バスジャック の商品レビュー
となり町戦争に続いて三崎亜記2作品目。読んでいて思い出したのが、安部公房の不条理ワールド。但し決定的に違うのが主人公の体感温度で、安部公房作品では主人公が足掻きもがき続けるのに対し、三崎亜記作品ではその不条理さをあるがままに受け止めている主人公がいる。その温度差はそのまま過去と現...
となり町戦争に続いて三崎亜記2作品目。読んでいて思い出したのが、安部公房の不条理ワールド。但し決定的に違うのが主人公の体感温度で、安部公房作品では主人公が足掻きもがき続けるのに対し、三崎亜記作品ではその不条理さをあるがままに受け止めている主人公がいる。その温度差はそのまま過去と現在の、日本人の社会観を表しているように思う。個人的趣味としてはトマソンに無理矢理意味を持たせた「二階扉をつけてください」がツボ。「送りの夏」で提示されている故人との別れの形式は考えさせられるものもあって、最も心に残る
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短編集だけど、 一つ一つが奇妙な話で好き。 「送り夏」が特に、 季節感があふれていて、 主人公の行動や感情をリアルに感じることが出来て良かった。 あつし 21歳男性 学生
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バスジャックがブームの世の中。 バスジャックが大衆化すると、 バスジャックに求められるのは「美しさ」らしいです。 軽やかに華麗にバスジャックしないとダメみたいです。 ありえない話を「あーありえる!ありえる!」と思えるまで、 細部にこだわって作ってあります。 ここまで...
バスジャックがブームの世の中。 バスジャックが大衆化すると、 バスジャックに求められるのは「美しさ」らしいです。 軽やかに華麗にバスジャックしないとダメみたいです。 ありえない話を「あーありえる!ありえる!」と思えるまで、 細部にこだわって作ってあります。 ここまでこだわってもらえると、読者冥利に尽きます。
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おもしろい、この人!ヒット! くすっと笑える不思議な世界に連れてってくれる。 さくっと楽しめる、短編集。巧いなー
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少し不思議な雰囲気の短篇集 世にも奇妙な物語のような感じがしました タイトルにもなっているバスジャックの話は面白かった 世間ではバスジャックが流行っているっという可笑しな設定 どういう終わり方にするのか先が気になる小説です 最後の話は大切な人の死を受け入れられずに集...
少し不思議な雰囲気の短篇集 世にも奇妙な物語のような感じがしました タイトルにもなっているバスジャックの話は面白かった 世間ではバスジャックが流行っているっという可笑しな設定 どういう終わり方にするのか先が気になる小説です 最後の話は大切な人の死を受け入れられずに集まって暮らす人々の再生ストーリー いろいろ考えさせられた
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短編で読みやすかった。 『となり町戦争』で、ぞくぞくする怖さを味わって、他にどんな作品があるのか気になって、買ってしまった。 やっぱり、ぞくぞくする作品もあった。けど、心がホッコリ温まる作品もあり、私の中で作者がより一層に謎になった。 なんだか不思議な感覚に陥りながらも、あっとい...
短編で読みやすかった。 『となり町戦争』で、ぞくぞくする怖さを味わって、他にどんな作品があるのか気になって、買ってしまった。 やっぱり、ぞくぞくする作品もあった。けど、心がホッコリ温まる作品もあり、私の中で作者がより一層に謎になった。 なんだか不思議な感覚に陥りながらも、あっという間にすべて読んでしまったし、他の作品を読んでみたいとも思う様な一冊でした。
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三崎亜記のバスジャックを読みました。普通に生活している人が、不思議な事象に遭遇したらどう振舞うのだろうか、ということに対する思考実験のような短編集でした。それぞれの物語が独自の雰囲気を持っていて、一連の幻想絵画を見ているような読後感でした。物語のテーマはフレドリックブラウンのSF...
三崎亜記のバスジャックを読みました。普通に生活している人が、不思議な事象に遭遇したらどう振舞うのだろうか、ということに対する思考実験のような短編集でした。それぞれの物語が独自の雰囲気を持っていて、一連の幻想絵画を見ているような読後感でした。物語のテーマはフレドリックブラウンのSF短編集に似ていますが、描かれ方は三崎亜記の方が日本人的な情緒が感じられました。7編の物語の中では、「動物園」が一番気に入りましたが、「送りの夏」にも考えさせられました。現代では「死」というものが私たちの人生から隠蔽されてしまっていると感じているからかもしれません。
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短編集。非現実な設定で遊んでて楽しい。 「バスジャック」というタイトルは、単に言葉のインパクトから選ばれたものと思うけども、それよりもグッと地味な「動物園」が個人的に面白かったな。 ただ、もう一つ期待を裏切ってくれるインパクトが欲しいかな、と。
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1年半前くらいに「となり町戦争」を読んでて、 その人の短編集が出てたから買ってみたけどこの人の頭の構造は好き。 訳のわからないままに二階扉をつけるハメになる「二階扉をつけてください」、 彼女との過去がズレれていく「二人の記憶」、 バスジャックが公式に認められた日本を描く...
1年半前くらいに「となり町戦争」を読んでて、 その人の短編集が出てたから買ってみたけどこの人の頭の構造は好き。 訳のわからないままに二階扉をつけるハメになる「二階扉をつけてください」、 彼女との過去がズレれていく「二人の記憶」、 バスジャックが公式に認められた日本を描く「バスジャック」等、 少し狂った著者の書く、日本に近いけど違う世界の7編。 だらだら読む分にはいい作品。
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三崎氏、初読です。 なんとなく、「となり町戦争」から読み始めるのが嫌だったので、これを読んでみました。 読む直前まで、椎名誠氏の「活字博物誌」を読んでいたので、文体、ジャンル、テンポ、などすべてがあまりにも違っていたので、最初は凄まじく読みにくかったので、いっそのこと「エ...
三崎氏、初読です。 なんとなく、「となり町戦争」から読み始めるのが嫌だったので、これを読んでみました。 読む直前まで、椎名誠氏の「活字博物誌」を読んでいたので、文体、ジャンル、テンポ、などすべてがあまりにも違っていたので、最初は凄まじく読みにくかったので、いっそのこと「エイヤ!」と本ごとむしりちぎってやろうかとも思いましたが、動物園の話ぐらいから、むむむっとのめりこんでいきました。 これが今のエンターテイメントであり、主流なのかな。
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