ユリエルとグレン(1) の商品レビュー
おすすめファンタジー、というネットの記事に名前があったのと、美少年たちの表紙に釣られて笑、読んでみた。 小さい兄と大きい弟のコンビと聞いて、当初はこれなんてハガレン、だったけど、今や内容的には鬼滅の刃だろう。 でもまあ、ユリエル〜のほうが古いので、その指摘はおかしいですね。 ...
おすすめファンタジー、というネットの記事に名前があったのと、美少年たちの表紙に釣られて笑、読んでみた。 小さい兄と大きい弟のコンビと聞いて、当初はこれなんてハガレン、だったけど、今や内容的には鬼滅の刃だろう。 でもまあ、ユリエル〜のほうが古いので、その指摘はおかしいですね。 悲劇の兄弟の悪魔退治?冒険談といったかんじ。 以降の続刊もあり、1巻目はまだ人物紹介+ゲストキャラの謎解きが少し。 健気な兄弟愛はいいんですが、なかなか2人の見分けがつかなくて困った。 会話シーン、どっちがどっちのセリフなのか、そもそもタイトルの、ユリエルとグレン、が、弟と兄、という名前順なのでそれだけでいちいち混同してしまうほど、覚えの悪い私なので、会話シーンをスラスラ読むのが難しかった。 特徴的な文体のせいか、レビューなどでは翻訳口調とか評されるらしい。 普段から翻訳小説が読書の中心の私にはそうかなーと思った。 本書は倒置法が多いからそう感じるのかも。 児童文学だからこの文体、というわけではない、と思う。 全体に、キャラの心の底はさらっとした表現に留めているので、もう少し掘り下げてくれてもいいんですよと思った。 心変わりが早くてびっくりしてしまう。 肝心のミステリ部分はけっこう怖い話だな。 普通に見える人の全然普通でない心理、やだよこの展開。
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グレンの大人らしさとユリエルの弟らしさがけなげだよなあ 叔父上ももう少し関わりたいだろうに バンパイア側にも人間界は禁忌というのも新鮮で面白い
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それは突然襲ってきた。美しく、しかし禍々しいヴァンパイア。 母が殺され、兄・グレンまでもが襲われた瞬間、弟・ユリエルは許されざる願いを彼らに乞うた。 そして、グレンは人ではないものになってしまった――。 6年が経ち、ユリエルはもうすぐ16歳。背丈も伸び、すっかり少年に成長した...
それは突然襲ってきた。美しく、しかし禍々しいヴァンパイア。 母が殺され、兄・グレンまでもが襲われた瞬間、弟・ユリエルは許されざる願いを彼らに乞うた。 そして、グレンは人ではないものになってしまった――。 6年が経ち、ユリエルはもうすぐ16歳。背丈も伸び、すっかり少年に成長した。しかし、グレンはあの夜、12歳の子供の姿のまま。 ユリエルが兄、グレンが弟であると偽りながら諸国を旅し、ヴァンパイアの伝承と真実を探る兄弟は、ある村で起きた殺人事件の調査を引き受けることになる。 ヴァンパイアの伝承が残り、まさにそのヴァンパイアであると噂される女性が住むその村では、既に4人の少女が不可解な死を遂げていた。 ヴァンパイアの血を受け、12歳の姿のまま永遠の時を生きるものになってしまったグレン。グレンを人間に戻すための方法を探し、兄弟はヴァンパイアを求める長い旅に出る……。 なにも悪いことなんかしてないのに、さんざんな目にあってきて、それでも、将来のことも考えなくちゃいけない。 理不尽に人生を奪われても、すべてを元の通りに戻すだけでは前には進めない。難しい生き方を選ぶ兄弟の旅は続きます。
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※このレビューにはネタバレを含みます
二人の吸血鬼に襲われた家族。 両親は死に、弟(ユリエル)は咬まれたが、無限の血が流れているという特異体質だったため、生きた。兄(グレン)もユリエルの目の前で襲われたが、吸血鬼から血を与えられると死なない、と知ったユリエルは、グレンに吸血鬼の血を求め、グレンは生き延びた。 ただし、12歳の姿のまま、身体は成長することはなく、時にユリエルの無限の血を飲まなくてはならない。 やがて、ユリエルは成長してゆき、ユリエル(兄)とグレン(弟)と見えるようにまでなる。二人はお互いを、思い合い、助け合いながら旅をする。 吸血鬼にまつわる話をたどり、グレンの身体を元に戻せる可能性をさがしながら・・・ 本当はグレン(兄)、ユリエル(弟)で、 グレンは少年っぽい、ちょっといじわるも言ったりするけど、ユリエルを精神的に支える兄であり、 ユリエルは落ち着いた、物腰の柔らかい、弟思いの青年でいるように見えて、やっぱり兄には甘えてしまう・・・ みたいなかんじが、いい。 吸血鬼の二人組、アイオネとソール。 叔父で教皇庁の神父のトリストラム。 バンパイアハンターの一族と、その中でも叔父の友人のテレンス。 元人間で狼男ジェローム。 ・・・ いろんな人物がでてきて面白い。 ・・・ 1巻では 主要な登場人物の登場と、 ある村での 吸血鬼を思わせる事件の解決。 中高生むき
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あまり盛り込みすぎず、かといって安易で薄っぺらなわけでもなく、児童書としては調度いいのではないかと思った。
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児童書はちょっと…と言う人にこそ読んでもらいたい、傑作。実に良くできたダークファンタジー。鋼の錬金術師が好きな人には、特におすすめ。大きい方が弟というところも(笑)
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読み終えて、約一週間だがかなり鮮明に残っている。 兄弟で共に生きているって感じで素敵だった。 文面も読みやすく、ところどころのユリエルの心情などにきゅんとした。 なんだかんだで兄に頼っている弟が可愛いかった。 児童書の部類だが、大人の女性も楽しめそうな一冊です。(むしろ、これ...
読み終えて、約一週間だがかなり鮮明に残っている。 兄弟で共に生きているって感じで素敵だった。 文面も読みやすく、ところどころのユリエルの心情などにきゅんとした。 なんだかんだで兄に頼っている弟が可愛いかった。 児童書の部類だが、大人の女性も楽しめそうな一冊です。(むしろ、これは萌えを求める大人の需要の方が高いと思った) とにかく、オススメの一冊だ。 図書館にリクエストして良かった。
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ヴァンパイアに血を与えられて、ヴァンパイアになってしまった兄。 無限の血のおかげで、助かった弟。 お互い思いあっているけど、兄の背負った運命は重い・・・。 旅をしていく中で、新しい未来への道を見つけていく。 石川宏千花さんの本を読んでみたくて、児童文学賞佳作をとった作品を選んだ...
ヴァンパイアに血を与えられて、ヴァンパイアになってしまった兄。 無限の血のおかげで、助かった弟。 お互い思いあっているけど、兄の背負った運命は重い・・・。 旅をしていく中で、新しい未来への道を見つけていく。 石川宏千花さんの本を読んでみたくて、児童文学賞佳作をとった作品を選んだ。 確かに、子供向けだけど、面白く読める。 叔父様と相棒の話ももっと読みたい。
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ヴァンパイアに襲われ日常を奪われたグレンとユリエルの兄弟は、旅の途中、ある村で起きた事件の調査を担うことになる。ヴァンパイアの伝承が残るその村では、4人の少女が謎の死を遂げていた。12歳のまま成長を止めてしまった兄、グレン。「無限の血」を持つ弟、ユリエル。ヴァンパイアに襲われた悲...
ヴァンパイアに襲われ日常を奪われたグレンとユリエルの兄弟は、旅の途中、ある村で起きた事件の調査を担うことになる。ヴァンパイアの伝承が残るその村では、4人の少女が謎の死を遂げていた。12歳のまま成長を止めてしまった兄、グレン。「無限の血」を持つ弟、ユリエル。ヴァンパイアに襲われた悲運の兄弟の、新たな旅が始まる――。 吸血鬼モノがよくある話になりつつある中では独自性のある設定にしたと思います。死なない身体をもつようになったグレンがユリエルに対し、自分に縛られず生きてほしいと願い、一方のユリエルはグレンを元通りにしてあげたいと願いながらも彼が自分から離れてしまうことを最も恐れています。互いに大事に思っているゆえの擦れ違いが切ない。信頼しているからこそ、誰に頼らなくても二人で道を選ぼうとするんだろうな。叔父上との絡みが思ったより少なかったんですが、きっとまた交差する運命だと信じたい。
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吸血鬼の被害にあった兄弟。 けれど弟は特殊体質で助かり、兄の存命を願う。 後から悔やむから後悔、です。 その時点に立ったら、一体どちらの道を選ぶかなんて 確実にその場の判断だけ、になります。 それに後悔するのか、選ばなかった方を後悔するのか。 それもそれで謎ですがw 人間とい...
吸血鬼の被害にあった兄弟。 けれど弟は特殊体質で助かり、兄の存命を願う。 後から悔やむから後悔、です。 その時点に立ったら、一体どちらの道を選ぶかなんて 確実にその場の判断だけ、になります。 それに後悔するのか、選ばなかった方を後悔するのか。 それもそれで謎ですがw 人間というものは、環境になれてしまうと それが当然になってしまう。 本当に、と思ってしまうほど、その環境を守ろうとした少女。 そこまで守ろうとする価値があったのは そこが狭い世界だったから、かと。 とはいえ、そこから抜け出すのも勇気が要りますけど。
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