒロイン」であるところの飛鳥が必ずしも正しく愛すべき存在として描かれていないところがいい。 読んでいてイライラし、卑屈にも思えるほどの飛鳥の頑なさが自分に通じるところがあると思って少し胸が痛かった。素直に柔軟に生きることの大切さ。 正義とは何か、愛とは何か、法律とは、殺人とは、社会とは、様々なことを問われながら、飛鳥の心と飛鳥をとりまく世界に引きずり込まれるような感覚。 とにかく文章、情景描写も心理描写も美しく(きっと好き嫌いは激しいだろうが)、読み終わったあとしばらくぼーっとしてしまい、日常に戻れなかった。 ところどころで語られてはいるが、祐也と史郎のより細かな心の動きも知りたい。
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悲しくも綺麗なお話でした。読み終わった後、私のことを本当に好きになってくれる人は現れるんだろうか?と、なんとなく思ってしまいました。これは学生の頃、それも中学か高校の頃に読みたかったな。もちろん社会人になった今でも、私の心に響いた本です。
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佐々木丸美さんの世界にはまってしまいました。 この独特の雰囲気に魅了されますね。 何度読んでも引き込まれます。 ちょっと暗くて重い感じなんですけど、ページを捲る手が止まらないんですよ。 もう最後は切なくて切なくて…。 冬の雪に埋もれた北海道が目に浮かんできます。 冬になると読みた...
佐々木丸美さんの世界にはまってしまいました。 この独特の雰囲気に魅了されますね。 何度読んでも引き込まれます。 ちょっと暗くて重い感じなんですけど、ページを捲る手が止まらないんですよ。 もう最後は切なくて切なくて…。 冬の雪に埋もれた北海道が目に浮かんできます。 冬になると読みたくて読みたくて堪らなくなります。
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話は面白かったけど、ミステリーにジャンル分けされてるわりには、事件の犯人がすぐに分かってしまって、物足り無さを感じる。 だけど、主人公を始めとする、周りの人々の意見のやり取りが面白い。ちゃんと登場人物が生きている感じがして、すごいと思った。今との時代の違いを読み取るのも楽しい。...
話は面白かったけど、ミステリーにジャンル分けされてるわりには、事件の犯人がすぐに分かってしまって、物足り無さを感じる。 だけど、主人公を始めとする、周りの人々の意見のやり取りが面白い。ちゃんと登場人物が生きている感じがして、すごいと思った。今との時代の違いを読み取るのも楽しい。 孤児でありながら、決して前向きに生きることはしないけど、自分の境遇に悩み、そのせいでなかなか自分の考えを人に言えない主人公の性格が好きです。
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