ラストワルツはあなたと の商品レビュー

アングレイシー【著】,日向ひらり【訳】

2017/06/03

麗しのメリデュー姉妹2
ヒーローのセバスチャンが頑固で真面目…ヒロイン・ホープのことを苦労も知らずに生きてきたお嬢様だと判断して、地味で分別のある年上の女性に求婚しようとする。お互い一目惚れなのにね。求婚のことを知った時のホープが切なかった。
祖父の虐待で苦しんできたホープだけどそれを見せずに明るく生きている姿が輝いていた。セバスチャンの妹や孤児院の女の子達に見せる優しさも素敵でセバスチャンには勿体無い！と思っちゃうくらい（笑）まさに希望の女性。
でも性格的にもお互い無いものを補足していく感じで相性ピッタリな気がする。
そしてサブカップルの二人もお似合い。何だか可愛かったのでラストのもうちょっとこの二人のイチャイチャが見たかったな。セバスチャンの友人が良いキャラしてる。

2017/06/09

前作「偽りの婚約者と〜」とは面白さが全然違う　こっちの方が、h/hもストーリーも良かった
エリノア（ヒーローの求婚者）とヒロインが女児養護施設で言い争うシーンはどっちの言い分もわかる　ｳﾝｳﾝ　
ヒーローの友人ジャイルズは優しく、面白くて誰からも好かれる　かつイケメン　ヒーローがかすんでしまうよｗ
ジャイルズがエリノアに惹かれる理由が、はしょり過ぎ　エリノアの方もいつジャイルズと結婚okの気持ちにまでなったんだ？ この二人もくっつけてまえーって事かな　端役だけどこの二人の恋心も、もう少し深く書いてほしかった　
お次はフェイスちゃん

2012/04/30

麗しのメリデュー姉妹２作目。ヒロインは祖父に虐待されていた過去をもう過去として社交界で人気者になった双子の片割れ。ヒーローはすごく複雑な事情と二人の妹を抱えた成り上がり。
１作目はヒーローのギデオンが複雑な事情を抱えたプルーデンスとその妹たちを守る、まさにヒーロー！なんだけど、こちらのセバスチャンは妹たちを守るつもりが触れることもできないほど拒絶され、一目で惹かれたヒロインのことも「あんな若くて美しい苦労しらずの女性は妹たちを理解できないだろう」と思い込んで、別の全身灰色ずくめでボランティアに打ち込む年上女性に求婚しようとするぶきっちょヒーロー。
ヒーローの予想に反して妹たちの心に触れて癒してくれるのはヒロインのホープなのだけど、ホープが「やりたいことを全部やる」のは、世間知らずの我がままお嬢様が無茶をするのと違って本当に切実な思いだと理解できるし、妹たちだけでなく他の少女たちやライバル（？）を癒すことができるのも、彼女の過去があったからだと思うと、ただ「不幸な女性があれよあれよという間に幸せになるお話」よりもずっと好感がもてる。

最後のほうで出てくるギデオンが相変わらずで微笑ましかったし、大叔父さんもあいかわらず優しいし、みんなみんな幸せでこのシリーズ大好きだ。（３作目が不幸から始まる予感があるのがちょっとあれだけど。）

2010/11/15

〈メリデュー姉妹のシリーズ　２〉４姉妹の双子の片割れヒロイン。気難しいが思いやりのあるヒーロー。なにが好きってヒロイン。少しずーずーしいところもあるんだがヒーローの妹たちへの接し方とか　痛みを知ってる彼女だからだと思う。もうヒトツのロマンスの行方も面白かった。ヒーローも好きだが　そっちの彼も好感度高し。

2010/08/05

「ええ、あなたと踊るわ」そう言って、ホープはセバスチャンの手を取った。成り上がりで無骨者と噂されるセバスチャンとラストワルツを踊るなんて、社交界から後ろ指をさされるに違いない。でも、彼と目が合った瞬間、雷に打たれたような気がした。彼こそ、幼いころ夢に出てきて、愛と希望を教えてくれた男性そのものだと感じたからだった。しかし、セバスチャンには、すぐに求婚予定の女性がいて…。

ヒロインはけっこう天真爛漫で明るく現代的（その時代的に）。ヒーローは影を背負っていて家族にも問題有り。だけどヒロインに惹かれる気持ちが抑えきれず、とふたりがお互いをすりあわせていく過程が丁寧。