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戦略の本質 の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

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2017/08/02

戦略、戦術、戦闘の違い。戦いに例えることはあまり好みではないが、それができないとビジネスなのでしょう。

Posted byブクログ

2017/02/24

戦略の本質とは何か、という問いに対して、近代の6つの戦争を例に取り上げ、戦略と構造とメカニズム、リーダーシップの切り口から戦略の本質に迫ることをテーマにした著作。紹介された6つの戦争の内、特に印象に残ったのは毛沢東の反「包囲討伐」戦。この戦いは、中国国内において、弱小な中国共産党...

戦略の本質とは何か、という問いに対して、近代の6つの戦争を例に取り上げ、戦略と構造とメカニズム、リーダーシップの切り口から戦略の本質に迫ることをテーマにした著作。紹介された6つの戦争の内、特に印象に残ったのは毛沢東の反「包囲討伐」戦。この戦いは、中国国内において、弱小な中国共産党軍が強大な国民政府軍を相手に長期間にわたる戦闘を繰り広げ、最終的に勝利した正規の大逆転といわれる戦いである。毛沢東はこの戦いにおいて「遊撃戦」という、強大な敵に対して弱小な我と、我は不敗であるという信念との間の矛盾を解消する戦法を創造し、「敵進我退、敵駐我攪、敵疲我打、敵退我追」の理念のもとに勝利に導いた点は非常に興味深く、深い学びにつながった。また、本書において命題として提示されている、戦略は人であるという文脈から賢慮型リーダーシップの重要性について説かれている点も非常に興味深く、自身が現在置かれている公私両面の環境において実践可能な考え方であるという点で深い学びにつながった。

Posted byブクログ

2016/10/14

『失敗の本質』の続編的内容。 色んな近代戦において、戦略論を丹念に分析しており、勉強になった。

Posted byブクログ

2016/05/25

小宮先生おススメシリーズ。長く「積読」だったが、ようやく読みきれました。 戦争論から、ビジネス的なヒントが得られるかと思ったのですが、そこまで昇華させるためにはもう少し深く読まなければならないように感じました。 こどもの部屋から世界史の資料集を引っ張り出してきて参照しながらゆっく...

小宮先生おススメシリーズ。長く「積読」だったが、ようやく読みきれました。 戦争論から、ビジネス的なヒントが得られるかと思ったのですが、そこまで昇華させるためにはもう少し深く読まなければならないように感じました。 こどもの部屋から世界史の資料集を引っ張り出してきて参照しながらゆっくり楽しく読めました。

Posted byブクログ

2016/06/12

137 有機的にシステム化する 139 実用優先 プラグマティズム P275 無作為の失敗をどう検証するか。機会損失の検証をどのように行う か。 p394 手段は目的によってコントロールされ、目的は手段によって制約される。★ 逆説的因果関係の連鎖 成功のしすぎが失敗を招く...

137 有機的にシステム化する 139 実用優先 プラグマティズム P275 無作為の失敗をどう検証するか。機会損失の検証をどのように行う か。 p394 手段は目的によってコントロールされ、目的は手段によって制約される。★ 逆説的因果関係の連鎖 成功のしすぎが失敗を招く p420 社会科学 自然科学 コンテキスト フィードバック 理論と応用 深い考察★★★ p426 孫子 戦争での勝利したら目的達成にならない p438 詩的に戦略を語る 心に植え付ける p440 科学では見えないものを重視する パターンの抽出、抽象化 パターンに収まらない個性、個別要因 パターンと詳細のトレーサビリティ p444 思い込み 自信過剰 良くも悪くも作用する p450 エピステーメ、テクネ、フロネシス 形式知 暗黙知 know why, know how, know what p458 静的でメカニカルなものではない 存在論と認識論 理想主義とプラグマティズム  自律分散的な賢慮型リーダーシップの体系を創造すること

Posted byブクログ

2022/10/15

前作「失敗の本質」に比べると浅い気がする。 戦略の事例としては第四次中東戦争の「大国は敗者の言うことになど耳を貸さない→自分たちで何とかするしかない→とはいえ全面戦争ではイスラエルに勝てない→局地戦なら勝ち逃げできるかも→そのためには...」の論理展開が面白かった(結果は大違い...

前作「失敗の本質」に比べると浅い気がする。 戦略の事例としては第四次中東戦争の「大国は敗者の言うことになど耳を貸さない→自分たちで何とかするしかない→とはいえ全面戦争ではイスラエルに勝てない→局地戦なら勝ち逃げできるかも→そのためには...」の論理展開が面白かった(結果は大違いだが真珠湾攻撃も同じ思考法だったのか)。 バトルオブブリテンとスターリングラードの事例はたしかに勝者側の戦略も重要だったが、それ以上にヒトラーの失策に救われた感が大きく、むしろ「失敗の本質」に入っていた方がしっくりくる。 この世代の特徴なのか毛沢東賛美が少し鼻につく。文革前までならそれもありかもしれないが。

Posted byブクログ

2014/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 6つの戦史(毛沢東の反「包囲討伐」戦、バトルオブブリテン、スターリングラードの戦い、朝鮮戦争、第四次中東戦争、ベトナム戦争)のケーススタディを通じた戦略(逆転のリーダシップ)とは何かに関する研究である。個人的には前作「失敗の本質」の方が読後のなるほど感が強かったが、こちらも学ぶところが多かった。  ざっくりと頭に残っている点をあげるとすれば、 ・武力資源が豊富であるという大国の強みは勝つための絶対条件ではない。戦い方を一貫して工夫することにより相手の強みを弱みに転化させることさえできる ・リーダーが民衆の声に耳を傾け、目的を明確にし、わかりやすい言葉で信念(正義)、方針等を語り多くの支持を得ていくことが大きな勝利の要素となる  全体として良かった点は ・戦史の勉強となった点。失敗の本質では記述がわかりずらかったが、こちらの本の方が状況描写がわかりやすく、特に中東戦争、ベトナム戦争の背景と課題についてはよく理解できた。 ・戦略を5つのレベル(技術、戦術、作戦戦略、軍事戦略、大戦略)に構造化して分析しておりケースの解釈がわかりやすい  また良くなかった点は以下の通り。 ・哲学的に整理されていて難しい(野中氏の知的資産経営の概念で語られていた要素でもあるが、そこまでアカデミックにしなくてもよいのでは。。。)

Posted byブクログ

2014/03/03

近現代史における6つの戦争において、不利な状況からの逆転がいかにして起きたのかを分析し、リーダーシップやレベル別の戦略、戦術の重要性を説く。 ビジネスにおける厳しい競争においても、これらの事例は参考にはなろう。ただ、事例分析はあくまで戦争における事象の分析が中心のため、現在の目...

近現代史における6つの戦争において、不利な状況からの逆転がいかにして起きたのかを分析し、リーダーシップやレベル別の戦略、戦術の重要性を説く。 ビジネスにおける厳しい競争においても、これらの事例は参考にはなろう。ただ、事例分析はあくまで戦争における事象の分析が中心のため、現在の目の前の課題に置き換えて考えることは読者に委ねられている。

Posted byブクログ

2014/02/23

バトル・オブ・ブリテンはアジャイル思想の先駆けだった! *************************** 20世紀の6つの戦争をケーススタディーとして、 弱者が強者に負けず、戦略的な目標を達成した逆転勝利を実現した理由について考察している名著。 特に印象に残ったのは、 ...

バトル・オブ・ブリテンはアジャイル思想の先駆けだった! *************************** 20世紀の6つの戦争をケーススタディーとして、 弱者が強者に負けず、戦略的な目標を達成した逆転勝利を実現した理由について考察している名著。 特に印象に残ったのは、 第二次世界大戦でのドイツ軍の本土攻撃をイギリス軍がしのぎ切った「バトル・オブ・ブリテン」と、エジプトがイスラエルに仕掛けた「第四次中東戦争」の章。 「バトル・オブ・ブリテン」は、 空軍責任者のダウディングによる、地上と戦闘機をレーダー・無線等で結びつけた防空システムが詳しく語られた。特に、技術的にはいくつか課題が残っていたレーダーを、最善でも次善でもなく三善の技術を用いてスピード最優先して現場に実装し、戦いの過程で洗練させていった点。思想としては、いまブーム?になっているアジャイル開発の先駆けといえるのではないか。 「第四次中東戦争」では、イスラエルとの和平のためにあえてイスラエルに限定的な戦争を仕掛けるという、エジプト大統領サダトの大局的な戦略と、スエズ運河の堤を短時間で突破するために高圧放水を用いるというあっと驚くイノベーションが印象に残った。 戦略・戦史に興味のある方は、読んでおいて損のない一冊だと思う。

Posted byブクログ

2013/08/04

* 戦略の定義についてある程度理解できた気がする。 ** 戦略 / 作戦 / 戦術 / 兵站 の違いについて理解したくて読んでみたが、本書では第 8 章において 大戦略 / 軍事戦略 / 作戦戦略 / 戦術 / 技術 という 5 つのレベルで説明されていた。 * 戦略の中でも特に...

* 戦略の定義についてある程度理解できた気がする。 ** 戦略 / 作戦 / 戦術 / 兵站 の違いについて理解したくて読んでみたが、本書では第 8 章において 大戦略 / 軍事戦略 / 作戦戦略 / 戦術 / 技術 という 5 つのレベルで説明されていた。 * 戦略の中でも特に逆転を可能にした戦略について検討するために、過去の戦争事例を考察するという内容になっており、色々事例を知ることが出来る。 ** 戦争関連については読んだことがなかったので普通に勉強になった。 * 共著で章単位で担当者が異なっていたが、文体に気になる程の差分はなかった。 ** 章によっては文体がだいぶ違う感じのものもあったが、全体として固めに揃っているので、ストレスを感じる程ではなかった。 * 結論はリーダーの資質になっていて、具体的に記述されてはいるにしても、結局そこだよねーという現実に打ちのめされたりはした。 ** 理解は出来ても実践可能かが問題というありがちなパターンでなんともかんとも。 * もうちょっと色々勉強してから読むと、もう少し共感できる範囲が増えそうな予感のする本だった。 ** きっといい本だと思うんだけど、今の時点ではそこまでお得感は感じなかった。

Posted byブクログ