妖怪博士 の商品レビュー
怪人二十面相が蛭田博士に扮して明智探偵や少年探偵団に様々な復讐を企てるが、ことごとく退けられ、ついにはお縄に。。。 蝋人形、落とし穴、催眠術、腹話術、天井が落ちる罠、、、と定番ネタのオンパレードでしたが、なんで蛭田博士が妖怪博士なのか、よくわかりませんでした。 (2009/9...
怪人二十面相が蛭田博士に扮して明智探偵や少年探偵団に様々な復讐を企てるが、ことごとく退けられ、ついにはお縄に。。。 蝋人形、落とし穴、催眠術、腹話術、天井が落ちる罠、、、と定番ネタのオンパレードでしたが、なんで蛭田博士が妖怪博士なのか、よくわかりませんでした。 (2009/9/3)
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【090125】骨折り損のくたびれ儲け ::::::::::::::::::::::::: 父が他界した。 戦後、祖母は女手ひとつで父とその兄(私の伯父だ)を育ててきたと聞いていた。 祖母は、父が中学生の頃に亡くなった。 その後は、随分歳の離れた明治生まれの伯父が父の唯一の...
【090125】骨折り損のくたびれ儲け ::::::::::::::::::::::::: 父が他界した。 戦後、祖母は女手ひとつで父とその兄(私の伯父だ)を育ててきたと聞いていた。 祖母は、父が中学生の頃に亡くなった。 その後は、随分歳の離れた明治生まれの伯父が父の唯一の肉親だった。 その伯父も既にいない。 通夜では、母方の親戚だけが集まった。 母方の叔父達、伯母達に、父は評判がよかった。 昔話が盛りの折、流れでなんとなく、母と結婚前の父のことに話題が移った。 しかし、誰も知るものがいない。 母さえも詳しくは知らなかった。 母方の叔父の紹介で 母は父と見合いをして結婚した。 母の叔父は小さな食料品店を経営していて、 その店に菓子を卸していた会社に勤めていたのが父だった。 結婚後、母も昔のことはあまり聞かなかったらしい。 もともと東京に住んでいたらしいが、 戦争で焼け出され祖母と伯父と父はこの街に流れてきたのだと 子どもの頃に伯父から聞いたことがあった。 父は、私にも昔のことは語らなかった。 唯一、伯父は酒に酔うと子どもの私を相手にしばしば昔話をしてくれた。 酒席でのこと、同じ話が多かったと記憶している。 俺の母親は江戸っ子でね、本当に「ヒ」と「シ」の区別がつかなかったんだ。 お前の父親の名前も「シトシ、シトシ」っていつも呼んでね。 台所で晩飯を作りながら都々逸を唸っていたりしたなぁ。 粋だったよ。 祭りの日に寿司を拵えていたんだ。 そうしたら、突然倒れてな。 あっけなかったな。 その伯父もまたあっけなかった。 * 数日して後、 母に頼まれて役所で除籍謄本をとった。 そこで、私は、はじめて 父と伯父、祖父と祖母の複雑な関係を知った。 母には無事手続きが完了したとだけ伝えた。 それで問題は解決だ。 私は、そう思った。 * それからしばらくして 遺品の整理のために実家に戻った。 父の遺品といってもたいしたものはない。 衣類の整理は母に任せて、 私は仕事関係の書類が詰まっていると思われるダンボール箱を整理した。 父は仕事を辞してからかれこれ十年ほどになるだろう。 会社勤めの頃の書類など私には処分してよいのか分からない。 結局、長く箱に詰まったままなので不要だろうと片っ端から破り捨てた。 ひとつの箱にあった書類挟みから写真の入った茶封筒がでてきた。 黄ばんだ古い白黒写真。 道場のような板張り床に 着物を着て縄で縛められた女性が崩れるように座っている。 その縄尻を学帽を被り詰襟の学生服を着た少年が握っている。 少年は“気をつけ”の姿勢のままこちらを見据えている。 その横で褌を締めた法被姿の男が少年の肩に手を掛けている。 写っているのが誰で、写したのが誰か分からない。 ただ、私は、それは在ってはならないものだと直感した。 そして、散り散りに破り捨てたように思うが そこがどうも定かではない。 * 先日、母から電話があった。 社会保険事務所から問い合わせがあったという。 生前、父が青果をあつかう会社に勤めていたことはなかったかというのだそうだ。 例の「消えた年金」問題の調査らしい。 あなた、何か聞いていない。 伯父さんもいないし、伯母さんに今更そんなこと尋ねるのもねぇ。 母さんが知らないことを俺が知っているわけ無いじゃないか。 そう言って少し話をして電話を切った。 頭にはあの写真が浮かんだ。 あれは誰だったのだろう。 父が守りたかったものは いったい なんだったのだろう。 父はそれを守れたのだろうか。 私はそれを守ったのだろうか。
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