人生に、寅さんを。 の商品レビュー
今日、本屋さんでたまたま通りかかって見つけました。ぱらぱらとめくっているうちに、涙がこぼれそうになりました。 寅さんの言葉とは、つまり脚本を書いている山田洋二の言葉に他なりません。 映画ですから、それはそうです。アドリブで全部話しているわけではありません。 しかし不思議と、...
今日、本屋さんでたまたま通りかかって見つけました。ぱらぱらとめくっているうちに、涙がこぼれそうになりました。 寅さんの言葉とは、つまり脚本を書いている山田洋二の言葉に他なりません。 映画ですから、それはそうです。アドリブで全部話しているわけではありません。 しかし不思議と、渥美清演じる車寅次郎がその言葉を発すると、それはもう山田洋二の言葉ではなく、車寅次郎の言葉になります。そこに車寅次郎という人生を背負った人物によって、言葉に重みが加わります。 そもそもこれは逆ではないのでしょうか? 山田洋二が脚本を考え、台詞を考えたのではなく、本当は、もともとこの言葉は、元来車寅次郎から発せられた生の言葉であって、たまたま山田洋二が聞き書きしたに過ぎないと思うのです。確かにそんな感じがしてきて、心にずしんと響きます。 宇宙のどこかに車寅次郎という名前の星があり、そこに住む車寅次郎から山田洋二はテレパシーを使って交信している。 ・ ・ などと、『男はつらいよ』の冒頭の寅次郎の夢芝居のようなことを想像してしまいます。 車寅次郎の言葉で これまでどれだけの人が救われたでしょうか。 車寅次郎の表情に これまでどれだけの人が救われたでしょうか。 私も救われた、そのうちの一人です。 『人生に、寅さんを。』 そう、本当に、この人生で寅さんに会えたことは幸せです。 生きてる? そら結構だ。 (本書より抜粋 第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』の中の言葉)
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どうして寅さんって、切ないのだろう。 日本人が忘れてしまった愛情や人情。 いつからどうして忘れてしまったんだろう。 パソコンや携帯電話がなくても、人の温かさが伝わればそれでいいとおもう。 今本当に必要なものは寅さんの言葉です。 ということでこの本をお勧め。
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寅さん全48作の中から名セリフを集めたもの。 寅好きなら必ずじーんとなるはず。人間として、日本人が忘れた心を取り戻すためにも一家に一冊、如何でしょう? 男はつらいよのファンでなければ3分で読み終わるのでご注意。 できれば任意の3作を見て、寅さんウィルスに感染し、さらに10作ほ...
寅さん全48作の中から名セリフを集めたもの。 寅好きなら必ずじーんとなるはず。人間として、日本人が忘れた心を取り戻すためにも一家に一冊、如何でしょう? 男はつらいよのファンでなければ3分で読み終わるのでご注意。 できれば任意の3作を見て、寅さんウィルスに感染し、さらに10作ほど映画を見てからどうぞ。 こんなにいいけど私の年では共感できる仲間が少ないのがつれーところよ。
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