ママの狙撃銃 の商品レビュー
読み終わって深い溜息が出た。 家族のために、家族に内緒でした仕事は暗殺。 殺した者の幻影に怯え、ママである自分の罪にも怯える。 全ては家族愛なのだろう。
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普通の主婦かなと思っていたら、ママが殺し屋で・・・。設定が斬新で、文章もサクサク読めて、娯楽作品として面白かった。
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2014/05/03読了。この作家さんけっこう好きで、出張中に本屋さんで見かけて衝動買い。 オクラホマで過ごした子供時代、一緒に暮らした祖父から銃のてほどきを受けて育ったが、日本に来てからは家族にも過去を語らず、普通に暮らす主婦が主人公。 思春期に入って難しい年頃の娘とやんちゃな...
2014/05/03読了。この作家さんけっこう好きで、出張中に本屋さんで見かけて衝動買い。 オクラホマで過ごした子供時代、一緒に暮らした祖父から銃のてほどきを受けて育ったが、日本に来てからは家族にも過去を語らず、普通に暮らす主婦が主人公。 思春期に入って難しい年頃の娘とやんちゃな息子の子育てに奮闘する日々に、いきなり届く暗殺の依頼! 緊迫した狙撃の場面あり、家族と過ごすホンワカした場面あり、夫や娘のことで問題を抱えて悩んでみたり、殺した相手の幻影に惑わされたりと、いろんなテイストがぎゅっと詰まって最初から最後まで面白かった。ラストはちょっと切ないんだけど、全体をとおして『母は強し!!』でした。読後感は爽快です。
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スナイパーとしての一面と、主婦としての一面を持つ曜子。 どちらの仕事も一流にこなすからこそ、この両極端な対比がいっそう面白い。 ただ、その二面を向き合わせた決断を迫られたとき、面白さだけではなく切なさをも生み出したのが、さすが荻原さん。 やっぱり、何よりもママは強し!
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子供時代に、アメリカでスナイパーの祖父に育てられた少女が成長し、 日本で平凡なママとして過ごしている。 スナイパーとしての一面は、冷静で徹底していてハードボイルドな感じが面白い。 それが子供と接している時は、当然ながら家族を愛し守ろうとする普通のママになる。 最後にその両面が接近...
子供時代に、アメリカでスナイパーの祖父に育てられた少女が成長し、 日本で平凡なママとして過ごしている。 スナイパーとしての一面は、冷静で徹底していてハードボイルドな感じが面白い。 それが子供と接している時は、当然ながら家族を愛し守ろうとする普通のママになる。 最後にその両面が接近した時に、読んでいて切なかった。 ★は4に近い3です。
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この作者の作品は好きで、結構読んでいます。これはちょっと、不思議なテイストの作品ですね。 タイトルは軽い感じなのに、実際は結構重い内容です。この違和感から早めに逃れないと、読み進むのが大変だったかもしれません。 狙撃銃をスーパーで買った野菜などでカモフラージュして現場に向かう、と...
この作者の作品は好きで、結構読んでいます。これはちょっと、不思議なテイストの作品ですね。 タイトルは軽い感じなのに、実際は結構重い内容です。この違和感から早めに逃れないと、読み進むのが大変だったかもしれません。 狙撃銃をスーパーで買った野菜などでカモフラージュして現場に向かう、といったところが、この作品のポイントなのかもしれません。
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毎日を頑張る優しいママが実は選り抜きの殺人マシン。過去を断ち切るために日本で結婚して子供を育て家を守る主婦となるも、運命からは逃げられず『家庭』を守るために再び暗殺者となってミッションに挑むというミステリーやサスペンスの本読みの人たちならば一度は妄想するストーリー。クリアしたミッ...
毎日を頑張る優しいママが実は選り抜きの殺人マシン。過去を断ち切るために日本で結婚して子供を育て家を守る主婦となるも、運命からは逃げられず『家庭』を守るために再び暗殺者となってミッションに挑むというミステリーやサスペンスの本読みの人たちならば一度は妄想するストーリー。クリアしたミッションのギャラを家計で計算したり、武器運搬の際にフランスパンの中に分解した銃のバレルを入れて偽装したり。漫画的展開とシリアスを非常に上手く扱う様子は筆者の「十八番」。和製『ニキータ・主婦偏』。
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冒頭の部分、とてもテンポが悪いので読み進められるかな、と思いましたが筆がノッてきたのが感じられるくらい途中から面白くなりました。 優しいがゆえに親に心配をかけるということが、あるんだねえ。。。 でもママ、日本でぶっ放しちゃだめよ。
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今まで読んできた荻原さんの雰囲気と少し違う。 流れる空気は暗め。シリアス。 途中で入り込む主人公の『日常』の描写だけがいつものほっこりワールドで、それが逆にスパイスになる。 突き詰めると「他人の数十年よりも、大切の身内の6か月』ってところに大いに共感。 私でも間違いなくこちらを選...
今まで読んできた荻原さんの雰囲気と少し違う。 流れる空気は暗め。シリアス。 途中で入り込む主人公の『日常』の描写だけがいつものほっこりワールドで、それが逆にスパイスになる。 突き詰めると「他人の数十年よりも、大切の身内の6か月』ってところに大いに共感。 私でも間違いなくこちらを選んでしまうと思うから。 この本では 家族の日常を守る=暗殺 という極端なことになっているけれど、言いたいことはそこなんだと思う。 自分の大事な何かを守る為には、世間の良識なんてことは些末だってことかな。 戦争だって、どんなきれいごとをいったところで、それぞれの大切なものを守る為に人を殺すってことなんだろうし。 自分の生き方に勇気と自信をもらえる一冊でした。
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軽い話かと思ってたら読んだらなかなかの重い話でありました。家族話としては突飛だし、ハードボイルドモノとしてはやや甘口な印象。その日常の平坦さと暗殺という異様な出来事がミックスされつつ、主人公以外にその異様な状態が波及しないことがちょっと惜しいところ。
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