眠れぬ真珠 の商品レビュー
版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしない...
版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしないと思う。石田衣良の女性心理描写の巧みさに引き込まれました。映像化したら誰がいいか考えるのも楽しい作品でした。
Posted by
『眠れぬ真珠』石田衣良さん 読了したのは3年以上前です。 それだけの月日が経過しても、この物語の読了感は、まだ心に新鮮に残っています。 わたしは、男性です。 だから、女性の心理や、ましてやその機微な裏側など想像することもできません。 この小説の斬新さは、男性作家の石田さんが、...
『眠れぬ真珠』石田衣良さん 読了したのは3年以上前です。 それだけの月日が経過しても、この物語の読了感は、まだ心に新鮮に残っています。 わたしは、男性です。 だから、女性の心理や、ましてやその機微な裏側など想像することもできません。 この小説の斬新さは、男性作家の石田さんが、女性の心理を描写している点です。 しかも、17歳もの年齢が離れた年下の男性を少しずつ好きになる女性を描写しているのです。 ありえること、ありえないことの二軸で論じるではなくて、移りゆく大人の世代の心模様を舞台のそでから覗いてみるそんな感覚をお勧めします。 物語の最後まで読み進めたとき、良かったね! おめでとう!と素直に喜べる小説です。
Posted by
恋愛に年齢なんて関係ないとみんな言うけど本当にそうだろうか。 体裁とか周りの声とか、色んな物に意外と左右されているのが現実。 でも、それって相手と真摯に向き合ってるのだろうか? 相手によって自分も相手も共に成長し、人生がより楽しくなることが愛じゃないだろうか。 あと先考え...
恋愛に年齢なんて関係ないとみんな言うけど本当にそうだろうか。 体裁とか周りの声とか、色んな物に意外と左右されているのが現実。 でも、それって相手と真摯に向き合ってるのだろうか? 相手によって自分も相手も共に成長し、人生がより楽しくなることが愛じゃないだろうか。 あと先考えずに目の前の相手の事を考えずには居られないと互いに思えるって素敵だよね。 そんな恋愛があっても良いなぁと思える一冊。
Posted by
更年期の大人の独身女性と若い彼や不倫など大人な恋愛の話でした。魅力ある女性の話は好きですが、いいなと思える恋愛でもなかったのでなかなか読み進まず…好みではなかったです。
Posted by
人間の強さと弱さがそれぞれの年代や人物に描かれていて、繊細な文章でした。 ただ、いくら咲世子が大人でも、ストーカーやノアへの態度が寛大すぎだと感じるのは、私が幼いからだろうか。 更年期、未婚、別れ、と重たい内容にも関わらず、向き合う姿が誠実で、自分もこんな芯のある女性になりたいと...
人間の強さと弱さがそれぞれの年代や人物に描かれていて、繊細な文章でした。 ただ、いくら咲世子が大人でも、ストーカーやノアへの態度が寛大すぎだと感じるのは、私が幼いからだろうか。 更年期、未婚、別れ、と重たい内容にも関わらず、向き合う姿が誠実で、自分もこんな芯のある女性になりたいと思った。 40代になった時、読み返してみたい。
Posted by
新年ですのでね、殺しのなさそうなやつ第2弾ですw はい、はい。殺しはなかったけど〜、これは現実的にもかなり、ないんじゃね?w 17歳年下の男性に恋心を抱くことはありましょう…しかーし!それがハッピーエンドで終わることは、類い稀なわけで……。 え?やっかみじゃないですよ? いや...
新年ですのでね、殺しのなさそうなやつ第2弾ですw はい、はい。殺しはなかったけど〜、これは現実的にもかなり、ないんじゃね?w 17歳年下の男性に恋心を抱くことはありましょう…しかーし!それがハッピーエンドで終わることは、類い稀なわけで……。 え?やっかみじゃないですよ? いや、やっかんでなんかいないんだってば!!!w
Posted by
石田衣良さんて男なのになぜ女性の心情を描けるの?笑 ホテルシーンで登場するオムレツが食べたいんですけどどなたか作ってくれませんか… ついでにビートルにも乗りたいし年下の男に恋したくなるんですけど… 黒のともぞうとか呼ばれたい
Posted by
石田衣良による更年期女性の話。 美術評論家と、若き才能ある映画監督との間で苦悩する話は、リアリティがあって面白かった。
Posted by
終わりの予感を共有しながら読み進めるのは、たまらない気持ちである。上り坂の若い男とくだり坂の自分がクロスした「点の瞬間」なのだと自覚しながら引きずられてしまう。哀しい予感をまとわりつけたままの、単純な終わり方をしない、大人のための恋愛小説。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
年齢差のあるカップルって、だいたい男性が年上。これは逆の本。どうしても肌で感じる年の差を気にしてしまうからなんだろうけど、とても男性が書いたものとは思えないほど女性の描写がうまい。ちょっと怖いくらい。 ドラマは咲世子を藤原紀香が演じていて、もっと生々しいというかいやらしい感じがしたけど笑、もっと大人な気持ちのよい女性だった。 自分が咲世子のように17歳も年下の男性と恋をしたいとは思わないけど、悩んでる人にお勧めしたい本。
Posted by