フリーランチの時代 の商品レビュー
自分も考えたことのある題材を扱っていた『Live me Me.』に特に圧倒された。本当にすごくてまだうまく言葉が出てこない。
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面白かった。小川一水さん、間違いなく短編が超生きる人。 あんまりドギツく無いSFでありながら、これまでのSFへの憧憬を同時に感じられるのがステキ。 サクッと1stコンタクトをした「フリーランチの時代」、 現代風接続された女とでも言うべき「Live me Me.」、 事実はSFよ...
面白かった。小川一水さん、間違いなく短編が超生きる人。 あんまりドギツく無いSFでありながら、これまでのSFへの憧憬を同時に感じられるのがステキ。 サクッと1stコンタクトをした「フリーランチの時代」、 現代風接続された女とでも言うべき「Live me Me.」、 事実はSFより奇なりな「Slowlife in Starship」、 ハーモニーっぽさを感じる(勿論こちらが先)「千歳の坂も」、 どれもナイスでした。 00年代の日本っぽさが現れていると言うか何というか。 時砂の王も読まないといけないらしい。
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ファーストコンタクト、サイバーパンクといったSFのメインテーマを扱っていて、 SF入門に最適かも。海外古典と違って日本語なので読みやすい。 「フリーランチの時代」 火星調査員たちが体験する異星人とのあっけないファーストコンタクト。 ライトすぎる「幼年期の終わり」。あっさりさ...
ファーストコンタクト、サイバーパンクといったSFのメインテーマを扱っていて、 SF入門に最適かも。海外古典と違って日本語なので読みやすい。 「フリーランチの時代」 火星調査員たちが体験する異星人とのあっけないファーストコンタクト。 ライトすぎる「幼年期の終わり」。あっさりさっぱり。 「Live me Me」 事故で動けぬ体となった少女が、ロボットの肉体を手に入れる。 彼女の脳と遠隔接続され、あたかも彼女のように動くロボット。 はたしてそれは彼女と=だと言えるのか? 「Slowlife in Starship」 太陽系開拓時代に孤独な宇宙船を駆るニートの日常。 現代日本の若手作家ならでは。多大な共感を持って読む。 「千歳の坂も」 人類が不老不死を手に入れ、死ぬことが許されなくなった未来のお話。 「アルワラの潮の音」 『時砂の王』外伝。SFファンタジー。どこかの星、いつかの時代で。 太平洋の島々に住む諸部族は、盟約を交わし、争いなく暮らしていた。 しかし、盟主アルワラの民のもとへ、反乱の知らせが入った。 鎮圧に向かうアルワラの戦士たちだが、その行く手には不穏な影が…。 本作品を読んでみたくなった。
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予想外の手触りというか予想外に好みだったのでしばらく既刊を追いかけて読む。淡々、というか、さらっとけっこうえらいことになってないですか、という状況と、意外なくらい優しい真っ当で楽しそうな頼もしい人たち。 あはは、と笑って三奈は千石の手を握り、ダンスに出るように引いた。(一番好き...
予想外の手触りというか予想外に好みだったのでしばらく既刊を追いかけて読む。淡々、というか、さらっとけっこうえらいことになってないですか、という状況と、意外なくらい優しい真っ当で楽しそうな頼もしい人たち。 あはは、と笑って三奈は千石の手を握り、ダンスに出るように引いた。(一番好き。軽やか。読んでて楽しい話。人類ってなによ、とか、どこまでが「人」か、とか気になってる話なのでそのうちまた読む) 「フリーランチの時代」 人間は想像力を、いくらでも捨ててしまえるのだ。画面に映っただけの虚像に、強い思い入れを抱いてしまえるほど。/いまやそこが私の魂の座。どんなことをしてでも守らなければならない。(難しい。難しさが楽しい。自分と自分、自分がどこまでか、をきっちり時間をかけて理解して最後にああいう方向で走っていく彼女が頼もしくて描き方が好きだ。) 「Live me Me.」 ダメだろう、それは。なんというか。申し訳なさで胸が塞がる。(不意打ちでタイムリーにはやぶさが出てきた、しかも行方不明で帰還できなかったことになってた、のでとても楽しく読んだ。これを読んで確信したけどカバーの説明が今一つ合ってない。多分何十字かでは説明しづらい。とりあえずしっかりコミュニケーション取れてるような、そうでもないようなミヨとの関係が読んでいて快い感じがした。) 「Slowlife in Starship」 私は、仕事を続けた。(何かをするために生きている人と、きちんと死ぬため?に生きているのか、生きていることに目的はない、人の話。恋愛でも友情でも敬意でもないんだろうけど愛情の話ではあるような。さらっと過酷な世界で淡々と自分なりに生きている、生き続けて死なない、人たち。面白い。) 「千歳の坂も」 そんな悲しいことはもうごめんだ。そんな憎らしいことはもう止めなければ。(時砂の王より先にこっちを読んだけど問題なさそう。動機がきっちり伏線はってあったのが良かった。しっかり生きてる人たちの話。メッセンジャーがやたら疲れてるのが良いなあと思う。) 「アルワラの潮の音
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「老ヴォールの惑星」ほど「すごい!」という感じはなかったけど、最後のちょっと長い話が面白かった。「時砂の王」の外伝とは気づかなかった・・・。
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お手軽に読める短編が詰まった一冊。「自分はどこまでが自分なのか」など、各作品のテーマは興味深いものばかり。次々と雰囲気の違う作品が出てきて、コース料理を平らげていくように、飽きずに楽しく読み進められました。 スピンオフ作品が載っているので、「時砂の王」を読んでいるとさらに楽しめま...
お手軽に読める短編が詰まった一冊。「自分はどこまでが自分なのか」など、各作品のテーマは興味深いものばかり。次々と雰囲気の違う作品が出てきて、コース料理を平らげていくように、飽きずに楽しく読み進められました。 スピンオフ作品が載っているので、「時砂の王」を読んでいるとさらに楽しめます。
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このひとの文章はさらさらっと読みやすくて、あっという間に読んでしまいました。どこかで読んだような、なんだか懐かしいような気がするのは何故かしら。『アルワラの潮の音』がベスト。次は何を読もうかな…と未読本の山を見てみたら、なんと「フリーランチの時代」がもう一冊あったよ。とほほ
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5話入った短編集。 表題作は、続きが気になるようなご想像に任せますでいいような。 悩ましい。 それとやっぱり、「時砂の王」スピンオフである「アルワラの潮の音」がよかった。 せつない…
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基本的なテーマは、「器としての身体と、そこに宿る何か」という感じでしょうか。それは知性?精神?魂? 2009.05.10 読了 2009.04.27 購入@駅前の本屋
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「I IKITETA YOKATTA」 「YOU IKITERU GANBA」 (Live me Me. P.59-60) 短編集。最後の一篇は長篇のスピンオフだとか。 表題作は、ちょっとお気楽に過ぎる…と思ったが、 「甘い話には裏がある」を前提にしたよな読みだったかもとち...
「I IKITETA YOKATTA」 「YOU IKITERU GANBA」 (Live me Me. P.59-60) 短編集。最後の一篇は長篇のスピンオフだとか。 表題作は、ちょっとお気楽に過ぎる…と思ったが、 「甘い話には裏がある」を前提にしたよな読みだったかもとちょっと反省。 全体を通して感じたのは、徹底した「生」の肯定。 読むと前向きな気持ちになれます。
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