エマ・ジーン・ラザルス、木から落ちる の商品レビュー

ローレンターシス【作】,部谷真奈実【訳】

2016/04/13

自分は他の人とは違うんだ、と思うことはある。ある種、プライドでもあるかもしれない。
しかし、誰もが違っているし、誰かが優れているわけではないということに、いつかは気づかなくてはならないだろう。
コリーンと神父さんの対話、良い人間になろうともがく姿に共感。
そう。それこそ、人間的なことだと思う。

2010/01/03

ラスト近く、キルトのエピソードに、じわ〜っ。泣きました。
これだけのひとが登場するのに、ぼやけず、ぶれず、魅力的っていうのがすごい。

「もがくのを、けっしてやめてしまわないこと」
ウィリアム神父の言葉、心にとどめておきたいと思います。

2012/03/15

サルも木から落ちる　ってことわざがあるから、これも生意気だったり自分に才能があると得意になってる女の子が木から落ちる（鼻っ柱を折られる)話かなーとタイトルから推測
してたけど、まああたらずとも遠からずってとこかな？？

同級生の理不尽で不可解な行動から１歩ひいている、変わった子であると自覚している　って言っても
そんなにたいして周りと変わらなかったり、交わりたいと心のどこかでは思っていたり
変わった子でいるというのはある意味逃げてることになるし、そんなに驕っていてはよくないかもしれない　みたいな

周りに合わせるのも案外わるくない、ってきづく話でした。たぶん

2009/10/07

2009.5.15
人と接するのがちょっと苦手なエマ・ジーン。
まわりから変わり者と思われていて、自分でもそれを自覚している。
それは実は数学者で大学教授だった父親とよく似ていて、エマ・ジーンは
お父さんが大好き。（でもお父さんは２年前に交通事故で亡くなってしまった）
ある日、コリーンの問題を解決してあげようとするところからいろいろと事件は
起こるのだけど、エマ・ジーンのすごく論理的な考え方がすごい。
ローラやペトロウスキー先生、ブランドンみたいな人って、どこにでもいる。
でも、ライト先生やジョハンセンさん、ヴィクラム・アドワニのように
わかってくれる人もいる。
エマ・ジーンが幸せに暮らせますように