向日葵の咲かない夏 の商品レビュー

道尾秀介【著】

2024/08/18

どんどん展開が覆されていくのが面白かった。夏の作品なのに全然爽やかじゃない。ミチオは世界を壊せなかったんだろうな。

2024/08/18

前回読んだとき、気色悪い話だなぁ……と思った。特に、ミチオがミカに触れる場面がぞっとしたことを覚えている。しかし、再読の今回、意外と面白く読んだ。S君が蜘蛛になっているのを意外にすんなりと納得させられ、生まれ変わった蜘蛛のS君と、S君を殺した犯人を探すミステリーね！と受け入れさせてしまうのがすごいと思った。また、不可解な状況を追っていくミステリー、ホラーやファンタジー要素、真相に迫る際のスリリングな展開、叙述トリックによるどんでん返しなど非常に読みどころが盛りだくさんな作品。好みは別れるだろうが、毎年夏になると話題になったり、息の長い作品であることに納得。
以下、気になったところ、不思議に思ったところなど。
・S君が亡くなった日、おじいさんが見かけたものはなに？
・なぜS君はずっとイニシャル？
・ミチオのフルネーム（摩耶道夫）が終盤で明かされるのが意味深だけどどういう意図が？道尾（名字）じゃなかったの!?と驚くところ？（今気づいた）
・岩村は結局ただの変態？緊迫感のあるシーンだが、ミチオが『性愛への審判』持っているのを見た時の岩村気持ちを想像すると笑える。
しかし、ミチオも読んで興奮していたような描写が…
・細かな章立てと、章のタイトルがついているところがいかにもこども向けの作品のようで、そのギャップにぞっとする。しかし、それによって多少のファンタジーやホラー要素も信じさせてしまう？
・冒頭の大人になったミチオは世界をどう捉えている？自分が狂っていた、と振り返っているようで、あのミカのことはやはりミカだと思っていることが伺える。

2024/08/15

非常に良かった。
オチは大体想像通りだが大オチが味があった。
推理パートもくだらなくて読み進めやすかったのが良い。
でも向日葵の中にアレとか9歳で賢すぎるとか有り得ないことだと思うし、年齢聞いて落ち込むみたいな引っ掛けはズルいよね。

2024/08/12

ホンタメ！で紹介されていたので読了。
私はとても面白かったけど人に薦めるには難しい本だったなと感じた一冊だった。
人に薦めるにあたって「ストーリーの進行に非現実が絡んでくることが受け入れられるか」が大きく関わってくる。しかも、最初からそれが判明するわけではなく途中から「あ、そういうこと！？」となるタイプなので苦手なのに知らずに読むと違う意味で胸糞悪くなる。
それらを受け入れることが出来るなら是非ともオススメしたい本。不気味な雰囲気や物語が二転三転する状況にグルグルと惑わされるので多くの人がホラーサスペンスに求めているであろうゾクゾク感を味わうことが出来るので、夏のお供にピッタリだろう。

2024/08/12

読了後、色々な解説に目を通して、ふぅわーといった感じ。
都度、少しの違和感を覚えながらも続きが気になるため読み進めてしまう、の連続で気付けば読み終えていた。

2024/08/11

展開が読めず先が気になり2日で読了。
主人公が同級生のS君の死体を発見して犯人を妹と生まれ変わったS君と共に探す話。
主人公がなかなか狂ってて面白い。主人公がS君を潰したあと、妹が喜んでS君を食べててやっと気付いた。妹も生まれ変わってたのか。

2024/08/11

大どんでん返しで驚きと言うよりは、そういう感じかぁ〜っていう感想。
ただ、先の展開が気になってどんどん読み進められたのでそこはさすがという感じ。2-3周ぐらいして味わいたい作品ではある。

2024/08/11

人には薦めづらいが、楽しめた。
ミカが存在しないというのは序盤から推測が立つが、まさかミチオにとってのミカと、母親にとってのミカが別物だったとは。最後の最後まで嫌な気持ちにさせてくれる良作だと思いました。

2024/08/10

引き込まれて１～２日で読み終わり。
感想はそれぞれ違う作品になると思う。

ただ、１つ確かなのは主人公(ミチオ)の小学生の夏休みの話だけれど、内容は大人でないと受け入れられない。(無論、小学生の夏の読書には不向き)

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身近な大事な人を亡くして、
それを受け入れられない自分が作り出した妄想と、現実で起きている事件が入り混ざっている話なのかな～と解釈しました。

●ミステリー ⇒ ファンタジー ⇒ ホラーに展開

・主人公のクラスメイトS君の死体に遭遇
・死体が行方不明になる
・S君が蜘蛛に生まれ変わり現れる
・自分の死体を探して欲しいと言われる
・犯人と死体探しをしていく
・主人公(ミチオ)の裏側が見えてくる

2024/08/09

どこかの何かの紹介で興味を惹かれて、初めまして！の道尾作品…と思ったら、リアル本棚にしまうときに「ラットマン」を発見！そうこうしていたらブグログ本棚にもあるじゃん～(汗)（でも内容は全然覚えてない…ごめんなさい）
さて感想だけど読後の一言を表現するなら「これは………」の一言かな…。なんかちょっと衝撃でした。
小説のタイプとしては、誰かも言っていたような気がするけどまさに「ホラーサスペンス」という感じ。
ホラー要素もありサスペンス要素もあり…。でもミステリ(推理小説)ではない…と私は思う。私は今まであまり読んだことがないタイプ。
ネタバレになりたくないので詳しくは書かないけど、そんなのあり？という気がしなくもない…けど、ホラー小説と言うのはこういうものなのかな…と自分を納得させる。
途中までは面白くて読みやすくて早く結末が知りたくてサクサク読んだ。文体も好み。ミステリも書いているようだから次はそれを読もう。と読みながら思う。
2/3辺りから様相が変わってきて…「ん？」となりだした。思ってたのと違う方向に進んでいる。
そして結末は…そういう感じになるのか…そうなのか…ん？どういうこと？？モヤモヤがかなり残る…。
でも心揺さぶられるところもあった。どういう感情だったのか自分でもわからないけど勝手に涙が流れてしまったりも。
この作品はモヤモヤしてしまったけど嫌いじゃない。いい作家さんを見つけた。早速道尾作品のミステリを買いに行こう