狂い咲き正宗 の商品レビュー
御腰物奉行の旗本の長男として生まれた光三郎が刀好きが嵩じたあまりに勘当されて刀屋のちょうじ屋に婿養子に、、、 いろんな刀にまつわる話しが面白い。 同じ目利きの話しとしては個人的には「千両花嫁とびきり屋見立帖」のほうがよかった。
Posted by
刀剣商ちょうじ屋光三郎が出会った名刀にまつわる短篇7つ。主人公・光三郎は、七百石取りの旗本で御腰物奉行・黒沢勝義の嫡男。しかし、徳川家伝来の宝剣「本庄正宗」の鑑定をめぐって父と大喧嘩の末、自らすすんで勘当された身。好きで好きで堪らない美しい刀に囲まれて生きたいと、刀剣商ちょうじ...
刀剣商ちょうじ屋光三郎が出会った名刀にまつわる短篇7つ。主人公・光三郎は、七百石取りの旗本で御腰物奉行・黒沢勝義の嫡男。しかし、徳川家伝来の宝剣「本庄正宗」の鑑定をめぐって父と大喧嘩の末、自らすすんで勘当された身。好きで好きで堪らない美しい刀に囲まれて生きたいと、刀剣商ちょうじ屋に婿に入った。そして、刀剣商として数々の名刀と出会うが……登場した名刀正宗、村正、清麿、康継、国広、助広、虎徹七振りの名刀の写真は、本書の装丁で見られる。物語はあっさりしている。取り立ててどうこう言うような話ではない。良かったところは名刀の描写。主人公・光三郎の目を通して語られる。名刀の持つ妖しい魅力がひしひしと伝わってきた。また、武士と刀の関係に、日本人のブランド志向がみえた。本物の名刀を博物館で見てみたい、と思わせる作品だった。
Posted by
『千両花嫁とびきり屋見立て帖』の作者。装幀の印象がずいぶん違うので、初め、同じ作家だとは気づかなかった。 タイトルどおり、刀の見立てが絡む話になっている。旗本の嫡男から商家の婿養子になった、刀の目利き光三郎が主役。 「酒しぶき清麿」の夫婦愛にほろりとした。清麿の腕前にほれ...
『千両花嫁とびきり屋見立て帖』の作者。装幀の印象がずいぶん違うので、初め、同じ作家だとは気づかなかった。 タイトルどおり、刀の見立てが絡む話になっている。旗本の嫡男から商家の婿養子になった、刀の目利き光三郎が主役。 「酒しぶき清麿」の夫婦愛にほろりとした。清麿の腕前にほれているのではなく「せんぶが好き」だから家を出たというおとくの純情……。
Posted by
- 1
- 2