チャイナ橙の謎 の商品レビュー
殺人現場に残された「あべこべ」の謎。探偵と共に読み手もその謎に振り回されていく。 エラリーのすべての謎を解明する態度が、事件そのものとは別な事柄まで暴きだしていく。横道とも言えるし、エピソードを膨らませているとも言える。 「シャム」で忘れられていた「読者への挑戦」が復活。...
殺人現場に残された「あべこべ」の謎。探偵と共に読み手もその謎に振り回されていく。 エラリーのすべての謎を解明する態度が、事件そのものとは別な事柄まで暴きだしていく。横道とも言えるし、エピソードを膨らませているとも言える。 「シャム」で忘れられていた「読者への挑戦」が復活。読み手も忘れてましたよ。
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エラリー・クイーン・シリーズ ドナルド・カークを訪れた謎の男の死。着ている服から室内の動かせるものすべてがあべこべにされている謎の状況。カークに付きまとう謎の女。女の所持する宝石。男がカークを訪ねた目的は?
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宝石と切手の収集家である出版業者の部屋で殺された身元不明の男は、着衣が「逆さま」になって発見された。殺害現場の本棚、テーブル、絨毯、あらゆるものが逆さまになった異常な現場に居合わせたエラリーが真相の究明に乗り出す! 今回のメインテーマは単なるワイダニットかと思いきや転じてハウ...
宝石と切手の収集家である出版業者の部屋で殺された身元不明の男は、着衣が「逆さま」になって発見された。殺害現場の本棚、テーブル、絨毯、あらゆるものが逆さまになった異常な現場に居合わせたエラリーが真相の究明に乗り出す! 今回のメインテーマは単なるワイダニットかと思いきや転じてハウダニットになる展開がスマートに描かれています。「何もかもがあべこべ」という魅力的な謎は、不可解性という点で他を圧倒しています。国名シリーズの中ではシャム双子と並んで異色を放っています。日本人には不親切な設定もありましたが…(被害者の肩書きとかね)。今作は「この人が犯人なら一番面白いけど、それだとお手上げだなあ」と犯人候補から敢えて除外した人が犯人でした。○○トリックは絶望的にわかりません。探偵が謎解きをしてもわかりません。なので、この手のミステリィはあまり好みではないのですが、「あべこべ」の謎のお陰で投げ出さずに読めました。あと、脇のキャラが立ってきてるのも国名シリーズ通して読んでる方には楽しいですね^^おぽんぽん^^
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<07/1/15読了>被害者の衣服を始め現場のあらゆるものがあべこべにされている、という謎は魅力的です。その解答も理屈的には納得です。でも「どうしてそこまで?」と思ってしまいます◆もうひとつフーダニットに関連して大仕掛けなトリックがありますが、これも「どうしてそこまで?」に加えて...
<07/1/15読了>被害者の衣服を始め現場のあらゆるものがあべこべにされている、という謎は魅力的です。その解答も理屈的には納得です。でも「どうしてそこまで?」と思ってしまいます◆もうひとつフーダニットに関連して大仕掛けなトリックがありますが、これも「どうしてそこまで?」に加えて実現性にも首をひねらざるを得ません◆探偵役エラリーの例の秘密主義もあって謎解きの過程に魅力が乏しく、それを補う物語の面白さもいまひとつ。
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現場の状況が異様。それだけに読み手の引きつけかたも並ではない。トリックについては評価が分かれるだろうが、“さかさま”の使い方は巧いと思った。《読者への挑戦》も挿入されているが、私にとっては二時間サスペンスのラスト三十分前のCMと同じ。「やっとこさ解決編か…」という程度でなんの気合...
現場の状況が異様。それだけに読み手の引きつけかたも並ではない。トリックについては評価が分かれるだろうが、“さかさま”の使い方は巧いと思った。《読者への挑戦》も挿入されているが、私にとっては二時間サスペンスのラスト三十分前のCMと同じ。「やっとこさ解決編か…」という程度でなんの気合いも感じない。クイーンの仕掛けた数々の落とし穴に引っかかり、脱出不能で無様にもがいているからだ。この駄文の主旨と相反するが、解説やレビューの類を読まずに一読することをお勧めする。
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