女神記 の商品レビュー
イザナミ・イザナギの国産みの話と、ヤマトの横にある島国に住む少女の話。 男と女、産めよ増やせよ。 嫉妬は醜く、そして愛おしい。
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現代の寓話を書かせたら天下一品。 女の怖さを書かせたら。桐野さんの描く女はゾクゾクするほど 嫌なリアリティがある。 女の執念と男の身勝手さは古事記の時代より変わっていないということか。
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神世の昔から、男ってのは身勝手でしょうもない生き物だなぁ。ってなお話。 ただ、書いているのが桐野夏生なので流石の筆力。特に稗田阿礼が語る、イザナミ・イザナギの神話にはゾクゾクと身の毛がよだった。 ですます調で書かれているからか、いつもの桐野作品とはちょっと違う雰囲気だけど、ぐいぐ...
神世の昔から、男ってのは身勝手でしょうもない生き物だなぁ。ってなお話。 ただ、書いているのが桐野夏生なので流石の筆力。特に稗田阿礼が語る、イザナミ・イザナギの神話にはゾクゾクと身の毛がよだった。 ですます調で書かれているからか、いつもの桐野作品とはちょっと違う雰囲気だけど、ぐいぐい読ませる。
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桐野夏生版イザナキ・イザナミ神話。黄泉の国に住まうイザナミと、イザナミの側仕えとなった女性ナミマの話の二本立て。ナミマの生きている頃の話が一番面白かった。
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久しぶりの桐野夏生さん。(東京島以来かな?)おもしろくて数時間で一気に読みました。古事記に登場するイザナキ、イザナミのお話です。いつの時代も女、母は強く、悲しみや怨みの苦しさも変わらないけれど、すべては生きているからこそ!と思わずにはいられません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
OUTに続いてこの作品を読みました。 導入から終盤までは比較的ゆったりとした語り口で 終盤がものすごい疾走感で物語が進行するのは桐野さんの特徴なのでしょうか。 陰と陽に焦点があてられたお話でしたが,登場人物の主軸2人を比較すると,陰と陽の陰を背負わされることに徹したのがイザナミで,その不条理に抗い続けたのが島の巫女のナミマ。ナミマが黄泉の国からでも,不遇だった娘を島から脱出させる糸口を図らずも作って行き自分の望みをある程度は遂げた一方で,イザナミの悲しみは深すぎて誰にも癒せないし,彼女も誰にもそれを頼まない本当の絶望を見た気がします。 自分が神と感じているものはこの絶対感なのかなと思いました。 島の様子の描き方に惹かれました。南国の美しく厳しい自然。厳しい生活。島に漂う虚無感。閉塞感。その中で生きようとする生命力。 とにかく一気に引き込まれ一気に読み切ってしまった。。 読んでる最中周りが全く意識に入ってこないとても濃密な読書体験でした。
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怖ぇ~! 桐野夏生さんの小説ってやっぱ怖ぇ~!! デス。 女の業っていうのデソか、超どろどろの世界。 女って哀しいなぁ。 でも なんて逞しいのかシラ! それはもしか私も女だから、そう感じるのかな。 神は人間とは違うから毎日1000人もの人を殺せる ってイザナミさんが言うデス。 ...
怖ぇ~! 桐野夏生さんの小説ってやっぱ怖ぇ~!! デス。 女の業っていうのデソか、超どろどろの世界。 女って哀しいなぁ。 でも なんて逞しいのかシラ! それはもしか私も女だから、そう感じるのかな。 神は人間とは違うから毎日1000人もの人を殺せる ってイザナミさんが言うデス。 どろどろながらも冷徹な印象も受けるのは、作者さんもまた小説の世界においては『神』たる存在だからデソか。 ジャンル分けに困り、このカテゴリにしちゃったけど、う~ん…。 実はまだ悩んでたり。w
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イザナギ、イザナミの日本神話の新解釈。 古事記のそのあたりを知っているほうがおもしろく読めるかと。
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読みやすい文字量でさらっと読んでしまえるが、これぞ桐野 夏生という感じに女は美しく逞しく、男はどこまでも自分勝手でダメダメしい。例えそれが創世神話の神であったとしても。
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