1000レアモノ大図鑑 の商品レビュー

C.ムスティエネス(著者)

2011/10/26

世界中の色んな「レアモノ」を、数百ページにぎゅっと詰め込んで紹介。
「食品、ファッション、動物、ボディ、精神、レジャー」というカテゴリに分かれている。

中身をざっと記すと、

刑務所で使う手作りの刺青マシン（シャーペンなどを改造）
ポリ塩化ビニル製のアヒルのおもちゃ（環境ホルモン）
シチュー用のライオン肉（元はサーカスの一員）
仏狙撃兵が使うカモフラージュ用ベール
ゴムぞうり
水鉄砲代わりの注射器（麻薬中毒者使用済）
耳かき

などなど。
日常的なものからショッキングなものまで多彩。

レアモノ紹介の本ではあるけれども、記事を読むとどんな人が使うのか、どうしてそれが生まれたのか、関連してどんな社会運動が起こっているか、といったことが書いてある。
モノを通して世界の色んな事情を知ることができる図鑑だ。

といっても小難しい話は全然なし。
ユーモアを効かせて簡潔にまとめてくれるのでとても楽しい。

ぱらぱら読むのもじっくり読むのもおすすめ。

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むかしベネトン社発行の『COLORS』という雑誌を講読していたのだが、それについて調べている時にこの本を見つけた。
読んだことのある記事もちらほらあるので、たぶんCOLORSのモノ紹介ページ＋αを１冊にまとめたものだと思う。

この写真と記事、配置のセンス好きなんだよなあ。
日本語版を出していた光淋社が無くなってから、英語テキストだけで読むのは難しく、欲しくてもなかなか手が出せないでいる。

http://www.colorsmagazine.com/