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眠れぬ真珠 の商品レビュー

3.7

213件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2022/05/30

一人一人が自分の弱さと向き合っていて、強い小説だと思った。素敵、優しい。 P101「胸のどこかにひびが入ってしまうほど危険な笑顔だった。」

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2022/05/07

主人公と同じ年代だからこそ感じる思いがギューっとつまってる作品。 まだまだ女でありたい、と強く感じました。

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2022/01/26

あれ?石田衣良って女性だっけ?と思わされるほど、主人公の、女性ならではの感情からくる言動が繊細に細かく表現されていて、主人公とは世代も違うし環境も境遇も違うけれど、最初から最後まで感情移入してしまいました。

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2021/09/16

自然と頭に映像で浮かんてくる描写の巧さと物語の美しさがある。石田衣良を好きになるきっかけになった作品。

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2021/01/21

白と黒、光と闇の世界。 芸術に携わる人ってとても繊細で、どこか危うい人が多いですよね。 登場人物がそれぞれ人間らしくて魅力的でした。 咲世子さんが同性の私から見てかっこよくて、惹かれるものがあります。 まだ21歳の私ですが、歳をとるのも悪いことだけじゃないなと思えました。 ...

白と黒、光と闇の世界。 芸術に携わる人ってとても繊細で、どこか危うい人が多いですよね。 登場人物がそれぞれ人間らしくて魅力的でした。 咲世子さんが同性の私から見てかっこよくて、惹かれるものがあります。 まだ21歳の私ですが、歳をとるのも悪いことだけじゃないなと思えました。 描写が美してくて、長野の風景が見えて来るようでした。

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2020/12/08

主人公の内田咲世子は、45歳のプロの版画家です。光を外側に放つダイヤモンドではなく、光を内側に引き込んで輝く「パールの女」だと評される彼女は、現在連載小説の挿絵を担当しており、アフガンハウンドの雄犬パウルと暮らしています。彼女は、妻子のある三つ年上の画商・三宅卓治と、長年変わるこ...

主人公の内田咲世子は、45歳のプロの版画家です。光を外側に放つダイヤモンドではなく、光を内側に引き込んで輝く「パールの女」だと評される彼女は、現在連載小説の挿絵を担当しており、アフガンハウンドの雄犬パウルと暮らしています。彼女は、妻子のある三つ年上の画商・三宅卓治と、長年変わることのないままの関係をつづけています。 そんな彼女が、行きつけのカフェで新しくウェイターとしてやってきた17歳年下の徳永素樹との恋に落ちます。素樹は、将来を嘱望されていた若手の映画監督でしたが、あるトラブルから東京を離れて咲世子のいる厨子に来ていました。彼が咲世子の姿をカメラに取りたいと申し込んだことから、二人の交際がはじまります。しかし、幸せな時間は長くはつづきません。素樹の将来を案じる美しい女優・椎名ノアがやってきて、素樹をほんとうにいるべき場所へと返してほしいと咲世子に嘆願します。素樹が非凡な才能をもっていることを知った咲世子も、ノアの言葉が正しいことを認め、彼を東京へ送り出す決意をします。 別れのあと、咲世子は素樹の手を描いた作品を完成させます。その後、三宅が主催した咲世子の個展を訪れた素樹は咲世子の絵を見て、彼女のもとをふたたび訪れることになります。 咲世子がみずから身を引くという結末のほうがはるかに書きやすかったと思われますが、あえてハッピー・エンドの構成を選んだ著者の力量は見事というべきでしょう。下手をすれば茶番に堕してしまうところを、ご都合主義すれすれのようでいて、着地点はここしかないだろうと思えるところへと結末がみちびかれており、読後感は悪くありません。

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2020/07/23

ラストになって私は、やはりこの話を読んだことがあつたと実感した。 自分で買った本棚にあったのだから少しも不思議では無い。 けれど、初めて読んだであろう歳より随分と時間が経っているため最初は読んだことを思い出さなかった。 その時いったいどんな気持ちで此の話しを読んだのだろうと思...

ラストになって私は、やはりこの話を読んだことがあつたと実感した。 自分で買った本棚にあったのだから少しも不思議では無い。 けれど、初めて読んだであろう歳より随分と時間が経っているため最初は読んだことを思い出さなかった。 その時いったいどんな気持ちで此の話しを読んだのだろうと思ったら何故か、涙が出る様であわててしまつた。 人が歳を重ねていく事、流れる時間は決して止まらない。 たぶんその時は、それに抗えも出来ず認める事もなく眼を逸らしてしまいたい時間だったのかと思う。 更に時が去った今では、辛うじて見据えて向き合う事が出来るようになっている自分に気がついた。 自分に向き合う勇気を出して明日を迎えにいく。 完璧なフォルムの真珠ではなくても私に似合う真珠をさがそう

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2020/07/11

石田衣良さんおとくいの、女性の気持ちや心の動きをこれでもかってくらいにリアルに描写する文章がとても素敵だ。 主人公の魅力もさることながら、その恋人となる素樹くんの若々しい美しい姿もやはり素晴らしい。 ともすれば若いツバメとのラブロマンスを楽しむ熟年女性のお話、ということでハーレ...

石田衣良さんおとくいの、女性の気持ちや心の動きをこれでもかってくらいにリアルに描写する文章がとても素敵だ。 主人公の魅力もさることながら、その恋人となる素樹くんの若々しい美しい姿もやはり素晴らしい。 ともすれば若いツバメとのラブロマンスを楽しむ熟年女性のお話、ということでハーレクイン的な感じの物語、と思われそうだが(ハーレクイン的ストーリーが良いとか悪いとは別として)なかなかどうして、その物語性の深さはさすが、という感じ。 ほぼ十年前の作品だけれど、不思議と古臭さは感じなかった。 まあでもビデオテープとか、ブラウン管とかには隔世の感はあるか。

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2020/06/07

私にとって石田衣良さんの本は心を清めたい時に読みたくなる作家さんです。 これも美しいものに触れたな〜という時間をを送りました。 年上女性と年下男性の歳の差の恋愛って純愛を感じますね。 女性の財力で男を選ばない感じと、男性の若さで女性を分別しない感じが。 女の私としても夢を見させ...

私にとって石田衣良さんの本は心を清めたい時に読みたくなる作家さんです。 これも美しいものに触れたな〜という時間をを送りました。 年上女性と年下男性の歳の差の恋愛って純愛を感じますね。 女性の財力で男を選ばない感じと、男性の若さで女性を分別しない感じが。 女の私としても夢を見させてくれる設定です。笑 逆だったら何だか聞こえが悪じますが。 金ある男性と若かりし女性。 女性にとって男性のセクシーだと思う部分って手と答える方が多いらしいですよ。 男性は、足だとか。 そう何かの短編で読んだのですが石田衣良さんのものだったかもしれないです。 その声がこれにも含まれてるなあと感じました。

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2020/03/23

石田さんの本は初めてかも。 ずっと読書出来なくて我慢出来なくなったときにたまたま家にあった本。 なんとなく石田さんに対して持ってたイメージと違う作風だし、セリフの言い回しや語尾があまり好きじゃないけど、 でもねー 忘れないと思う。 いつも本は読むこと自体が好きだったり目的...

石田さんの本は初めてかも。 ずっと読書出来なくて我慢出来なくなったときにたまたま家にあった本。 なんとなく石田さんに対して持ってたイメージと違う作風だし、セリフの言い回しや語尾があまり好きじゃないけど、 でもねー 忘れないと思う。 いつも本は読むこと自体が好きだったり目的だったりするから、読む端から忘れることも多いけど。 人生考えるなー。 人に愛されるなんて奇跡的なことおこるんでしょうか。45歳まででも待てるんでしょうか。 生きがいに出来る仕事か~。 とか。 迷うけど☆5!

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