人間椅子 の商品レビュー
乱歩ベストセレクション3冊目読了!!! 人間椅子と同じくらい、お勢登場が大好きな話であった!! 長持ちに閉じ込められてしまった主人公が、関係ない女中や無関心な子供たちに対して恨めしく思う気持ちや、一度鍵を外してしまったが直ぐに閉じてしまって後戻りができなくなってしまった妻。窮地に...
乱歩ベストセレクション3冊目読了!!! 人間椅子と同じくらい、お勢登場が大好きな話であった!! 長持ちに閉じ込められてしまった主人公が、関係ない女中や無関心な子供たちに対して恨めしく思う気持ちや、一度鍵を外してしまったが直ぐに閉じてしまって後戻りができなくなってしまった妻。窮地になっても自己保身に走るところが人間味溢れていてとても好きだった。
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恥ずかしながら子供の時分に読んだ(そして忘れた)「電人M」以来、久しぶりの乱歩である。ゾワッと不気味!タイトル秀逸!の2点に尽きると言いたい。掲題作の「人間椅子」も然り、夢遊病完全犯罪の「二癈人」の然り、めっちゃ不気味だけど、実際にありそうな話を作る天才だな…
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ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった! 本は改めてよみたい ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。 いまラジオでようや...
ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった! 本は改めてよみたい ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。 いまラジオでようやく夏目漱石 吾輩は猫である を拝聴中。 やっぱり名作って呼ばれてるのはすげーんだな、、大正、昭和時代のは難しそうだけど聴く分には楽だしいいかもの発見
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それぞれの短編が、不気味で怪しく、それでいて先が見え始めた、と思ったその一歩先の決着を迎える、文体と構成のバランスが絶妙で、それぞれの世界にすっと引き込まれた
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ずっと読みたかった、初めての江戸川乱歩作品。絶妙に生々しくて、最高に気持ち悪かった。「人間椅子」まさに題名通り。最後の文で一瞬騙された(?)と思ったけど、果たしてそれが本当なのかどうか…。スッキリしない終わり方で、最後まで本作の気持ち悪さを感じた作品。
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めちゃくちゃ面白かった。 江戸川乱歩の作品の中では1番好き。 ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。 読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。 2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。 わざ...
めちゃくちゃ面白かった。 江戸川乱歩の作品の中では1番好き。 ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。 読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。 2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。 わざわざ2通に分けて出しているあたり、怪しすぎる……
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小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。 押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。 乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして、という所の蜃気楼の描写がすごいと思い...
小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。 押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。 乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして、という所の蜃気楼の描写がすごいと思いました。何度読んでも良いなぁと思います。 私はテレビドラマの古畑任三郎が好きですが、面白い語り口や謎解きのような雰囲気が少し似ていると感じ、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたいと思いきや、結構怖い雰囲気もあり、夜より昼に読みたいと思っています。 昔の東京のレトロな雰囲気が感じられるのも好きなポイントです。 他のシリーズも読んでみたいと思いました。
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人間椅子 昔の作品でありながら現代でも読みやすく、面白い作品だと思う。 タネは割とすぐ分かるように物語が構成されていたが、そうするに至った背景や最後の不穏な空気感に引き込まれた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
人間椅子は噂にのみ聞いていて、実際にお目にかかったことは無かったものの、ストーリーはなんとなーくこんな感じかな?と想像してから読んだ。思ってたのと全然違った。 切ない…!やってる事が気味悪いから仕方ないが、彼の中での“恋人”に対してなるたけ不快感を与えないことに終始しているのが良い。性欲を満たしたいなどの欲求ではなく、ただただ、愛した人に愛されたかったのだろうな。そして拒絶される事も承知の上だったから予め、恋文を創作物としてしまおうとする手紙も用意していたんだろうな…切ない話。 これ、恋文を受け取った夫人が岸辺露伴だったらこの男に会ってみただろうなぁと思うし、私も会ってみたいと思う。 後の短編作品もそうだが、語り部がどこか浮世離れしていて、きっと目の前に居たら触れ合うのを躊躇してしまうのだろうな、という空気感が絶妙で良い。今まで普通だった人間が狂っていく様が淡々と、絵画のように展開されていく。 特に二癈人の虚脱感、たまらん。
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私が大好きなお話です。 初めて江戸川乱歩の作品に触れたのがこちらでした。読んでいて独特の気持ち悪さと恐怖が背中を走りました。でも、面白くて読みながら1人でニタニタしてました。どんなもの食べたら人間が椅子に入るなんて考えるのでしょう。変態ですね。素敵です。
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