古代甲斐国の謎 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1985年刊。著者らは山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、あるいは山梨県立考古博物館学芸員等の職にあり。◆旧石器⇒縄文⇒弥生という時代変遷は、その順序はともかく、地域により移入時期に差がある。本書は山深い甲斐国におけるその変遷を、主に考古学的知見を用いて解説。◆縄文時代のカエル食、昆虫食にも筆が及ぶ一方、個人的には、考古学上の土偶・縄文土器文様の意味解釈、民俗学的な比較分析などについて+αとなった感じ。また、甲斐国分寺の特徴や他国の国分寺、法隆寺等との伽藍配置の関係性も、不明の多さは兎も角、興味をそそる。
Posted by
- 1