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白光 の商品レビュー

3.5

86件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2013/01/12

 読み始めるなりページを捲る手が止まらなくなって一気読みした……(が、むごい話だった。小さな子が大人たちのエゴの犠牲になる筋なので、その手の話は読みたくないという方は要注意)  これは現代版「藪の中」だなと思った。人は自分の見たいものしか見ない……。

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2012/09/24

最初は不自然に思えるそれぞれにとっての事実・真実が少しずつ繋がり…読み進むにつれて解けてくる謎。最後は少し不完全燃焼感あり、かな。

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2012/09/20

とある夏の日。姪である直子をあずかって、彼女と舅を残し歯医者に行って帰ってくると・・・・直子は何者かに殺害され、庭に埋められていた。 フーダニット的なミステリではなく、なんていうか、登場人物の心の裡を一人ずつ少しずつスポットをあてていって・・・という。二転三転する物語の真実がな...

とある夏の日。姪である直子をあずかって、彼女と舅を残し歯医者に行って帰ってくると・・・・直子は何者かに殺害され、庭に埋められていた。 フーダニット的なミステリではなく、なんていうか、登場人物の心の裡を一人ずつ少しずつスポットをあてていって・・・という。二転三転する物語の真実がなかなかに面白い。それぞれの犯行動機を独白している中、一体だれが直子を殺したのか? なんとなく直子を台風の目のようにして、登場人物の思惑がいろいろとうずまいているというか。みんな思うところはそりゃあるんだろうけど、結局のところ投影されている直子は本当の意味での被害者だよなあ、と。いろいろ言ったところで彼女に罪はないわけだろうし。ちょっとしたボタンの掛け違え的なことも積み重なると・・・ということでしょうか。なんとも哀しい・・・ と思って読んだら最後で・・・うーん。

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2012/09/07

人間関係もどろどろしてるうちが華だな。 無味乾燥の果てに起こった事件という感じ。唯一人間らしいおじいちゃん。 文章がしっかりしていて良かった。表現が丁寧なのにくどくなくて美しい。

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2012/09/07

『告白』『独白』を多用した傑作。 主観で語られる内容が、真実とは限らない…とても面白い! 少女は何故死ななければならなかったのか? 最後の真相には、だいどんでんが待っている。再読

Posted byブクログ

2015/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての連城三紀彦さん 登場人物の告白によって次々と事実が上書きされていく様が小気味良い ブルータスお前もか。。。てな感じ 人を騙すってのはなんとなくわかるけど知らず知らず自分を騙して事実を湾曲して記憶を書き換えたりしてるのかなーて思った 他の作品も読みたい

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2012/08/20

二転三転、どころか次々に状況が変化し、真相が入れ替わっていく。語り手によって真相が変化する(ように見える)のは芥川龍之介『薮の中』風。 おもしろかった。声を大にしては言えないような、こうした人間の負の部分に焦点を当てた話は好き。

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2012/06/10

連城三紀彦の小説を好きになって27年くらいがたつ。最初に読んだ直木賞受賞作でもある「恋文」は、モラルのない大学生だったころ、渋谷の映画館で拾ったヴィトンのバッグの中にはいってたハードカバーを読んだものだった。ちなみに、一緒にでかけた友人がそのLVのバッグを、もう一人がLVの財布を...

連城三紀彦の小説を好きになって27年くらいがたつ。最初に読んだ直木賞受賞作でもある「恋文」は、モラルのない大学生だったころ、渋谷の映画館で拾ったヴィトンのバッグの中にはいってたハードカバーを読んだものだった。ちなみに、一緒にでかけた友人がそのLVのバッグを、もう一人がLVの財布を ボクが本をもらった。中に入ってたお金は、そのあと居酒屋で全部飲んで使ってしまった…。そんな罪深い思い出にまみれた連城だけど、それ以来ずっと好きで読み続けている。(先生すみません) 今回の作品は、ミステリーなのか、ホラーなのか、はたまた彼の得意とする愛情のもつれを描いた恋愛小説なのか… だれにも殺意があり、誰にも愛情があった。誰もが、人間として暗い部分を抱えながら、誰一人として徹底的な悪党などはいない。救いようがない作品と否定的にとらえる向きが多いようだが、ボクには、如何にも人間的な作品に思えた。

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2012/06/03

一人の女の子の死を巡って3つの家族の形が浮き彫りになる悲しくて救いようがないお話。 全員に動機があって、全員が自分を犯人に仕立てあげようと考えたり逃れようと救いを求めたり。憎んだり愛したり。 1つも本当の愛はなかったし誰も救われなかったけれど。 何より1人の小さな命が失われたこ...

一人の女の子の死を巡って3つの家族の形が浮き彫りになる悲しくて救いようがないお話。 全員に動機があって、全員が自分を犯人に仕立てあげようと考えたり逃れようと救いを求めたり。憎んだり愛したり。 1つも本当の愛はなかったし誰も救われなかったけれど。 何より1人の小さな命が失われたことに誰も心から悲しまないのが恐怖。 人生は簡単で、運命は勇気を出して新しい一歩を踏み出した物にいつも優しい 歳をとれば、人には過去しかなくなっていく だからその時までに過去になる今を素敵に過ごしたいとわたしは思うよ。 伊坂さんがおすすめしてたけど読んで良かった。

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2012/04/02

各所でおすすめされていたのを知り読んでみた。 が、本当に救いのない話だった。殺された女の子が不憫でならない。 どこまで読んでも犯人がすっきりしない。 すべての登場人物が犯人でもおかしくない。 読んでいて苦しい。 惹きこまれたが、おもしろい話ではない。 評価が難しい作品だと思う...

各所でおすすめされていたのを知り読んでみた。 が、本当に救いのない話だった。殺された女の子が不憫でならない。 どこまで読んでも犯人がすっきりしない。 すべての登場人物が犯人でもおかしくない。 読んでいて苦しい。 惹きこまれたが、おもしろい話ではない。 評価が難しい作品だと思う。

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