あげくの果て の商品レビュー

曽根圭介【著】

2023/08/09

現代劇から近未来の話が三編収録されているが、いずれも悪夢のような世界観である。残念ながら恐怖はというとそこまで怖くはなく、真に迫るものがなかった。

2019/06/08

・熱帯夜 ★★★★
いい感じに嫌な話だった〜
レイプのくだりは不快だったが、最後まで読むと・・・。

・あげくの果て ★★★★★
まず興味深い設定が◎。
老害という言葉がある今、似たような事が起きない事もないかも。
一番救いがないと思ったのが、虎之助。
みんなの想い、やった事も知らず上海へ。
いい感じのバッドエンド。

・最後の言い訳 ★★★★★
結局お前、食べるんけ！ってのが読後の感想。
これもまた面白い設定。
ゾンビやけどゾンビ映画みたいなチープな感じがなく◎。

2018/02/23

これが格差社会の末路なのか!? 貧困大国となった日本の、恐るべき高齢者排除計画。それぞれの理由を抱え、もがく人々に救いはあるのか。鮮やかに世界を反転させ、人を狂気へと誘う3つの物語を収録。

これまで私が読んできたどの作品も「読ませる力」のある曽根圭介だけに期待して読み始めたが、近未来を舞台にしたアイロニー溢れるこの手の作品は他の作者でも読んだことがあって、個性を感じなかった。
（Ⅽ）

2017/09/21

☤～高齢者懲兵制度～☤

○年・○月より

70歳以上の全国民に兵役義務を課す。
召集令状は「お迎え」と呼ぶ。

従う老人、暴れる老人。

一方、路上生活をする孤児、
進学や夢を諦める子ども、増大。

果たして、国の貧しさは
老人の増加に比例するのか。

そう遠くない問題なのか。

オチがあまりにもせつなすぎる。

しかも今日は、敬老の日。

2016/11/23

ホラーと言うより不条理。賢者の贈り物みたいな感じでした。面白かったのでまたこの作家さん探してみよう。

2015/07/24

以前読んだ「鼻」で気になったのでこの著者の2冊目。ちょっと描写がドギツイところがあるが中々面白い。3篇あるのだが「最後の言い訳」のラストは思わず「あぁぁぁ・・・」と声に出したくなるほど衝撃的だった。作者の術中にまんまとハマったのかもしれないが後味悪い・・・。やられたという感じ。

2012/09/21

「熱帯夜」、「あげくの果て」、「最後の言い訳」収録。

世界観とブラックな空気感が面白い短編集。

お気に入りは「最後の言い訳」。もしもバイオハザードでゾンビが圧勝したら…みたいな社会の話。
表題作も風刺がきいててイイ!

どの話も設定の妙だけでなく、どんでん返しがあって良かったです。表紙のインパクトも個人的には好き。

2013/08/06

文庫化の際に表題作に出世したらしい『熱帯夜』は、面白いが色々詰め込みすぎた結果全てが薄まってしまって結局物足りない印象。
『あげくの果て』『最後の言い訳』はとても面白かった。
曽根作品を２作読んだが、読みやすいしもっと読んでみたくなった。

2012/03/17

【図書館】
面白い、先入観は大事

作品の紹介
これが格差社会の末路なのか!?貧困大国となった日本の、恐るべき高齢者排除計画。それぞれの理由を抱え、もがく人々に救いはあるのか。ホラー大賞乱歩賞W受賞の大型新人の才気が炸裂し、人を狂気へと誘う3つの物語

2012/01/25

どの話もいい具合に予想を裏切って、ブラックで面白かった。「あげくの果て」と「最後の言い訳」は、そんな世の中になることはないだろうけど、ありえそうな世界に描きあげてるのがすごい。