17人のわたし の商品レビュー
事実は小説よりも奇なりを体現した話。 淡々と綴られていて内容の割に辛さは少ない。 引き込まれて一気に読めた。
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多重人格の統合というストーリーを通じて、人格分裂の原因である虐待や、複数の人格が日常を形成するメカニズムを明らかにする。 フィクションなら出来が悪いと叫びたくなるような、にわかには信じ難い世界が語られる一方、それぞれの人格は年齢・性別といった表面的な違いだけでなく、筆跡や母国語、...
多重人格の統合というストーリーを通じて、人格分裂の原因である虐待や、複数の人格が日常を形成するメカニズムを明らかにする。 フィクションなら出来が悪いと叫びたくなるような、にわかには信じ難い世界が語られる一方、それぞれの人格は年齢・性別といった表面的な違いだけでなく、筆跡や母国語、能力の差異が認められるというのだから驚き。
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人格統合の描写場面は、どの書籍の時も涙が出る。 感動なのか、同情なのか、嬉しいのか切ないのか、よくわからないんだけども。 今まで何冊も同じテーマの書籍を読んだけど、いつもそうだ。 愛すべきおちびちゃん、 やんちゃ坊主、 尊敬に値すべき完璧な保護者。 彼らはどの症例にも必ず存在して、 私を感動させ、驚愕させ、暖かな気持ちにさせる。 また、正反対の、 自由奔放(過ぎる)ティーンエイジャー、 嘘吐きや乱暴者、自傷癖、 社会にどうしても適合できない人格。 彼らも必ず存在する。 でも彼らが統合する時も、やはり私は泣けてくるのだ。 とにかく反発することが存在理由だった彼らが、 「本当の自分」になるために統合を受け入れると決める瞬間。 心を揺さ振られずにいられるか。いや、無理だ。 ノンフィクションにはやはり、パワーがある。
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解離性障害の交代人格はどのようなメカニズムで生まれるのだろうか?同じ神経基盤を持っていても、アクセスする記憶が異なると、異なる人格が生まれるのだろうか?だとしたら、意識を神経結合からシュミレートしようとするグレッグ・イーガンのアプローチはうまくいかないのだろか。 そういう思いで、交代人格の実際を知ろうと読んだ。 交代人格たちは明確に個性を持っていて、才能まで異なるようだ。そして明確な目的のもとにうまれ、自分でそれを自覚している。 あまりにもできすぎたという感じもしなくもない。それを演じているだけではないのか?なにもかも分からない。 また統合の過程もよく分からない。意識のありようで統合ができるというのはどういうことだろう? 科学は精神を解き明かすのだろうか?
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すべてが衝撃的である。とても興味深く読んだ。 解離性同一性障害というのがどのような病気なのか、ある程度の知識はあるつもりだったが、この本を読むとそれが(間違ってはいないにしろ)およそ正確とはほど遠いことがわかる。そこにあるのは、想像を遥かに超えた、カレンを守るために団結し、シス...
すべてが衝撃的である。とても興味深く読んだ。 解離性同一性障害というのがどのような病気なのか、ある程度の知識はあるつもりだったが、この本を読むとそれが(間違ってはいないにしろ)およそ正確とはほど遠いことがわかる。そこにあるのは、想像を遥かに超えた、カレンを守るために団結し、システム化され、個々に独立した世界である。 とにかく、想像を超えているのだ。他に名状しがたい。
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多重人格について書かれてる本。 医者である作者の経験談を元にしてるとのことなので、作者とカレンと他の人格たちとのやりとりが面白い。
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人体の神秘ならぬ、精神の神秘。震える。ノンフィクションでここまでビビらされたのは人間コク宝・・・、あれ以上か。
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児童虐待、性的暴行、カルト的儀式、自傷願望… 精神科医のセラピーにより、 凄惨な体験とその痛みを引き受けていた 17人格の存在が明らかに。 10余年にわたり人格の統合作業を続け、 一人の完全な人間として再出発するまでの衝撃の記録。
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