女神記 の商品レビュー

桐野夏生【著】

2009/10/07

遥か南の海蛇の島、二人の姉妹。姉は大巫女を継ぎ、島のために祈った。妹は運命に逆らい、掟を破った。16歳で死んだ妹は、地下神殿で黄泉の国の女王イザナミに出逢う。物語の鬼神が描く、血と贖いの日本神話!

2009/10/04

古事記の時代を描いたもの。
ジャンル的に珍しくて楽しめたけど、装丁の絵がなんとも人前で読むにはそぐわない。
ハワイのホテルに置いておくのちょっと恥ずかしかったなぁ。

2011/08/30

古事記を大胆に練り直した新しいストーリー。 神話が元になっているせいか、いつもならこれでもかとつきつけられる、女性の露悪的な暗黒描写も控えめで、読みやすくなっています。 しかし、やはりこれも桐野ワールド。たとえ神であっても嫉妬や愛憎からは逃れられず、むしろ男と女の深くて大きな溝が浮き彫りに。 深い執念の愛情に閉ざされ、狂気を滲ませながら自罰を叫ぶ女神の姿が切なくも恐ろしい。

2009/10/04

古事記をベースにした神話。「島」をテーマにした作品なので、どうしても前作の「東京島」と頭の中でイメージする舞台がかぶってしまった。

2009/10/04

日本の神話、イザナギ・イザナミのストーリーがベースになっていますが・・・・。
あんまり好きじゃない(笑）

2009/10/04

著者の本はなるべく読むようにしているのだけれど　最近は神話に傾倒しているのかな
いつもどおり、桐野ワールド（自己中の人ばかり）で悪くはないけど　古事記を読んでない人にはわからないかも。ってそんな人いないか？
でも今の若者が古事記をどのくらい読んでいるのか知りたいとおもいました。
桐野ワールドが次に何処にいくのか楽しみなような　ＯＵＴに戻ってほしいような・・・。　

2010/02/06

最近気になる桐野夏生さん。
これは何かでレビューを見てから、
歴史的な要素もありそうだったので頭の片隅にインプットしていた本。

古事記のイザナミ・イザナギの話がベースで、
ある小さな島の巫女の運命を絡めたお話。
陰と陽、光と影、生と死、男と女…
世の中のすべてのものは、相反するふたつがあって成り立っているのだという。

話のベースは興味があっておもしろかったけれど、
愛し合い子供を作り、一緒に島を脱出したマヒトがなぜナミマを殺したのか？
イザナギが殺されたあとの夜宵は？
カミクゥの心情は？
などなど、気になる部分も多々あり。

ナミマの語り口調から始まったというのもあるけれど
本人以外の心理描写が少なくて物足りなさが残ってしまった。

この人の本は、もしかして上下巻くらいの文章量でほどよい面白さになるのかし
ら。

「グロテスク」も「OUT」も「柔らかな頬」も上下巻だったし。
期待して予約してまで読んだ「東京島」もすごくイマイチだったし。

うんそうだ、きっとこの人は上下巻の人なんだ。

2009/10/04

作家買いするほど好き、な桐野夏生による、国生み日本神話を題材とした長編小説。
やっぱりこの作家は女の後ろ暗いところや、人間のどうしようもないところを描くのがあまりにもうまい。
古事記の中のあまりにも遥かなる神々が言う言葉が、あまりにも生々しくて驚きます。

2011/07/20

桐野氏またまた新ジャンルに挑戦かと思ったら、これは世界３７カ国共同プロジェクト「新・世界神話」のうちの一作らしい。まさしく日本の神話だった。昔から読んだり聞かされたりしてきた話に枝・葉がついたような。大事な話なんだけど、ちょっと苦手で珍しく☆ふたつ。バチがあたるかな？

2009/10/07

桐野夏生が描く女は、悲しみも苦しみも憎しみもすべて受け入れてただ立ち続けている。それはイザナミからはじまっているのだろうか。