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シャイロックの子供たち の商品レビュー

3.8

531件のお客様レビュー

  1. 5つ

    94

  2. 4つ

    209

  3. 3つ

    167

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    1

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2024/03/20

今のご時世ならパワハラでアウトな銀行の1支店で起きた現金紛失事件。毎話登場人物が変わっていく短編なんだけど、話が進むに連れてだんだん繋がっていき、夢中で読んだ。 ラストである人物の印象がガラッとひっくり返る衝撃に騙された。

Posted byブクログ

2024/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シャイロックとは、シェークスピア「ベニスの商人」に出てくるユダヤ人の高利貸しのことらしい。 最初は「支店銀行のオムニバス形式のお話なのかなぁ、面白いけど、池井戸潤作品にしては少し退屈かも…。映画になるようなお話かな?」と思いながら読んでいましたが、5話目くらいから、あれ、あれ、あれ?っと、みるみる惹き込まれていきました。 最後は「んんっ?!そーきたか!!」とまんまと驚かされました(^_^;) 半沢直樹や下町ロケット的なスッキリ感を求める人にはおすすめできないけど、これはこれで面白かった。

Posted byブクログ

2024/02/11

東京第一銀行長原支店でのできごとを視点を変えた短編という形で進んでいく。 なので、あとがきにも書かれているが… 人間模様がリアルで、物語が進むうちに自分もそこで働く一員のような感覚。ドキドキ・ハラハラ! さすが、池井戸潤さん! とても楽しめました♪ 第一話 歯車じゃない 第二...

東京第一銀行長原支店でのできごとを視点を変えた短編という形で進んでいく。 なので、あとがきにも書かれているが… 人間模様がリアルで、物語が進むうちに自分もそこで働く一員のような感覚。ドキドキ・ハラハラ! さすが、池井戸潤さん! とても楽しめました♪ 第一話 歯車じゃない 第二話 傷心家族 第三話 みにくいアヒルの子 第四話 シーソーゲーム 第五話 人体模型 第六話 キンセラの季節 第七話 銀行レース 第八話 下町蜃気楼 第九話 ヒーローの食卓 第十話 晴子の夏

Posted byブクログ

2024/02/10

池井戸潤、安定の銀行ミステリーです。構成としては、色んな人間の視点を通じて事件を読みといていく、池井戸潤らしい手法で書かれています。 半沢直樹シリーズと違う点は、誰かの不正の責任を押し付けられることではなく、行内で100万円が紛失するという、非常に些細な事件が起きることから物語...

池井戸潤、安定の銀行ミステリーです。構成としては、色んな人間の視点を通じて事件を読みといていく、池井戸潤らしい手法で書かれています。 半沢直樹シリーズと違う点は、誰かの不正の責任を押し付けられることではなく、行内で100万円が紛失するという、非常に些細な事件が起きることから物語がスタートしていること。もちろん100万円ははした金ではないし、行内では大騒動となるわけですが、やはり巨額の不正融資に比べると、随分ささやかな騒動だな……という印象を受けます。視点である北川愛理のキャラクターも相俟って、非常に地味な事件で、義憤に駆られて大立ち回りを演じるいつもの銀行員はどこへ……とさえ思ってしまうかもしれません。 そう考えると、本作の特徴を一言で表すならば"クレッシェンドが利いている"物語だと思います。途中、不穏なメゾフォルテを挟みながらも、最後の最後にフォルティッシモが待ち構え、ただそれをピアノで畳む、そんなストーリーでした。 銀行の体質に翻弄されて狂わされた人々は、まさしくシャイロックの子供たちというに相応しいのかもしれませんね。

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2024/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての池井戸作品。 読書にあまり慣れていないせいもあり、登場人物が覚えられず、何度もページを振り返りながら読了。 なんだオムニバスかと思っていたらすべて繋がっていて、最後の方になるにつれ結末が気になって読み進めていた。 全体を通して面白い作品だったが、結末のところもう少しハッキリ事件の解説を書いて頂きたかった。自分の想像力が足りないのもあると思うが。

Posted byブクログ

2024/01/28

実写化を観るために原作読む 得意の銀行もの、行内のモラハラと不正の数々がやけにリアル過ぎて銀行員の印象も悪くなる←単純

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2024/01/19

池井戸さんお得意の銀行ドロドロもの。短編の連作で始まりますが、途中で繋がってきます。モラハラ、不正のオンパレードでやや引いてしまうものの、謎が気になって止まらなくなりました。最後は正義が勝つ展開にならず、むしろ正義と思っていた人に深い裏があり何とも言えない後味に。それでも面白かっ...

池井戸さんお得意の銀行ドロドロもの。短編の連作で始まりますが、途中で繋がってきます。モラハラ、不正のオンパレードでやや引いてしまうものの、謎が気になって止まらなくなりました。最後は正義が勝つ展開にならず、むしろ正義と思っていた人に深い裏があり何とも言えない後味に。それでも面白かったです。大好き度❤️❤️

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2024/01/20

1日の終わりに本を読むことが多いので、寝落ちしながら少しずつ読むスタイルでは、なかなか登場人物が覚えられなかったので、寝る前以外にも読むようにしました。 人それぞれのストーリーに胸が熱くなったり、苦しくなったり、最後にはほぉっそうくるのね、と楽しめました。 知らなかったシャイロッ...

1日の終わりに本を読むことが多いので、寝落ちしながら少しずつ読むスタイルでは、なかなか登場人物が覚えられなかったので、寝る前以外にも読むようにしました。 人それぞれのストーリーに胸が熱くなったり、苦しくなったり、最後にはほぉっそうくるのね、と楽しめました。 知らなかったシャイロックの意味も調べました。 いつか映画が無料配信になったら(ケチなワタシ)、 映画見て、もう一回小説読んでの違いを楽しみたいと思います。 楽な仕事なんて一つもないけれど、実際の銀行もあんなに苦しいものなのか知りたい。

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2024/01/04

読み終わった時には「おお〜、そうきた!」と驚きと満足感があったのですが、読み終わってしばらくたった現在、あらすじが思い出せません… ただ、設定やストーリーなど詳細を覚えてないのは私の記憶力がポンコツなだけでして、銀行を舞台に別々の人物の目線で語られる、出世や銀行内のごたごたをか...

読み終わった時には「おお〜、そうきた!」と驚きと満足感があったのですが、読み終わってしばらくたった現在、あらすじが思い出せません… ただ、設定やストーリーなど詳細を覚えてないのは私の記憶力がポンコツなだけでして、銀行を舞台に別々の人物の目線で語られる、出世や銀行内のごたごたをからめたショートストーリーが何篇か…別々の話なのかと思いきや、それらが最後にひとつの解決できれいにまとまる!という手腕はとても鮮やかでした。

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2023/12/23

都銀のとある支店の行員のストーリーを短編仕立てで進んでいく。銀行の熾烈な出世競争に行員の横領事件が絡み面白かった。

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