1,800円以上の注文で送料無料

夜の熱気の中で の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/04/24

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第十二回 「 夜の熱気の中で 」 ・・・ 映画では「夜の大捜査線」というタイトルになってました。 北部で敏腕刑事をやっている黒人、バージル・ティッブスは、故郷の南部にいった帰り、駅で汽車を待っているときに殺人犯として逮捕されてしまいます...

◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第十二回 「 夜の熱気の中で 」 ・・・ 映画では「夜の大捜査線」というタイトルになってました。 北部で敏腕刑事をやっている黒人、バージル・ティッブスは、故郷の南部にいった帰り、駅で汽車を待っているときに殺人犯として逮捕されてしまいます。 白人が一人殺され、犯人の見当もつかない白人のこわもて署長は、たまたま知らない黒人を見つけて犯人にしちまえと思ったのでした。 当時の、黒人差別真っ盛りのアメリカで、よくこんなミステリー書いたものだと思います。 まあ基本の舞台なカリフォルニアで一応リベラルな土地柄、ですが。 あ、書いてる人は白人で、バージルの恋人になりそうな女性はなんと日本人になってます(かなりの日本贔屓だったそうです)。 映画では知的でハンサムな黒人、シドニー・ポワチエが演じています。 映画としてもよくできてると思うよ。レンタルにあるかどうかわかんないけど……。 彼は黒人で初めてアカデミー賞をもらった人ですが、ウィキによると、まだご存命です。 91歳です。 そう考えると、日本もアメリカもこの50年、ホントに激動期だったんだなぁ、と思うよ。 全部で四冊翻訳されていて、どれも面白いです。ただし、活版印刷の文字の本しかないけどね。 なにせ、早川ポケット文庫ですから。 あっても、もう書庫だろうな。 2018年04月24日

Posted byブクログ

2014/09/23

ヴァージル・ティッブスシリーズ第1作。1965年発表にしてMWA最優秀新人賞受賞作。 アメリカ南部の黒人差別が色濃く残る田舎で、卑しい偏見を一身に浴びながらも、経験豊かな黒人刑事が殺人事件を鮮やかに解決し、無能な白人の署長らの意識に変革をもたらしていくという物語。 ティッブスは単...

ヴァージル・ティッブスシリーズ第1作。1965年発表にしてMWA最優秀新人賞受賞作。 アメリカ南部の黒人差別が色濃く残る田舎で、卑しい偏見を一身に浴びながらも、経験豊かな黒人刑事が殺人事件を鮮やかに解決し、無能な白人の署長らの意識に変革をもたらしていくという物語。 ティッブスは単に肌が黒い故に受ける罵倒、嫌がらせを冷徹に受け流し事件解決を第一として行動するが、些か優等生すぎるところがマイナスか。頭の良さだけで偏見を覆すことは弱く、こんな黒人もいるのだ、で終わりであろうから。 作者はあくまでも良質のミステリを書くことに重点を置いているようだから、いささか贅沢な注文かもしれない。

Posted byブクログ

2013/11/05

黒人に対する人種差別が根強く残るアメリカ南部の田舎町で、殺人事件の捜査を行う事になった黒人刑事の活躍を、人種的偏見の実態とそれを克服する白人警官の視点で描かれています。 清々しい読後感です。

Posted byブクログ