未来を予見する「5つの法則」 の商品レビュー
著者の思う「本質」のみが書かれている。楽しい読み物、ではなく思索を促す本。この人の本はだいたいこういう感じ。
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誰でも未来を知りたいと思いながら、現実には不可能です。 未来を予測ではなく予見するための法則について、語っています。 これまでの歴史の潮流を踏まえ、これから起こるべき未来を予見するこの著書は、期待と不安が入り混じる内容となっています。 以前、著者の田坂広志さんの『これから何が起こ...
誰でも未来を知りたいと思いながら、現実には不可能です。 未来を予測ではなく予見するための法則について、語っています。 これまでの歴史の潮流を踏まえ、これから起こるべき未来を予見するこの著書は、期待と不安が入り混じる内容となっています。 以前、著者の田坂広志さんの『これから何が起こるのか』を読んだときも感じましたが、よくこれだけの流れに沿った内容で書けるものだと驚きを感じます。 歴史は繰り返しつつも発展するものであるし、その変化の萌芽が足元にあるということを改めて考えさせられた良書です。 未来を予測できない理由:「不連続」「非線形」「加速度」 具体的な変化を予測することはできないが、対極的な方向を予見することはできる 世界発展の法則=弁証法を学ぶことで可能となる 弁証法の「5つの法則」 第一の法則-「螺旋的プロセス」による発展の法則 世界は、あたかも、 螺旋階段を登るように、発展する。 第二の法則-「否定の否定」による発展の法則 現在の「動き」は、 必ず、将来、「反転」する。 第三の法則-「量から質への変化」による発展の法則 「量」が、一定の水準を超えると、 「質」が、劇的に変化する。 第四の法則-「対立物の相互浸透」による発展の法則 対立し、競っているもの同士は、 互いに、似てくる。 第五の法則-「矛盾の止揚」による発展の法則 「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。 「矛盾のマネジメント」(例:「市場原理」と「政府規制」のバランス)が、行政や政治に求められる これから起こる「12のパラダイム転換」 ①「貨幣の経済」に対して、「善意の経済」が影響力を増していく。そして、新たな経済原理が生まれてくる。 ②多くの消費者や生活者が、社会の変革とイノベーションのプロセスに参加するようになる。 ③「政治」の分野だけでなく、「経済」と「文化」の分野でも、直接民主主義が実現する。 ④言葉を使ったコミュニケーションではなく、言葉を使わないイメージ・コミュニケーションが広がっていく。 ⑤「考える」ことを重視する文化と、「感じる」ことを大切にする文化が融合していく。 ⑥誰もが、自分の中に眠るいくつもの才能を開花できる「ダ・ヴィンチ社会」が到来する。 ⑦誰もが、自分の中に隠れている「複数の人格」を表現できる「脱ペルソナ社会」が実現する。 ⑧単一価値の「イデオロギー」の時代から様々な価値観を受容する「コスモロジー」の時代に向かっていく。 ⑨排他的な「一神教」の時代から様々な宗教が共生する「新たな多神教」の時代が始まる。 ⑩「機械論的世界観」に基づく科学ではなく、「生命論的世界観」に基づく科学が主流となっていく。 ⑪現代文明の「科学技術」と古い文明の「生命論的な智恵」の融合が起こる。 ⑫東洋文明と西洋文明が互いに学び合い、21世紀の「新たな文明」が生まれてくる。 <この本から得られた気づきとアクション> ・矛盾のマネジメントに挑むことが役割である ・歴史を学習し、今後の変化を予見する ・ある一定の流れが起きると、次はその逆に振れる。土井さんの「振り子の原則」の話といい、システムズアプローチでも同じことを言っている。要はバランス感覚だ <目次> 序話 未来を予見する鍵は、「弁証法的思考」にある。―弁証法の「五つの法則」 第1話 世界は、あたかも、螺旋階段を登るように、発展する。―第一の法則「螺旋的プロセス」による発展の法則 第2話 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する。―第二の法則「否定の否定」による発展の法則 第3話 「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する。―第三の法則「量から質への転化」による発展の法則 第4話 対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる。―第四の法則「対立物の相互浸透」による発展の法則 第5話 「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。―第五の法則「矛盾の止揚」による発展の法則 第6話 弁証法的思考で予見する未来―これから起こる「十二のパラダイム転換」
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<弁証法の5つの法則> 第一の法則 世界はあたかも、螺旋階段を登るように、発展する 第二の法則 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する 第三の法則 「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する 第四の法則 対立し、競っているもの同士は、互...
<弁証法の5つの法則> 第一の法則 世界はあたかも、螺旋階段を登るように、発展する 第二の法則 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する 第三の法則 「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する 第四の法則 対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる 第五の法則 「矛盾」とは、世界の発展の原動力である
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最初の5章は、今までの本の書き直しであり、田坂氏の過去の著作を読んだ方には、特に目新しいことはないかもしれない。 しかし、6章は本当に素晴らしかった!英語圏でも同時に出版されただけある。自分の血となり肉となるまで、何度も読み返したいと思う著作である。 しかし、第六章の最後のペー...
最初の5章は、今までの本の書き直しであり、田坂氏の過去の著作を読んだ方には、特に目新しいことはないかもしれない。 しかし、6章は本当に素晴らしかった!英語圏でも同時に出版されただけある。自分の血となり肉となるまで、何度も読み返したいと思う著作である。 しかし、第六章の最後のページだけは、宗教的で、論理が飛びすぎていてピンとこなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結論がまとめられているのですが、実例が汎用。これを読んで未来の予見に当てはめるのは大抵の人には難しいと思う。 ①世界はあたかも螺旋階段を登るように、発展する。 ②現在の「動き」は、必ず、将来「反転」する。 ③「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する。 ④対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる。 ⑤「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。 気に入ったのは、ヘーゲルからの引用「存在するものは、合理的である」。なのでこの世に存在するもので無意味なものはない。その意味の大きさが変わり、相対的な重要度が低くなっただけである。だから、加速度的に物事が発展すると、以前あったものが形を変えて帰ってくる。
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5つの法則を知れば未来の大局は予見できる。 1.世の中はらせん階段を野も無聊にしている。 2.現在の動き必ず将来反転 3.量が一定量を超えると質が劇的に向上 broad band 4.対立しているものは互いに似てくる。 5.矛盾=発展の原動力 価格安い=社会に貢献=会社にとっ...
5つの法則を知れば未来の大局は予見できる。 1.世の中はらせん階段を野も無聊にしている。 2.現在の動き必ず将来反転 3.量が一定量を超えると質が劇的に向上 broad band 4.対立しているものは互いに似てくる。 5.矛盾=発展の原動力 価格安い=社会に貢献=会社にとっては不利益。
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将来のことは、具体的な予測はできない。(●●年後に・・・になる、XXくらいの規模になるetc)しかし、大局的な流れ・方向は”予見”できる 予見するには、物事の本質を見極める”法則”をつかむことが大切 1. 螺旋的プロセス 2. 否定の否定 3. 量から質 4. 対立物の相互浸透...
将来のことは、具体的な予測はできない。(●●年後に・・・になる、XXくらいの規模になるetc)しかし、大局的な流れ・方向は”予見”できる 予見するには、物事の本質を見極める”法則”をつかむことが大切 1. 螺旋的プロセス 2. 否定の否定 3. 量から質 4. 対立物の相互浸透 5. 矛盾の止揚
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未来は「予測」はできないが「予見」はできる なぜ予測できないか? 「不連続」「非線形」「加速度的」 どう「予見」するか? 大局的な方向を予見すること すなわち、「世の中はこの方向に向かう」など未来に向かってな大きな流れを理解する 大局観を身につけるには 「古い哲学」...
未来は「予測」はできないが「予見」はできる なぜ予測できないか? 「不連続」「非線形」「加速度的」 どう「予見」するか? 大局的な方向を予見すること すなわち、「世の中はこの方向に向かう」など未来に向かってな大きな流れを理解する 大局観を身につけるには 「古い哲学」(弁証法)を学ぶこと。 それにより、世界の変化、発展、進化の法則を教えくれる。 弁証法が教える五つの法則とは? ・螺旋的プロセスによる発展の法則 ・否定の否定による発展の法則 ・量から質への転化による発展の法則 ・対立物の相互浸透による発展の法則 ・矛盾の止揚による発展の法則
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この世界の流れと、これから起こりうることが、とても良く理解できた。少ない文章量で、とても理解しやすく表現されています。お勧めします。
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ヘーゲルの弁証法。予測はできないが、予見はできる。この5つの法則は知っておくべき。激しい勢いで変わってゆく資本主義を先取りできるはず。
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