漂流巌流島 の商品レビュー
有名な歴史的事件の謎が居酒屋で解決されるのですが、その謎と解決のすっきり感が魅力です。 でも、自分の好みとは違うなあ。解決の説明部分がまさしく説明調なので、そこが退屈に感じました。
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歴史の謎を解いていく短編集。 一番面白かったのは「亡霊忠臣蔵」。忠義、お家って大変です。 何分、そう明るい訳ではない時代ので、割合、元になった原文を載せてあるのが、私には面白かった。
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チャンバラ映画のプロット作りの過程で歴史上の事件の意外な真相が明らかになる、という歴史ミステリ短編集。巌流島の決闘、赤穂浪士の討ち入り、池田屋事件、鍵屋の辻の決闘が題材となっている。 どれも有名な事件だが、一般に知られている話は長い時代を経てフィクションに近い。 シナリオライター...
チャンバラ映画のプロット作りの過程で歴史上の事件の意外な真相が明らかになる、という歴史ミステリ短編集。巌流島の決闘、赤穂浪士の討ち入り、池田屋事件、鍵屋の辻の決闘が題材となっている。 どれも有名な事件だが、一般に知られている話は長い時代を経てフィクションに近い。 シナリオライターの主人公が文献や史料を読み込んで謎や矛盾点を明らかにし、監督がそこから真実を浮かび上がらせるという構成で、なかなか面白かった。 しかし、元の資料を作中に提示してくれるのは歴史好きにはいいのだろうが、個人的には古文の読み下しはかなりつらく、スルーしてしまったところもあり。自分で推理を働かせながら読むには気合いが必要かも。
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宮本武蔵は決闘に遅れなかった?近藤勇は池田屋事件を無理矢理起こしていた?そんな歴史系ミステリです。この手のミステリ大好きなんですが、いい作品は数少ないですよね。やっぱりいい加減なものでは読者は納得しないし、ありきたりな結末じゃ満足しないし。 ジョセフィン・テイの『時の娘』がこの分...
宮本武蔵は決闘に遅れなかった?近藤勇は池田屋事件を無理矢理起こしていた?そんな歴史系ミステリです。この手のミステリ大好きなんですが、いい作品は数少ないですよね。やっぱりいい加減なものでは読者は納得しないし、ありきたりな結末じゃ満足しないし。 ジョセフィン・テイの『時の娘』がこの分野の代表かな。名作ですよ!
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オーソドックスな歴史ミステリー。文献を検討して通説とは真逆の結論を導き出す。突拍子もない説だが読んでいるとひょっとしたらと思わせる説得力はある。誰でも知っている事件を扱っているので理解しやすかったからか。オーソドックスさがいい効果を生んでいたと思う。新撰組の話が一番印象的だった。...
オーソドックスな歴史ミステリー。文献を検討して通説とは真逆の結論を導き出す。突拍子もない説だが読んでいるとひょっとしたらと思わせる説得力はある。誰でも知っている事件を扱っているので理解しやすかったからか。オーソドックスさがいい効果を生んでいたと思う。新撰組の話が一番印象的だった。不利な状況で敵に挑む。チャンバラの醍醐味である。人気が高い理由が今更ながらよくわかった。ただどうしても古文は読むのに骨が折れる。そこを何とかしてくれていたらもっと評価は高かった。
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(収録作品)漂流巌流島(ミステリーズ!新人賞(2005/2回))/亡霊忠臣蔵/慟哭新選組/彷徨鍵屋ノ辻
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史実とフィクションが混ざり合った巌流島の決戦などの歴史的事件を、当時の様々な資料を読み込んで、ほんとのところはどうなんだということを解き明かそうとした作品です。客観的(とみなされる)事実を結びつけて新しい事実を導き出すという構成、面白かったです。資料の妥当性とか真実とかはどうでも...
史実とフィクションが混ざり合った巌流島の決戦などの歴史的事件を、当時の様々な資料を読み込んで、ほんとのところはどうなんだということを解き明かそうとした作品です。客観的(とみなされる)事実を結びつけて新しい事実を導き出すという構成、面白かったです。資料の妥当性とか真実とかはどうでもいいんです。この本自体フィクションですから。ちなみにこれは、恩田陸が朝日新聞の若者向け読書コーナーで紹介していました。面白そうだったので読んでみたらやっぱり面白かったです。
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武蔵と小次郎の巌流島の決闘、赤穂事件と江戸城内での熊本藩主・細川宗孝殺害事件、新撰組による池田屋事件、荒木又右衛門の助太刀で知られる鍵屋ノ辻仇討の4事件をテーマにした歴史ミステリー。「進行役」のシナリオライターが通説やさまざまな史料・伝承の異同を紹介した後、「探偵役」の映画監督が...
武蔵と小次郎の巌流島の決闘、赤穂事件と江戸城内での熊本藩主・細川宗孝殺害事件、新撰組による池田屋事件、荒木又右衛門の助太刀で知られる鍵屋ノ辻仇討の4事件をテーマにした歴史ミステリー。「進行役」のシナリオライターが通説やさまざまな史料・伝承の異同を紹介した後、「探偵役」の映画監督が「真相」を明らかにする構成の連作短編。結論(「真相」)には納得できない部分が多いが、史料の取捨選択によっては「こういう解釈もできる」との見方は面白い。 ネット上に公開されている著者の「ここだけのあとがき」http://www.tsogen.co.jp/web_m/takai0807.htmlが非常に好感を持てる。
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巌流島、赤穂浪士、池田屋事件、鍵屋の辻の真相を明らかにする歴史ミステリ。 池田屋事件以外あまり知らないので、楽しく読めた。 特に鍵屋の辻は初めて知ったので、一番楽しめた。 ミステリという書き口であるので読みやすいし、説として納得もいく。
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