Dr.ウィリス ベッドサイド診断 の商品レビュー
著者はカナダ人医師のクリストファー・ウィリス氏です。 本書は同氏の編み出した病歴と簡単な検査で行う診断法をまとめたものです。 ウィリス氏は中国で生まれ、カナダのマギル医大を卒業しました。 卒業後は臨床と研究に没頭し、研究では主に動脈硬化の分野で業績を残しました。 臨床は50年以...
著者はカナダ人医師のクリストファー・ウィリス氏です。 本書は同氏の編み出した病歴と簡単な検査で行う診断法をまとめたものです。 ウィリス氏は中国で生まれ、カナダのマギル医大を卒業しました。 卒業後は臨床と研究に没頭し、研究では主に動脈硬化の分野で業績を残しました。 臨床は50年以上にもわたり、途上国の粗末な診療所から先進国の大病院まで様々な国々で豊富な臨床経験を重ねてきました。 その結果、ベッドサイドで数分程度の主訴、病歴、臨床所見、簡易検査で、多くの診断が可能であるという確信を得ました。 日本でも1970年代から沖縄県立中部病院と京都の舞鶴市民病院に9年間滞在して後進の指導に当たってきました。 これらの病院では多くの優秀な医師が育ち、現在でも充実した研修プログラムが継続して研修医が殺到しています。 本書はウィリス氏の指導ノート「Bedside Medicine」を全訳したものです。 元々は世に出すことを想定しておらず、熱心な医師の間で個別に回覧されていたものでした。 しかしこの素晴らしい内容を残したい、という熱意から出版に至ったものです。 一般内科を中心に整形や皮膚科にも及ぶ内容だったことから、各科の複数の医師たちが手分けして翻訳作業に当たりました。 内容は呼吸器、循環器、神経系、消化器、内分泌、筋骨格、皮膚、血液、体液・電解質の10項目、全68章です。 600ページを超え、詳細な脚注も付いている、12年もの歳月をかけて編み上げた労作となっていました。 本書はイラストや写真などがほとんどないので直感的なイメージの助けが得られず、読み進めるのに苦労しました。 しかし、著者の膨大な臨床経験から紡がれた知見の数々には圧倒されました。 「たとえ乏しい設備であっても診断できる」という信念に貫かれた文章で、病歴や身体所見などが詳細にまとめられていて読み応えがありました。
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ちょっと読み辛い。そして、Empiricな部分、と言うか、Artな部分が大きいように思うが、経験がものを言う世界という側面もあるので、頑張って読んでいる。
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原文はここでフリーで手に入ります。 https://sites.google.com/site/virtualclinicofdrgcwillis/home/download
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