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優しい音楽 の商品レビュー

3.9

201件のお客様レビュー

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    43

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

薄いのであっという間に読めます。 短編3話。すべてシュールな設定です。 優しい音楽・・・途中からきっとそうなんだろうなーと読んでいました。似ているが違う。似ていることを前向きに捉え、家族に溶け込んでいく姿にシュールだけどほっこりします。 タイムラグ・・・不倫相手の子供を預かり面倒を見ることに。話の流れで不倫相手の妻のために彼の父に直談判しているのは笑えました。きっと浮気だってしてますって(笑)娘ちゃんとのやりとりがほほえましいです。 ガラクタ効果・・・同棲相手の彼女がおじさんを連れて帰ってきます。ホームレスの佐々木さんを拾ってきたと言い、しばらく一緒に暮らすことになります。なんて豪快な彼女。佐々木さんがいることでいろんな効果や気づきがあり、家の中に眠るガラクタも役立ちます。佐々木さんのその後が気になります。

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2020/12/08

「そしてバトンは渡された」の著者による短編集。どの作品を読んでも登場人物の優しさに触れることができる。見せ方、接し方はそれぞれだが、みんな優しくて、この季節にぴったりな一冊。二時間くらいで読めるので旅のお供に良い。

Posted byブクログ

2020/12/06

短編集。電車で声をかけ付き合うカップルの話。不倫相手に娘の世話をさせる話。浮浪者を家に連れて帰り一緒に住む同棲カップルの話。どれもありえない設定であるが、とても優しい気持ちになる。これが瀬尾ワールドなのか?

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2020/11/30

瀬尾まいこはまちがいない 読んで必ず「よかった」って思わせてくれる 短編三篇 どれも不思議なようでリアルなようで 読み終わってふわー 食べる描写がうまいよねえ 登場人物をつなげていく 文章もあたたかくていいな ≪ 文庫本 読み終えただけ 身が軽く ≫ ≪ 

Posted byブクログ

2021/08/10

娘から拝借。 そうか・・これが“瀬尾ワールド”ってやつか。 言葉のひとつひとつがスーッと心に入ってくる。 人に薦めたくなるのがよくわかる。 素敵な本だった。 読んでよかった。

Posted byブクログ

2020/10/07

短編集。 どれも温かい物語のように仕上げているが、私にはどうも倫理的に納得いかない。 以下、ややネタバレあり。 「優しい音楽」☆☆☆ タケルと千波の二人の時間の過ごし方はゆったりしていてうらやましい。 何もアクティブに過ごすだけがデートではない、のんびりうだうだと時間を無駄に...

短編集。 どれも温かい物語のように仕上げているが、私にはどうも倫理的に納得いかない。 以下、ややネタバレあり。 「優しい音楽」☆☆☆ タケルと千波の二人の時間の過ごし方はゆったりしていてうらやましい。 何もアクティブに過ごすだけがデートではない、のんびりうだうだと時間を無駄に過ごすのが贅沢だったりするんだよな。 食事の食べ方の違いを「愉快なこと」と受け入れられる千波は素敵だし、二人のリズムが合っていて、いいカップルだと思う。 しかし謎が明らかになった後、タケルはあくまでもタケル自身として受け入れてもらえるように振舞うべきだったと思う。 家族は誠の喪失を受け止めなければ前に進んでいけない。 誠もその方が幸せなはずだ。 そこをわざわざタケルが成り代わって穴を埋めるというのは違う気がする。 結果としてタケルは誠と違うことを示すことができたが、過程に納得がいかない。 「タイムラグ」☆ 不倫相手の娘を預かるという時点で抵抗があるが、これは瀬尾まい子も織り込み済みの反応だと思う。 そのイメージを払拭するほどの温かい物語に仕上げようという魂胆であろうが、最後までそれはかなわなかった。 たしかに、佐菜との時間は微笑ましいものだったが、祖父の家に行くあたりからおかしい。 正体を明かさないまでも、息子の不倫相手が夫婦の結婚を認めろというのは、出しゃばりすぎだ。 というか、不倫してるくせにどの口が言っているんだ。 それに言いくるめられる祖父も滑稽でしかない。 平太の家庭にとって、この物語はプラスだったかもしれないが、深雪はいいように使われただけだ。 平太にだけ都合のいい状況をずるずると続けて、結婚も難しくなったころに捨てられて、一人で寂しく死んでいくしかない。 不倫で温かい物語を作ろうなんて言うのが間違い。 「がらくた効果」☆ 同棲している彼女がある日突然「拾ってきちゃった」なんて言ってホームレスを連れてきたら、私ならその場で別れる。 「佐々木効果」がどうとかそういう話じゃない。 愉快だなんて言っていられない。 価値観がここまでずれていると、共同生活は無理だ。 居座るホームレスも気持ち悪い。 どの短編も、物語として客観的に見れば滑稽なのかもしれない。 しかし、『図書館の神様』に救われた思いがしただけに、瀬尾まい子の作品は自分に重ねて読んでしまう。 そうやって現実を意識して読むと、どの短編も受け入れがたい。 奇抜さはいらないから、素直な温かい物語を書いてほしい。

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2020/10/05

瀬尾まいこの小説は初めて読んだ。普通の人々の生活の中に起こる少しありえないような出来事を、爽やかな感動を呼ぶように描いた短編集で、読書後には温かい気持ちになる。

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2020/02/28

どの物語も温かく瀬尾さんらしい作品でした。 物語の設定は現実的ではありませんでしたが、それでもさらさらっと気持ち良く読了しました!

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2022/04/04

トンデモ設定をほっこり書くのが身上の瀬尾さんだが....これはちょっと。『優しい音楽』『タイムラグ』『がらくた効果』の3編からなるが、私が主人公なら「ハァ!?なめとんか!」という設定ばかり。ラストは全て温かいのに、あまりにも共感できない。特に『優しい音楽』は、主人公の立場になると...

トンデモ設定をほっこり書くのが身上の瀬尾さんだが....これはちょっと。『優しい音楽』『タイムラグ』『がらくた効果』の3編からなるが、私が主人公なら「ハァ!?なめとんか!」という設定ばかり。ラストは全て温かいのに、あまりにも共感できない。特に『優しい音楽』は、主人公の立場になると、ちょっと許せないかも。瀬尾さんは『あと少し、もう少し』のような、ストレートな話の方が好きだな。辛口でごめんなさい。

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2019/09/23

安定のあったかさ満載の瀬尾まいこさんの短編集。 台風による尋常じゃない暴風に怯えて眠れない夜にもほっこり。。。 その中でも優しさMAXの「優しい音楽」は、奇妙な二人の恋の行方にハラハラしながらも、心地いい着地がホロリとあったかい涙を誘う。 夫婦の記念旅行中、娘を預かってくれと愛人...

安定のあったかさ満載の瀬尾まいこさんの短編集。 台風による尋常じゃない暴風に怯えて眠れない夜にもほっこり。。。 その中でも優しさMAXの「優しい音楽」は、奇妙な二人の恋の行方にハラハラしながらも、心地いい着地がホロリとあったかい涙を誘う。 夫婦の記念旅行中、娘を預かってくれと愛人に理不尽なお願いをされ、断りきれない「タイムラグ」の主人公、深雪。不倫相手の子と愛人が同じ時を過ごす中でありえない連帯感が生まれ。。。とんでもなくドロドロな状況そっちのけで、それぞれの確かな繋がりが随所に感じられてなぜか否定できず、やはりほっこり。 リストラされ離婚され、公園で野宿していたおじさんを拾い、奇妙な同居生活を始めるカップルの話、「がらくた効果」 どれも男女の恋愛にとどまらず、とても自然体に人を慈しみ生きる姿が描かれている。 さらっと一晩で読めるので、心すさむ夜にオススメ。

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