サブリミナル・インパクト の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・顕在認知,顕在情動,潜在認知,潜在情動という4つのカテゴリ. ・快=報酬によるもの(パブロフの犬) →音楽自体に明確がない.行為自体が快. →生物学,神経生理学的な必然として発展?それが独立. ・親近性と新規性の原理.矛盾ではなく互いに補い合う形で機能システムを形成. ・現代社会は刺激が過剰過ぎる -多元化,同時平行化の過剰 -選択肢が多いことは自由?選択肢が多いことを知っているが故に選べなかった不満も生じるのでは. ・脳への刺激は潜在過程で起こる. -人間にどう影響していくのか? -意識レベルの倫理コードは役に立たない Ex)嘘の報道がバレたとしても無意識下に印象が残ってしまう →潜在レベルで対抗する策を考えなければならない ・苦痛と快楽の重なる領域が増大している
Posted by
■行動心理 1.避けようと強く意識すればするほど「はまって」しまう。意図的な注意と意欲的な行動とは潜在的なレベルで結びついてるため。(例:スキーで行ってはいけないほうに行ってしまうことなど) 2.広告+ドラマ=ドラマーシャル 3.天才の仕事の多くは一発屋的なのです。 4.用語:平...
■行動心理 1.避けようと強く意識すればするほど「はまって」しまう。意図的な注意と意欲的な行動とは潜在的なレベルで結びついてるため。(例:スキーで行ってはいけないほうに行ってしまうことなど) 2.広告+ドラマ=ドラマーシャル 3.天才の仕事の多くは一発屋的なのです。 4.用語:平均への回帰 5.歯ブラシやコーヒなどの最寄品の購入利用はあてにならない。関心が低い商品であるから。
Posted by
<目次> 0.心が先か身体が先か―情動と潜在認知 1.「快」はどこから来るのか 2.刺激の過剰 3.消費者は自由か 4.情動の政治 5.創造性と「暗黙知の海」
Posted by
サブリミナル・マインドとは少し趣きの違うものだった。ただ、潜在的な、又、サブリミナル・マインドから見て応用的なものである、という点において共通していたように思う。
Posted by
[ 内容 ] 現代社会は過剰な刺激に満ちている。 直接快楽を刺激する音楽と映像。 絶え間なくメッセージを投げかけるメディアやコマーシャル。 それらは私たちの潜在脳に働きかけて、選択や意思決定にまで影を落とす。 が、私たちはそれを自覚しない。 意識下にある情動・認知系への介入は、意...
[ 内容 ] 現代社会は過剰な刺激に満ちている。 直接快楽を刺激する音楽と映像。 絶え間なくメッセージを投げかけるメディアやコマーシャル。 それらは私たちの潜在脳に働きかけて、選択や意思決定にまで影を落とす。 が、私たちはそれを自覚しない。 意識下にある情動・認知系への介入は、意識レベルでは認識されないからだ。 本書は、「情動」と「潜在認知」に関わる認知神経科学の知見をもとに、現代の諸相をつぶさに検証、創造性をもたらす暗黙知の沃野に分け入って、新たな人間観を問う意欲作。 [ 目次 ] 序章 心が先か身体が先か―情動と潜在認知 第1章 「快」はどこから来るのか 第2章 刺激の過剰 第3章 消費者は自由か 第4章 情動の政治 第5章 創造性と「暗黙知の海」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
現代社会における様々な現象を、本書は情動と潜在認知という観点から分析して解明している。日常的に意識することのない潜在意識、潜在認知が人々の行動に与える影響について、様々な実験結果を示しての解説されており、我々に驚きと納得を与えてくれる。 「自分のことは自分が一番よく知っていると...
現代社会における様々な現象を、本書は情動と潜在認知という観点から分析して解明している。日常的に意識することのない潜在意識、潜在認知が人々の行動に与える影響について、様々な実験結果を示しての解説されており、我々に驚きと納得を与えてくれる。 「自分のことは自分が一番よく知っているというのは単なる思い込みで、人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない。しばしば自分の取った行動の本当の理由には気がつかないものだ」と説いた前著作『サブリミナル・マインド』が知覚心理学、認知神経科学の基礎編であるなら、本書『サブリミナル・インパクト』はその応用編である。 現代社会は過剰な刺激に溢れ、しかもその環境に順応し、適応した現代人はさらに過剰で多元的な刺激を求めている。その上おびただしい量の情報や刺激(過剰な音楽、映像、速さ、変化など)は巧に人々の潜在意識に働きかけ、その行動や選択、意思決定に大きな影響を与えているが、我々はそれを自覚することができない。例えば、コマーシャルは様々な方法で消費者の潜在認知に影響を与え、消費者はその自覚が無いまま、意志決定を誘導されている。そこにあるものは巧妙な選択肢の制御である。さらに政治の世界でも同様である。政治的な意図での大衆誘導や世論操作は昔からあるが、現在では、米国の大統領選挙や対テロリストキャンペーンのように、大衆誘導を仕掛ける側の戦略化とマスメディアの介在が大きな効果を広げている。そして、無意識の情動に働きかけられると、人はそうと分かっていても抵抗することは難しい。本書では情動と潜在認知という観点から現代社会と現代人の心の分析をすることにより、政治の理不尽、文化の突飛、市場の予知不能、犯罪の精神病理、国際情勢の不可思議などの現代社会に特有の諸現象が、実は過剰な情報と刺激に取り囲まれた現代社会において同じ根を持つ問題であると指摘している。 自覚がないままに自分の行動や意思決定が他社に制御されている可能性に恐ろしさを感じながらも、引き込まれて一気に読んでしまう新書である。
Posted by
2009.01 無意識の世界について、ちょっとだけ造形が深まった。この領域はもう少し追及してみたい。
Posted by
....見るから好きなのか、好きだから見るのか?どっちが先?? 見せれば好きになる物なのか...?? 分かったようで分からない.... 興味深い本
Posted by
知見に目新しい部分はない。視線のカスケードぐらいか。潜在過程、特に情動系の強調は今に始まったわけではない。そりゃそうだと思うところが多い。 完全な自動過程ではなく、前意識的な過程、「処理結果はわかるが過程はわからないとする過程」の注目は、僕も重視したい部分なのでありがたい。...
知見に目新しい部分はない。視線のカスケードぐらいか。潜在過程、特に情動系の強調は今に始まったわけではない。そりゃそうだと思うところが多い。 完全な自動過程ではなく、前意識的な過程、「処理結果はわかるが過程はわからないとする過程」の注目は、僕も重視したい部分なのでありがたい。後付けの正当化は我々に多大な影響を及ぼす。 情動の機能、合理性を過少評価している。いわゆる適応的無意識の視点が弱まっている。サブリミナルマインドで語ったとするのだろうか。 潜在と顕在との関わりも強くは語られない。潜在が顕在の基盤となり、潜在優位であるとの強調に留まっている。このあたり、ウィルソンのほうが先を行っている。
Posted by
世の中に「ほんとうに自由な選択」は残されているのか。自分の自由と、外部からの制御が両立する範囲が広まっていくのではないか。
Posted by