東京島 の商品レビュー
序盤はともかく途中から、散らかった作品だったなーという印象。 読後感も少しトラウマになるような、スッキリしない話だった。
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章が変わると登場人物の思考や行動が変わるので、長編ではなく連載だったのかな?という印象。 ワクワクして止まらないというより、最後がどうなるのか気になる、という感じで読み進めた。 予想を裏切る展開で、最後はそう来るかと唸らされた。 作者が自分で作った世界だから、どう閉じても自由だも...
章が変わると登場人物の思考や行動が変わるので、長編ではなく連載だったのかな?という印象。 ワクワクして止まらないというより、最後がどうなるのか気になる、という感じで読み進めた。 予想を裏切る展開で、最後はそう来るかと唸らされた。 作者が自分で作った世界だから、どう閉じても自由だもんね。 子どもがそれなりに幸せを感じているようだったから、胸糞悪い終わり方でなかったのは良かった。 主人公の清子(きよこ)が同年代だった。ヒロインは若くて美人がお決まりなのに、中年なのが桐野夏生さんっぽい。 「OUT」で初めて桐野夏生さんに会い「だから荒野」ですっかりファンになったのだけど、今作は男性の描写も細かい。
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実話をモチーフにしているとはいえ、こういった特異な状況設定に読者を引き込むには登場人物のキャラを深く掘り下げ、いかにストーリーにリアリティを持たせるかが鍵になる。作者はその点で健闘されたとは思うがやはり自分は些かの白々さを感じずにはいられなかった。決して失敗作ではないが大きく評価...
実話をモチーフにしているとはいえ、こういった特異な状況設定に読者を引き込むには登場人物のキャラを深く掘り下げ、いかにストーリーにリアリティを持たせるかが鍵になる。作者はその点で健闘されたとは思うがやはり自分は些かの白々さを感じずにはいられなかった。決して失敗作ではないが大きく評価の分かれる作品だと思う。
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極限状態に陥るとその人の本性が、人間性が、こんなにも濃く出てくるのだなと。 読んでいて、苦しくなる。いつか助けが来るのではと一気に読んだ。 生き抜くために、狩りをする、趣味をつくる、媚びる、様々な方法を見つける彼ら。 今の自分が感じている苦悩なんて、ちっぽけに思えた。 私たちの...
極限状態に陥るとその人の本性が、人間性が、こんなにも濃く出てくるのだなと。 読んでいて、苦しくなる。いつか助けが来るのではと一気に読んだ。 生き抜くために、狩りをする、趣味をつくる、媚びる、様々な方法を見つける彼ら。 今の自分が感じている苦悩なんて、ちっぽけに思えた。 私たちの周りにある、当たり前に手にできる幸せが、彼らにとって、喉から手が出るほど、夢に出てくるほどのものなんだなと。 東京島が、今後どうなっていくのか、気になる。
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無人島に漂着した31人の男と1人の女・清子。 いつまで待っても助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。 島には食糧は十分にあり気候も良い。 サバイバルものではなく、文化的な生活から遠ざかり、未来が見えない中、どう生きていくか、というような話かと思う。衰弱し...
無人島に漂着した31人の男と1人の女・清子。 いつまで待っても助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。 島には食糧は十分にあり気候も良い。 サバイバルものではなく、文化的な生活から遠ざかり、未来が見えない中、どう生きていくか、というような話かと思う。衰弱していくもの、気が狂うもの、たくましく生きるもの。 清子は40半ばであるが、たった一人の女と言うことで大事にされ、女という異物があるがために均衡が保たれてもいる。 浅はかなるも状況に応じて対応していく清子のたくましさ。 映画のほうが面白かった。 (図書館)
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様々な経緯で無人島に流れ着いた男31人と女1人の話。 まるでマンガのような奇想天外な話で楽しめたんだけれど、 なにか書きぶりが中途半端と言うか、どっちつかずの様な 感じ。 マンガ的にもっとコミカル路線で描くか、文体は敢えて思いっ きり固めにして奇天烈なストーリーとの...
様々な経緯で無人島に流れ着いた男31人と女1人の話。 まるでマンガのような奇想天外な話で楽しめたんだけれど、 なにか書きぶりが中途半端と言うか、どっちつかずの様な 感じ。 マンガ的にもっとコミカル路線で描くか、文体は敢えて思いっ きり固めにして奇天烈なストーリーとの落差を表現するか、 のいずれかに徹した方が、より面白いんではないかなぁと 思いつつ読了。 単行本新刊で買わずに文庫になったら買おうと思っていたけど、 ブックオフで見つけてゲット。割引券も使ったから、新刊定価の 約1/3にて。
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無人島に、中年夫婦、若者、中国人の密航者、そして・・・ 次々に流れ着く人々が、自分の所持物や、思想によって、相手との生活態度を変えていく。 なかでもたった一人の女「清子」の存在は、人間の欲望を翻弄していくが、その先にはもっと違う展開も待ち受けている。 話はあまりリアリティ...
無人島に、中年夫婦、若者、中国人の密航者、そして・・・ 次々に流れ着く人々が、自分の所持物や、思想によって、相手との生活態度を変えていく。 なかでもたった一人の女「清子」の存在は、人間の欲望を翻弄していくが、その先にはもっと違う展開も待ち受けている。 話はあまりリアリティを感じない作品でしたが、最後どうなっていくんだろうと期待した分、あっけない終わり方だったので、少々期待はずれでした。
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32人が流れ着いた無人島。島をトウキョウと見立てて独自のコミュニティを創出。唯一人の女性である清子を巡りむき出しの欲望、悪意、弱さが表面化する桐野節で一気読み。読了後、この物語が第二次世界大戦中の実話「アナタハンの女王事件」をモチーフにしていると知って驚愕。
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無人島に漂流した32人。 31人の男性の中に、女性は1人だけ。 そんな閉鎖的な環境では生きていく人達は人間の善意などより、 表面上はある程度の人間関係を保ちながらも 自分の性欲や欲望、利権を第一に生きていく。 そういう人間の黒い部分を書いたら、 やっぱり、うまいな~...
無人島に漂流した32人。 31人の男性の中に、女性は1人だけ。 そんな閉鎖的な環境では生きていく人達は人間の善意などより、 表面上はある程度の人間関係を保ちながらも 自分の性欲や欲望、利権を第一に生きていく。 そういう人間の黒い部分を書いたら、 やっぱり、うまいな~と思った。 今回は桐野さんにしては文量が少ない気がした。 本は分厚くなっても、もっと衝撃を受けるような悪意等を描いて 、いい意味で嫌な気分でもうちょっと読みたかった。
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『柔らかな頬』が好きじゃなかったから、さして期待もしてなかったけど、気持ち悪い!谷崎潤一郎賞ってのは、こんな作品に与えられるんか! この人が書く女(っても2作しか読んでないが)ってのは、身勝手で全く感情移入できん。 極限に追い込まれた人間の醜さ=リアルを描いているんだろうけど、面...
『柔らかな頬』が好きじゃなかったから、さして期待もしてなかったけど、気持ち悪い!谷崎潤一郎賞ってのは、こんな作品に与えられるんか! この人が書く女(っても2作しか読んでないが)ってのは、身勝手で全く感情移入できん。 極限に追い込まれた人間の醜さ=リアルを描いているんだろうけど、面白くもなんともない。
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