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おもいでエマノン の商品レビュー

4.3

54件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

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2023/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 とても良い短編だった。どのシーンを切り取っても綺麗で、ストーリーもまた、読み進めるごとに違う良さが姿を表す。  一冊の漫画で、これほど魅力的なヒロインを描くことができるのは凄い。多分、絵柄や造形というだけじゃなくて、それなりに多くの人が胸中に抱く、ヒロインのイデアみたいなものを、ずるずると引き出してくることで、一層魅力的に見えたんだと思う。誰しも一度くらいは、エマノンみたいな女の子に憧れたことがあるんじゃないだろうか。  序盤の、美人とゆきずりになるような旅情、中盤のSF的な展開による空気の転換、一度あっただけの女の子への慕情を、ずっと持ち続けているラスト、いずれもとても風情があって良かった。(実際に体験してないけど)ノスタルジーを感じさせる舞台も良い。  ラストでエマノンの意識(記憶?)が次世代に引き継がれたことが語られるが、そこで色々な疑問も湧いてくる。  もし、その代のエマノンが子どもを作らなかったら? 彼女はつまり生まれてから子どもを生むまでの記憶しか持たない、(まさしく八百比丘尼のように)ある意味で永遠の少女なんだろうか? かつてエマノンだった女性の記憶は、どこまでが失われるのか? 肉体は次々と乗り換えるものでしかなく、30億年分の記憶の連なり、それによって構築される自意識こそがエマノンの実態と言えるのか?  感情を静かに揺さぶってくるだけでなくて、こちらの妄想も色々と刺激される、凄く良い一冊だった。続きも読みたいなあ。

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2022/05/27

"数時間一緒にいても数十年間一緒にいても 好きだったという思い出は私にとっては同じことなんだもの"

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2022/01/27

新海誠作品を観た後のような この切なさ、読後感。幸福感。 一巻切りの作品で、 鳥肌立ったの初めてに近いかも。 SFと恋の相性ってすごいな。、 傑作、って言いたくなる作品だった。 ありがとうございました。

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2021/03/07

【感想】 何度でも読みたい。完成度の高い一冊。原作で感じにくかった空気感がある。この本自体が詩のような。これだけ単独で読めば運命の女、幻の女系の作品かな。 【内容】 コミックス。原作第一作が一冊まるごと使って、ていねいに描かれる。

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2018/12/17

どこにも着地点がないような、不思議な感覚。 話の中心にいるエマノンがにもかかわらず話の外にいるよう。

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2018/11/13

もう、組み合わせが奇跡。これに尽きます。 エマノンを鶴田謙二が描くと言うだけで、もう僥倖の一言。 読んでいて、もうゾクゾクが止まりませんでした。 鶴田謙二氏の才能を、次々に見せてもらい続けた気分。 表情、仕草、風景、間合い。 もう、本当に巧すぎて、言葉になりません。 なんという...

もう、組み合わせが奇跡。これに尽きます。 エマノンを鶴田謙二が描くと言うだけで、もう僥倖の一言。 読んでいて、もうゾクゾクが止まりませんでした。 鶴田謙二氏の才能を、次々に見せてもらい続けた気分。 表情、仕草、風景、間合い。 もう、本当に巧すぎて、言葉になりません。 なんというか、「究極の写実」だと思います。 その風景を、空気感まで含めて、切り取ったかのような。 Storyの秀逸さを、ここまで際立たせたのは本当に素晴らしいです。 絵柄が原作を「喰う」のではなく、勿論「喰われて」もいない。 お互いがお互いの良いところを引き出し合った、そんな最高の相性です。 どこを探しても、悪いところが全く見当たらない、そんな作品でした。 どちらのファンにとっても、本作は充分に満足のいく作品でしょう。 そして双方のファンにとって、本作は至高であり家宝になると思います。 まさに、入魂という言葉が似合う、そんな逸品だと思います。 ずっと手元に置いて、時々読み返したい、そんな作品です。 エマノンは、チャイナさんを越えたなー。

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2018/01/28

女系継承で引き継がれる「生命30億年の記憶」を持つエマノン。 何故、「エマノン」は男系継承ではなく女系継承なのか。 それは原始生物はx遺伝子であり、子孫を産めるのは女性だから…であろうか。

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2017/07/23

子々孫々で記憶を引き継ぐ不思議な女性の話。話としてはまったりしてて、気がつけば終わってた、という感じ。絵が好き。

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2016/07/15

鶴田氏の絵がやはり素晴らしい。 「Spirit of Wonder」に続き触れたのは二作目だが、 絵の巧みさだけでなく「構図の取り方」がびっくりするほど秀逸。 ころころ変わるエマノンの表情を追いかけるだけでも楽しい。 梶尾氏は、映画化された「黄泉がえり」の印象で、若い作...

鶴田氏の絵がやはり素晴らしい。 「Spirit of Wonder」に続き触れたのは二作目だが、 絵の巧みさだけでなく「構図の取り方」がびっくりするほど秀逸。 ころころ変わるエマノンの表情を追いかけるだけでも楽しい。 梶尾氏は、映画化された「黄泉がえり」の印象で、若い作家なのかと思っていたが、 それなりに高齢でとてもキャリアの長い作家さんだと、今回知った。 いつまでも年をとらず生きる少女、という幻想は多くの人が持つものだろうと思うが、 それを無理のないかたちにまとめ、記憶という観点から見つめなおして、さわやかな印象を残す。 原作小説の文体も想像できるくらいだ。 十三年後に邂逅したエマノンの言う、 数時間一緒にいても 数十年間一緒にいても 好きだったという 思い出は 私にとっては 同じことなんだもの という台詞は美しく、作品の根幹にかかわっているすばらしい台詞だった。

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2015/02/22

とても好きな雰囲気と画風だ。前から気になっていたけどやっと読んでみた。これって原作あったんだな 壮大なようでいて至極小規模に展開していく物語がとても良い。つかみどころのないエマノンのキャラクターにも惹かれる。雑多で暇な船内での妄想から産まれたってのが面白いよね。でもすごく同意で...

とても好きな雰囲気と画風だ。前から気になっていたけどやっと読んでみた。これって原作あったんだな 壮大なようでいて至極小規模に展開していく物語がとても良い。つかみどころのないエマノンのキャラクターにも惹かれる。雑多で暇な船内での妄想から産まれたってのが面白いよね。でもすごく同意できるんだ

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