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エースの品格 の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2019/01/03

楽天イーグルスの野村監督が、自身の経験に基づいて一流とはどういうことなのか、二流とは何が違うのかをプロ野球チームにおけるエースを例に挙げて説いている。野村監督の人生論、組織論とプロ野球選手の数々のエピソードが散りばめられている。 内容的には、氏のこれまでの著作と被るところが多い...

楽天イーグルスの野村監督が、自身の経験に基づいて一流とはどういうことなのか、二流とは何が違うのかをプロ野球チームにおけるエースを例に挙げて説いている。野村監督の人生論、組織論とプロ野球選手の数々のエピソードが散りばめられている。 内容的には、氏のこれまでの著作と被るところが多いので、それらを読んだ人には目新しさはないかも。とはいえ、往年の名選手から楽天のマー君まで、紹介されているエピソードは野球好きにはたまらない。 日本代表監督は未練があるようで、本書の中でも言及している。長嶋氏、王氏は別格としても、その次は自分という自負が感じられる。北京オリンピックの星野氏はともかく、WBCの原監督には納得がいかないのだろう。一野球ファンとしても、野村日本代表監督は見てみたかった。

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2018/10/23

野球に真摯に打ち込むことで得た野村氏の人生哲学論。 本書冒頭、2007年シーズン末、阪神藤川球児vs中日ウッズの直球勝負を、「同じ球を10球以上つづけた挙句、サヨナラ打を打たれ、これがシーズンを決定させてしまった(中日優勝)。個人の勝負をチーム優勝より優先させることなど、エースと...

野球に真摯に打ち込むことで得た野村氏の人生哲学論。 本書冒頭、2007年シーズン末、阪神藤川球児vs中日ウッズの直球勝負を、「同じ球を10球以上つづけた挙句、サヨナラ打を打たれ、これがシーズンを決定させてしまった(中日優勝)。個人の勝負をチーム優勝より優先させることなど、エースとしての品格にかける」と酷評する。この場面、名勝負とはやし立てられていたが、さすがに野村氏であると感心した。 個よりも全体を優先させることができる選手こそが、重要な人材であり、そういう人格の持ち主を育てることが人を作ることである。チームの中心選手がこのような人格者であれば、そのチームは強くなる。我が意を至りといいたくなるほど気持ちの良い主張であり、全面的に賛成する。 ただし、たまに自慢が入ってしまうのはいかがなものか。本書で論語から引用している「人生意気に感ず。功名誰かまた論ぜん」という心境で泰然とされていればよいと感じる。これだけの人だけに、晩節を汚すことのないように切に願う。

Posted byブクログ

2018/10/08

通称「カベ」と呼ばれる、投球練習を受けるキャッチャーの役割で、テスト生から始まった野村の野球人生。その後の選手としての活躍、そして指導者としての名声は日本球界屈指であろう。 特に指導者としての能力は数ある名将と言われる監督の中でも傑出している。野村のその能力の原点は、観察力と思...

通称「カベ」と呼ばれる、投球練習を受けるキャッチャーの役割で、テスト生から始まった野村の野球人生。その後の選手としての活躍、そして指導者としての名声は日本球界屈指であろう。 特に指導者としての能力は数ある名将と言われる監督の中でも傑出している。野村のその能力の原点は、観察力と思考力だろう。選手の時代は、対戦相手を徹底的に観察してクセを盗み、自らの能力を客観的に捉え、それに対して対策を考える。指導者となってからは、選手の身体的な特徴から、考え方まで鋭く観察し、相手に合った方法で、その能力を最大限に引き出す。それだけではなく、言葉の大事さを著者も重要な要素であると、書中でも語っている。 特に面白かったのが、過去に指導した選手たちとのやりとりだ。 最盛期を過ぎた江夏が、阪神からトレードで南海に入団した際、野村はストッパーに起用した。当時は、まだピッチャーの分業制はなく、リリーフ投手は地位が低かった時代、江夏は野村の提案に大反発をしたという。しかし、野村は今後投手の分業制の時代が来るという持論を共に、江夏に対して「リリーフの分野で革命を起こしてみろ」と口説いたという。江夏は、プロとしての挟持を刺激され「革命か、よし分かった」と受け入れたという。野村自身も、この一件で、人づくりの真髄を学んだと語っている。 野村は書中で、仕事は人間形成の場であると語る。自分は何のために野球をやっているのか、更には何のために生きているのか、何で生まれたのかといった事を常に自分自身も問い、同じことを選手にも聞かせているという。これをなくして、監督の仕事をするのであれば、それはゲームで駒を配置しているだけだと手厳しい。 ■ 以下印象に残った言葉 小事は大事を招く (良い意味でも悪い意味でも) 評価とは自分でするものではなく、他人がするものだ 3大禁句 満足・妥協・限定 ■ 個性について 個性という言葉が、ひとり歩きし若者のメンタリティに忍び込んでいる。ピアスや髪をそめる、挑発などによる「個性」は、わがままな自己満足に過ぎず、内面の拙さや幼さを虚飾によって隠蔽しているだけである。真の個性は、他人による承認があって初めて成り立つものである。軽々しくこの言葉を振りかざすものは、自分の欠点や短所には向き合わず、他人に迷惑をかけていることも気づかずに鈍感に生きている。 最後に、野村氏自身が野球の日本代表の候補に上がらないことを僻み半分にぼやいていたが、これは上述の”評価は他人がするものである”という主張に反しており、残念であった。

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2014/10/23

エースというかチームリーダーというものの心構えというか先導力というものの考え方に納得させられました。 やはりフォア・ザ・チームの精神で、その中で自分の持ち味が最大限発揮できるよう努力することの大切さを説いているところに野村監督ならではの考え方に感服しました。ビジネスの世界にも通ず...

エースというかチームリーダーというものの心構えというか先導力というものの考え方に納得させられました。 やはりフォア・ザ・チームの精神で、その中で自分の持ち味が最大限発揮できるよう努力することの大切さを説いているところに野村監督ならではの考え方に感服しました。ビジネスの世界にも通ずる考え方は今後、実践していきたいと思いました。

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2012/08/26

僕は「野村の前に野村なし、野村の後に野村なし」と思っている位、素晴らしいプレイヤーであり、監督であり、解説者、芸能人だと思っています。 結果重視であるがゆえに、そこにいたるまでの経緯をさらに重視すること、気力・体力ではなく、一番重要なのは知力であること、無形の力と有形の力の違いな...

僕は「野村の前に野村なし、野村の後に野村なし」と思っている位、素晴らしいプレイヤーであり、監督であり、解説者、芸能人だと思っています。 結果重視であるがゆえに、そこにいたるまでの経緯をさらに重視すること、気力・体力ではなく、一番重要なのは知力であること、無形の力と有形の力の違いなど、数え上げれば切りがありません。 一流のアスリートだけでなく、何かを突き詰めたところにあるものは本当に一つの道になっているかもしれませんね。 本当なら★4つの話ですが、最後のほうに日本代表監督の話を書いたこと、あとちょっと自慢話が多いことで、1つ減らさせていただきました。いや、本当に良い事かいてあります。ぜひ読むべき(買うほどではないけど)。 今の時代「沈黙は金、雄弁は銀の時代」ではなくなりました。表現するもののレベルも下がったと思うし、受け取る側のレベルも下がっています。オリンピックでは「苦しくなったら私の背中を見て」という言葉を出さなくてはいけない状況なのです。甲子園では板東英二の50年以上前の自慢とゆで卵の話で終わってしまいます。(本当に今年の夏の出方は酷かった。彼は確かに凄かったけど自分で評価するものではないと思う)。 今の時代、「寡黙は金、雄弁は銀、沈黙は参加賞」って感じでしょうか。朴訥と喋りながら「価値に不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」なんて言葉はでませんよ、試合後に。でも一旦背負っている荷物をこういった本のようにして整理するのは凄く野村監督にとっても今後の野球界、ビジネス界においても参考になり重要なことかもしれません。もしかしたら息子のかつのり君にとっても、ひいては落合元監督、ふくし君にとっても…。 適当に書いてまいりましたが、本当に面白い本です。野村監督はスゴイ人です。でもちょっと話しすぎかなぁ。軽い話はなく、深い話や重い話がメインですが、やや冗長。残念!

Posted byブクログ

2011/12/23

初めて読んだノムさんの本。なんかブツブツ愚痴っぽいじいさんだなぁと思っていたけど、彼の監督業を通したチーム力の向上にかける熱意がよくわかった。人格形成まで考えたチーム作りをしていたなんてすごい。 もっと著作を読んでみようと思う。

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2011/10/31

一流と二流との違いはなにか? プロ野球界で一時代を築いた野村監督だから書ける分析と視点。 この本を読むことが人生の分岐点になるのでは?

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2011/10/13

野球が好きで、組織のリーダー論に興味がある人にお勧めです。 間近で見たプロ野球選手は、杉浦投手。全盛期でなく、後期だったと思いますが、黙々とプルペンで投げる真横で小学生だった僕は固唾を飲んでピッチングを見ました。流れる汗も拭かずに投げる姿に、無言の圧力を感じました。そして、プロ...

野球が好きで、組織のリーダー論に興味がある人にお勧めです。 間近で見たプロ野球選手は、杉浦投手。全盛期でなく、後期だったと思いますが、黙々とプルペンで投げる真横で小学生だった僕は固唾を飲んでピッチングを見ました。流れる汗も拭かずに投げる姿に、無言の圧力を感じました。そして、プロ野球選手の投げるボールのスピードの凄さに圧倒されました。 リリーフでマウンドに上がったので、もう引退間近の頃だったか知れませんが、この本に最初に出てくる選手です。 この監督の下で野球をしたいと思うのが、野村さんと古葉さんです。若いときに古葉さんが、野村さんの下にいたことをこの本で知りました。 古葉さんと野球のできる大学生がとても羨ましいです。 好きな選手の一面が見えてとても興味深い内容の一冊です。 もう一度、ヤクルトの伊藤投手の高速スライダーを見たいと思うし、マー君のこれからのピッチング、とても楽しみです。

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2011/09/02

確かに昔のエース(稲尾、杉浦、米田、梶本、山田、皆川、江夏)と比べると今は真のエースといえる選手はいないようだ。 稲尾は昔は完投は当たり前、ダブルヘッターで一日に2試合投げることもあった。 小さい頃よく平和台球場に観に行った、名球会で 長嶋監督たちと平和台球場に子供達に野球を教え...

確かに昔のエース(稲尾、杉浦、米田、梶本、山田、皆川、江夏)と比べると今は真のエースといえる選手はいないようだ。 稲尾は昔は完投は当たり前、ダブルヘッターで一日に2試合投げることもあった。 小さい頃よく平和台球場に観に行った、名球会で 長嶋監督たちと平和台球場に子供達に野球を教えに来た時に、当時小学校4年生だった長男を連れて行きキャッチボールの仕方を教えてもらい一緒に写真を撮ってもらったことも良い思い出だ。 野村監督の本は野球はチームプレイ、会社での組織 と一緒と言っている。 確かにそうだ。

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2010/07/01

内容紹介 杉浦、稲尾、金田、江夏…野球ファンなら誰しも心の中に自分のエースが存在する。50年以上もプロ野球に関わってきた名捕手・監督の野村氏が、自分が見てきた真のエース群像と凄さを語る。一流と二流の違いとは何か。大ベストセラー『野村ノート』に続く名将の「人と組織論」。 人...

内容紹介 杉浦、稲尾、金田、江夏…野球ファンなら誰しも心の中に自分のエースが存在する。50年以上もプロ野球に関わってきた名捕手・監督の野村氏が、自分が見てきた真のエース群像と凄さを語る。一流と二流の違いとは何か。大ベストセラー『野村ノート』に続く名将の「人と組織論」。 人間としても1流になる。 簡単なようでなかなか難しいですよね。 日々の行いが少しずつでも育ててくれるのかもしれませんね。。。 がんばらないと・・・

Posted byブクログ